日々ブログ MORIMORI @宮崎県

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えびの高原 硫黄山西側、県道沿いで新たな噴気が・・

Posted morimori / 2018.04.20 Friday / 22:03


【 追記 】 5月1日 14:00 えびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き下げられ、規制範囲も1Kmに縮小されました。
詳細は以下参照
 気象庁報道発表
 規制等の変更について(宮崎県)
追記終わり

昨日、噴火した、えびの高原の硫黄山。
昨日から連続していた硫黄山の噴火は今朝、停止したようです。

相変わらず「噴気」は立ち上っておりますが、とりあえず「噴火」がおさまってよかった。

火山性地震/()内はごく微小な地震/火山性微動
16日 44回 (27回) 0回
17日 104回 (70回) 0回
18日 51回 (42回) 0回
19日 33回 (15回) 1回 噴火した日
20日 2回 (1回) 1回
21日 2回 (2回) 0回
22日 1回 (1回) 0回
23日 7回 (4回) 0回
24日 9回 (5回) 1回
25日 3回 (2回) 0回
26日 13回 (11回) 0回 噴火した日
27日 5回 (3回) 0回(15時まで)

※噴火時は微小な地震は噴火の振動にかき消され、記録出来てないようです。

NHKニュースより
専門家が飛行機で硫黄山を観測 04月20日 17時25分
火山噴火予知連絡会の副会長で、防災科学技術研究所・火山研究推進センターの中田節也センター長は、4月20日午前、飛行機から硫黄山の様子を確認しました。

「白い水蒸気と土砂の噴出を繰り返していた。地下水の層が沸騰し、表面に出ている」
「地熱活動の活発な時期はここ数年、続いている。現在の水蒸気噴火はその中でのひとつのピークのようなもので、おそらくしばらくして収まるのではないか」とする見方を示した。

【追記】翌日、の宮崎日日新聞記事では、中田節也氏よると、火口の南側から土砂を吹き出し、熱泥流となり流れ出て、一部は川を下り、えびのエコミュージアムセンター付近まで到達しているとのことでした。 /追記おわり

マグマ噴火に移行する可能性については「マグマが近づくときは地震がもっと増えるし、噴煙も黒っぽくなる。まだそういう段階ではない」と説明。
新燃岳の活動との関連については「マグマだまりは硫黄山と新燃岳は同じ」としながらも、「新燃岳に向かっていたマグマが硫黄山に向かっているという兆候は今のところない」と述べました。


ライブカメラを見ていると、その後も、噴気と共に、黒い熱水を時折噴き上げておりました。
ライブカメラを見てて、気になるのが、硫黄山の西側、県道一号線沿いで盛んに吹きはじめた噴気群です。

硫黄山の新たな噴気 1

GoogleMapで、この辺りを見て見ると、この周辺には過去に噴気した後がいくつも点在、今回もこの付近から噴き出しているように見えます。

中田氏によると、「熱が広範囲にあがってきて、新しいところで沸騰が起こる そこで噴気現象が起こる。これを今繰り返して、これからしばらく続く。」とのことです。

あらたな今回の噴気点付近(GoogleMapより)
GoogleMap(今回の噴気場所近くに過去の噴気跡が・・)
昭和の頃のものにしては・・この痕跡、新しく見えますよね・・
噴出物が強酸性で草木が育たないからかなー?


【追記】ここが噴気点  Gogoleストリートビュー


あちこちで噴気があがっていた昭和の頃は、この辺りからも盛んに噴気があがってたのでしょうね。

NHK 硫黄山噴火 想定火口の外側で急速に隆起 4月20日 20時04分
より一部抜粋引用

鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の一つで宮崎県にある硫黄山について、想定されている火口の外側で地面が急速に隆起していることが国土地理院の解析でわかりました。
この付近では20日夕方以降、新たに白い噴煙が出ているのが確認されていて、国土地理院は注意深く監視する必要があるとしています。

国土地理院は地球観測衛星「だいち2号」が20日と先月、観測したデータをもとに、硫黄山の火山活動の解析を行いました。

その結果、今回噴火が起きた場所の周辺の地盤が隆起し、最大でおよそ15センチに達していたということです。

さらに、硫黄山の想定火口の西側を通る県道1号線の付近、直径100メートルほどの範囲でも、最大およそ15センチの隆起が確認されたということです。

国土地理院はいずれもこの1週間程度で起きた変化とみていて、ここ数年では最も急激な変化だとしています。

また、気象庁によりますと隆起が確認された県道1号線の近くでは20日の夕方以降、新たに白い噴煙が上がっている様子が確認されたということです。

国土地理院の藤原智地理地殻活動総括研究官は「地下の浅い部分で熱水が上昇し、地面を持ち上げている現象をとらえているとみられる。特に火口の西側に関しては、今後も注意深く監視していく必要がある」と話しています。




新しい噴気地点


県道一号沿いのこの地点は、硫黄山の想定火口(硫黄山山頂地点から半径250mと定めている)から西側に外れております。
この場所が今後、活発な活動を始めると、ちょっとやっかいです。

この地点は、「えびのエコミュージアムセンター」から、500m程しか離れておりません。

あらたな噴気点からの距離


噴気口と噴火口は別なので、なんとも言えませんが・・・

このまま、おさまって欲しいと、祈るのみです。

硫黄山噴火 想定火口の外側で急速に隆起4月20日 20時04分

上記より、一部引用
国土地理院は地球観測衛星「だいち2号」が20日と先月、観測したデータをもとに、硫黄山の火山活動の解析を行った結果、硫黄山の想定火口の西側を通る県道1号線の付近、直径100mほどの範囲で、最大およそ15cmの隆起が確認された。
国土地理院はいずれもこの1週間程度で起きた変化とみていて、ここ数年では最も急激な変化だとしています。

国土地理院の藤原智地理地殻活動総括研究官は「地下の浅い部分で熱水が上昇し、地面を持ち上げている現象をとらえているとみられる。特に火口の西側に関しては、今後も注意深く監視していく必要がある」と話しています。


気象庁から解説出ましたのでリンク追記記載
 霧島山(えびの高原(硫黄山いおうやま)周辺)の火山活動解説資料平成30年月20日21時30分発表

解説資料の下図を見ると、上記で記した、県道一号沿いの噴気場所とは少し異なり、道路の反対側を記しているようです。

噴火口 噴気孔の図

 えびの高原硫黄山ライブカメラ集
 MRT・UMK・MBCライブカメラ同時閲覧ページ(パソコ
ン向き)

 今回の噴火、スクリーンショット
過去に撮影した、硫黄山の火口などの写真は以下のページに掲載
 えびの高原 硫黄山(いおうやま)

【 4/21 追記 】

翌朝、昨日書いた、県道一号沿いの噴気が勢いを増してきておりました。
えびの高原 硫黄山 4月21日朝のUMKライブカメラ映像
4月21日朝のUMKライブカメラ映像



えびの高原の閉鎖は、長期にわたるのかも知れません。

以下は、関連追記情報などを記載

【お知らせ】えびの高原は立ち入り規制されましたが、白鳥温泉上湯・下湯は2キロ圏外(3.5キロ以上)です。また、5月20日に予定されている「京町温泉マラソン」(京町温泉街まで20キロ以上)など市のイベントは予定通り実施されるとのことです。/ お知らせおわり

【事務所の移転など】環境省えびの管理事務所は小林市細野に一時事務所を移転
えびの高原エコミュージアムセンターに事務所を構える自然公園財団えびの支部は、白鳥温泉下湯のケビンに事務所を一時設ける予定とのこと。(宮崎日日新聞記事より)



県道1号線近くの噴気孔は周囲には、「噴気孔」から出た火山灰が堆積しているとか、「噴火」の発表が無いということは、以下の「噴火」の定義“固形物が噴出場所から水平若しくは垂直距離概ね100〜300m の範囲を超すもの”に該当しないのだろう・・。

気象庁サイト 防災メモより 一部引用

噴火の記録基準について

1.「噴火」現象と気象庁における噴火の記録基準
「噴火」とは、「火山現象の一種で、地球内部から、(火山)物質が比較的急速に放出される現象」(荒牧、1975)であると言われており、気象庁では「火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象」を「噴火」としています。しかし、「噴火」には、富士山の宝永噴火から、桜島でよく発生している山頂噴火、阿蘇山の中岳第一火口付近で降灰がある程度のものまで、その規模は大小様々です。
そのため、気象庁の火山観測では、ある規模以上のものを「噴火」として記録することとし、この基準を「噴火の記録基準」と呼んでいます。もちろん、この気象庁の基準に満たない小さな「噴火」現象も存在します。

2.新しい噴火の記録基準
旧来の噴火の記録基準は、昭和56 年(1981 年)当時の噴火の検知力を踏まえて定められたもので、火山毎あるいは現象毎に噴火として記録する下限が異なっていました(別表)。今般、近年の遠望監視カメラの監視等による噴火の検知力の向上を踏まえ、噴火の記録基準を統一しました。
新しい噴火の記録基準は以下のとおりです。なお、この基準は、海底火山を除く日本の全ての活火山に適用されます。
この基準は、5月1日以降に公表する情報、資料等について適用します。また、本年3月発行の「日本活火山総覧(第3版)」においては新しい基準を適用しています。

【噴火の記録基準】
噴火の規模については、大規模なものから小規模なものまで様々であるが、固形物が噴出場所から水平若しくは垂直距離概ね100〜300m の範囲を超すものを噴火として記録する。

確認の方法等は以下のとおりとする。
(1)遠望カメラによって基準に合致すると考えられる火山灰の噴出が確認できた場合
(2)後日の現地調査で基準に合致すると考えられる現象が確認できた場合
(3)地震計・空振計等によって基準に合致すると考えられる現象が発生したと推定できた場合

/ 引用おわり


霧島えびの高原周辺の道路・登山道規制図 2018年4月19日
〜 霧島えびの高原周辺の道路・登山道規制図 2018年4月19日 〜

 


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