食のイベント「ふるまい!宮崎 」熱中症訴え48人点滴・3人入院
Posted morimori / 2016.07.17 Sunday / 23:31
《最終更新 7/21朝》 ページ末に宮崎日日新聞記事(抜粋)追加
【追記】9000人余りが来場した「ふるまい!宮崎 」で、午後3時すぎ、熱中症の症状を訴えていると、同伴者より119番通報。
駆けつけた救急隊員は、症状を訴える人が相次いだため、宮崎大医学部付属病院に医師と看護師の派遣を要請。
48人に点滴などの処置を行い、うち生後5カ月の男児を含む男女6人を救急搬送。
搬送した6人のうち、20〜40代の女性3人は短期の入院の必要な中等症、男児と30代、50代の女性2人は軽症と診断された。/ 7/20 宮崎日日新聞より抜粋
7/20付サンケイ新聞記事によると、搬送者6名はいずれも既に回復しているとのこと。
/ 7/20追記おわり
「ふるまい!宮崎(Vol.1)」という、九州の100種類以上のご当地グルメを集めた催しが、宮崎市市役所裏の大淀川河川敷で本日開催されたようです。(当日は97店舗が並んだようです。)
「ふるまい!宮崎(Vol.1)」を知ったのは、一月以上前でしょうか、新聞の広告で見かけたのが最初でした。
大人一人、前売り3,500円、当日4,500円で食べ放題。
(飲み物は別料金で、売り上げの1割が、熊本地震の義援金になるということです。)
当方は検討の結果、今年はパス
このイベントの案内を見てまず感じたのは・・- 定額払って、それだけ食べることができるのか。
- 並ぶことが大嫌いな性格につき、耐えられるか。
- 人気の品、早々売り切れ等なく、十分準備されるのか?
- 暑い盛り、ビールも飲みたい「燃費悪い」ので下手すると入場料並みにお金使うかも。
- 初回イベントにありがちな、準備・段取り不足等、混乱等が心配。
これら不安の払拭、判断の一材料として、過去に同様の経験を積んだような、著名どころが企画したイベントなのか気になり、公式サイトで主管・企画・運営・公式サイトの内容などを入念に調べてみました。
事務局
所在地:〒880-0805 宮崎県宮崎市橘通東1丁目5-8
(住所はグリーンリッチホテル 宮崎のようです。)
連絡先:0985-62-0887
実行委員長:有川 誠
主管:ふるまい!パートナーズ
【株式会社 KAZE&Co.】
所在地:〒885-0077 宮崎県都城市松元町4-5 ガーデンヒルズ松元102号
連絡先:TEL 0986-36-7500 FAX 0986-36-7878
代表者:松本 一重
【株式会社スパークリング】
所在地:〒880-0805 宮崎県宮崎市松山1丁目11-8
連絡先:TEL 0985-61-0093 FAX 0985-61-0098
代表者:尾上 眞一
結果、今回はパス、今年行かれた皆様の反応を見て、よさそうであれば来年行こうと決めました。
「ふるまい宮崎」関連 報道記事・twitter・facebookなどのリンク
約1万人が訪れ大盛況└ 宮崎日日新聞(翌日の地元紙記事 歩廊欄)
九州のご当地グルメ集めた催し
└ NHKローカルニュース
熊本地震の被災地を支援しようと、熊本をはじめ九州各地のご当地グルメを味わうことができる催しが、宮崎市で開かれています。
この催しは、宮崎市内の企業などでつくる実行委員会が企画したもので、宮崎市役所裏の大淀川河畔の特設会場では、前売りで3500円の入場料を払えば宮崎県や熊本県など九州各地のご当地グルメを味わうことができます。
会場には100種類以上の料理が並び、このうち春巻きの皮で包んだ鳥のささみを梅を混ぜ込んだタルタルソースで食べる都城市のご当地グルメ、「チキン南蛮スティック」は、唐揚げとセットで提供され訪れた人たちがおいしそうに食べていました。
また、熊本県の郷土菓子、「いきなり団子」は冷やして提供され、親子連れなどが、いつもの熱々とは違う冷たい団子を楽しんでいました。
鹿児島県から来たという小学6年の女の子は「どの食べ物もおいしいです。ほかにもいろいろ食べたいと思います」と話していました。
この催しは、17日午後9時まで行われ、料理とは別に会場内で販売されている飲み物の売り上げのうち1割が、熊本地震の義援金になるということです。
宮日新聞のこの記事が書いてあった「歩廊」欄って、ニュース欄ではなく、「誰さん宅で珍しい花が咲いた」みたいな超ローカルはみだし話題を扱う欄なんですよね。
NHK宮崎さん、宮崎日日新聞さんの記事は、ある意味、うわべだけの記事にも見えますが、こういったイベントの取材はどこの報道メディアでも、密着取材しているわけでもないし、短時間でさらりと取材するだけですからね。
行かれた方の生の声を、twitter、facebookで見てみましたが、楽しまれた方もいれば、報道にない、不満なイベントであった旨の書き込みも多く見受けられました。
満足は発信しないが、苦情は発信するのが大半、SNSの情報は見極め(ネットリテラリシー)が重要ですが、長蛇の列、品切れ、熱中症をうったえる方多数、救急車も5台?来など多くの方が書いてらっしゃる。
公式facebookの評価欄も、開催前の好評価を除けば、5段階評価でほぼオール1
公式facebook(評価)
〜 画像はリアルタイム検索より 〜
NHK宮崎、宮崎日日新聞は、今からでも、ネットの書き込み等をよくごらんになり、再取材の上、報道してほしいものです。
(※その後、NHK宮崎は7/19夜報道・宮崎日日新聞は7/20(7/19は休刊日)この件について報道しました。下段追記)
次回、「ふるまい!鹿児島」もあるようなことを目にしました・・
主催者側は、皆様の意見を糧に、次回につなげていただきたいものです。
参加された方のブログ記事
以下は、たまたまネット検索で見つけた、今回、ふるまい宮崎へ参加された方のブログ記事ですが、冷静に、客観的に、分析整理され、状況がよくわかる記事でしたのでリンク記載紹介します。酷い一日「ふるまい宮崎」ブログ (Catalina STREET 3rd)内記事へリンク
翌日深夜、お詫びの掲載〜火に油を注ぐようなSNS発言規制
7月18日深夜 ふるまい!宮崎公式facebookに、お詫びが掲載されていましたので、以下に引用します。ふるまい!実行委員長より皆様へのお詫び
この度は、イベント運営の数々の不手際でお客様にご迷惑をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。
楽しみにされていたお客様に対して、本当に申し訳ない気持ちしかございません。
イベント当日、そして、本日、お客様から頂いた貴重なご意見は、真摯に受け止めさせて頂き、しかるべき対応をさせて頂き、万全の体制で次回運営に臨ませて頂きたく思います。
この度は、誠に申し訳ございませんでした。
ふるまい!実行委員会 委員長
有川 誠
「次回運営」はここで書くべきではないと思いました。
さらに、この数時間後このような投稿が・・
まさしく、火に油を注ぐようなものかと・・
【今後のfacebookページの運用について】
ふるまい!facebookページへのご投稿・ご意見ありがとうございます。
また、先ほどよりコメント / レビュー非表示に関するご指摘も頂戴しております。
経緯と致しまして、まず、現在沢山お寄せいただいている皆様からのコメントやネット上の情報が、事実と誇張された情報とで錯綜している状況があります。そこで、今以上の情報の錯綜を防止すべくコメントがつかない告知としての配信を試みたところ、facebook仕様の誤認により意図した投稿ができず、結果不適切な判断をしてしまいました。このことに関しまして、まずは安易な対応によりかえって不信感を膨らませてしまいました事をお詫び申し上げます。
情報の錯綜につきまして、何が正しく何が誤認になるのか、明確な根拠のもとに算出した資料を近日公表いたします。事実につきましては、そちらでご確認いただければ幸いでございます。
上記の理由から、少なくとも正しい情報をご提示できるまでは、双方向でのコミュニケーションが発生するfacebookページおよびSNSの運用(投稿及びコメント)は停止させていただきます。大変勝手ではございますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。
(頂戴した内容については一つ一つ目を通し、しっかりと受け止めさせて頂きます。)
以後のお問い合わせや情報発信については、
公式ホームページ http://fullmai-www.com をご覧ください。
ふるまい!実行委員会
SNSは諸刃の剣 ですね。
その後、NHK宮崎放送、宮崎日日新聞報道記事などを追記
【追記7/19】NHK宮崎 その後の報道
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064127621.html
食イベントで熱中症搬送相次
おととい宮崎市で開かれた食のイベントで、来場者48人が熱中症とみられる症状を訴え、このうち5か月の男の子を含む6人が病院へ搬送されていたことがわかりました。
会場内への飲み物の持ち込みが禁止されていたということで、イベントを後援した県や市は、当時の運営状況について主催者に詳しい説明を求めています。
このイベントは、九州各地の料理が並ぶ「ふるまい!宮崎」で、イベント会社で作る実行委員会によりますと、宮崎市の大淀川の河川敷の会場には9000人余りが来場しました。
宮崎市消防局によりますと、当日、来場者から熱中症とみられる症状を訴える通報が相次ぎ、現場で48人の手当てをしこのうち5か月の男の子を含む6人を救急車で病院に搬送したということです。
いずれも命に別状はなかったということです。
おとといの宮崎市は最高気温が34度2分まで上がり、気象台は高温注意情報を出して熱中症に十分注意するよう呼びかけていました。
主催者によりますと、イベント会場に飲み物を持ちこむことを禁止していたということです。
イベントを後援した県や宮崎市には来場者から運営に対する苦情が相次いでいるということで、イベントの計画や当日の対応などの運営状況について主催者に詳しい説明を求めています。
主催した実行委員会はホームページ上に「運営の不手際でお客様にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。ご意見を真摯に受け止め、しかるべき対応をしたい」とするコメントを掲載しています。
07月19日 18時27分
NHK宮崎・・、実行委員会のお詫び文、最後の件(くだり)「万全の体制で次回運営に臨ませて頂きたく思います。」は(おそらく意図的に)カットしたのではないでしょうかね。
【追記7/20】宮崎日日新聞 その後の報道 (社会面より記事抜粋)
宮崎市消防局によると、17日午後3時すぎ、熱中症の症状を訴えていると、同伴者から119番通報。
救急隊員が駆け付けたところ、症状を訴える人が相次いだため、宮崎大医学部付属病院に医師と看護師の派遣を要請。計48人に点滴などの処置を行い、うち生後5カ月の男児を含む男女6人を救急搬送。
6人のうち、20〜40代の女性3人は短期の入院の必要な中等症、男児と30代、50代の女性2人は軽症と診断。
会場には数百人が入れる大型テントを設営したが、開場前から行列ができ、各店舗で料理を受け取るまで1時間以上、炎天下で待つこともあった。飲み物の持ち込みは禁止されていた。
宮崎市、鹿児島県の企業などでつくる実行委は「想定を上回る来場があった」と釈明。
「熱中症対策として、500mmペットボトル入り飲料を1万本用意、入場時に来場者へ配るなどしていたが、人員不足で全てに行き渡らなかった。
救護室も設置していたが、看護師の人数も足りず、対応が遅れた」と説明。
後援した宮崎市は「主催者に搬送の経緯や今後の対応について事情を聴く予定」としている。
前売り券による来場者は程度把握できており、当日券もキャパ分用意SOLDOUTにすれば良い事、「想定を上回る来場」は、言い訳にもならないような気がします。
炎天下の500mm一本では水分補給は足りないでしょう。
行かれた方のツイートなどでは、ソフトドリンクにも延々並ぶ事態だったとか・・
場所は、市役所前の河川敷、水辺に近く、大雨が降ると増水、よく冠水するところで、つい先日も水没したとか。
今回のイベント、雨天時も決行だったようですが、雨をしのげるテントスペース(雨の際、増設対応する予定だったのかも知れませんが)それにしても全体スペースではどうしようもない気もします。
このイベント、宮崎県も補助金は出ていないが、名義後援として支援していたようです。
後援 宮崎県/宮崎市/(一社)宮崎県商工会議所連合会/(公財)みやざき観光コンベンション協会/(公社)宮崎市観光協会/宮崎市ホテル旅館組合/MRT宮崎放送
※名義後援の場合、口を出すことはないようです。
このような大きなイベントでは、有識者による第三者機関の審査など、システム的に再発防止が必要なのではないでしょうか?
各地でこれから夏祭りなどの季節、「他山の石」、関係者の方は、いまいちど再点検・対策をお願いしたいものです。
あとがき
本当は、宮崎県民としてこんな記事は書きたくなかったのですが、あれこれ「尾ひれ」が付いてネットで(全国規模で)盛り上げっているようなので、あえて書きました。報道の引用に関しては、引用というよりは転載的な感じもしますが・・お許しを。
こんなことで宮崎県が有名になってしまうのは、宮崎県民して本当に残念なことです。
熱中症患者の治療費負担へ
熱中症の症状を訴える来場者が相次いだことを受け、実行委は20日、治療費を負担すると発表。有川誠実行委員長(34)=鹿児島県曽於市、会社役員=は、同日、「こちらの不手際で、体調を崩された方が多く出てしまい、本当に申し訳ない」と謝罪。搬送者の6人に対して謝罪や治療費の負担などの対応のため、個別に連絡を取っているという。
このほか、医療機関を受診した来場者にも治療費の負担に応じるという。
問い合わせは同実行委事務局 0985-62-0887
(以上、7/21 宮崎日日新聞記事抜粋)
追記7/22
今後の食フェス「ふるまい」を自粛
7月24日、主催した実行委員会は今後の食フェス「ふるまい」を自粛すると発表した。➡ 公式サイト参照
余談ですが・・
ところで公式サイトの「商品紹介」のところの二人の男性の写真。社員?〜 http://fullmai-www.com/ より 〜
この二人、どこかで過去に見たことあるぞーー
と思ったら、記憶は正しかった、フリー写真素材サイト「ぱくさと」に同じ写真ありました。
〜 https://www.pakutaso.com/ より 〜
宮崎県公式サイトより引用
更新日:2017年1月16日
ふるまいフェスでの騒動について
[提言]性別:男性、年齢:不明)
7月17日に開催された「ふるまいフェス」での騒動について後援した県としての見解を伺いたい。
[回答]
今回のイベントにおいて、熱中症など体調を崩された皆様に心からお見舞い申し上げます
このイベントについては、各地域に埋もれた食などを広くPRするといった物産振興等の地域活性化につなげるため開催する趣旨であったことから、その趣旨に賛同し、5月13日付けで名義後援を行いました。
後援にあたっては、承認基準に基づき審査を行い、開催時期が7月であることから、食中毒対策や熱中症対策に十分注意するようお願いしていましたが、結果として多数の体調不良の方々が出ましたことは、大変残念であり、主催者に対しては、真摯に適切な対応を求めるなど、様々な助言をしているところです。
− 食のイベント「ふるまい!宮崎 」熱中症訴え48人点滴・3人入院 −