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霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを1に引き下げ、登山道は規制継続

Posted morimori / 2019.01.18 Friday / 19:06


新燃岳の噴火警戒レベルが1 活火山であることに留意に引き下げられました。

以下は気象庁発表

霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを1へ引下げ

気象庁 報道発表日 平成31年1月18日

概要
 霧島山(新燃岳)では、新燃岳火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められません。

本文
 霧島山(新燃岳)では、平成30年6月28日以降、噴火は観測されていません。新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、平成30年11月中旬以降少ない状態で経過するなど、火山活動の低下した状態が続いていることから、本日(18日)11時00分に、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。

霧島山(新燃岳)は、活火山であることから、今後も火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰の噴出に注意してください。


 報道発表 
 解説資料(PDF)
 新燃岳の火山観測データー

以下は、2018年3月の噴火で新燃岳火口からあふれ流れ出た溶岩です。(鹿児島県側の県道1号沿い新湯展望台で昨年6月に撮影したもの。)

新燃岳の溶岩
新燃岳の溶岩(新湯展望台より撮影)

  



周辺の登山道は引き続き規制継続

噴火警戒レベル1にはなりましたが、新燃岳周辺の主な登山道は引き続き規制継続、整備が完了するまで時間を要するものと思われます。

以下の画像は霧島市サイトより

画像は霧島市サイトより
霧島市サイトより登山道規制図(2019.1.18)


以下の画像は宮崎県サイトより

宮崎県サイトでの規制図
宮崎県サイトより登山道等の規制図(2019.1.18)


新たに大幡山経由で獅子戸岳の区間(およそ1Km)が利用できるようになったようです。
環境省管理の韓国岳から獅子戸岳の登山道も、今後整備後、春のシーズンを目途に解放される予定とのこと。

他の新燃岳周辺の登山道の整備については、目処は立っていないようです。

参考まで、獅子戸岳の標高は1429m、新燃岳は1,421mですのでほぼ同じですので、獅子戸岳から新燃岳を見ると以下のように、横から見る感じです。
新燃岳の火口内を見るなら、韓国岳の方が良いです。

獅子戸岳より見た新燃岳
獅子戸岳より見た新燃岳(2011年の噴火前の撮影)


獅子戸岳からの眺望もそれ程でもないし、ミヤマキリシマもあまり無いし、個人的には、新燃岳の噴火リスク(新燃岳火口縁から7-800m程度しか離れていない)を考えると、「獅子戸岳」に登る価値はあまりないような気もしたりします。
獅子戸岳の新燃岳の距離
(ベースの空撮画像 © 2019 Google. 地図データー © 2019 ZENRIN)


レベル1(活火山であることに留意)になって少し安心感も・・

実質的には、登山道の規制は昨日(レベル2)と殆んど変わらないのですが、レベル1になったことにより、周辺への観光なども安心感が増すというか、気持ちの上で大きいと思います。
高千穂峰などへの登山客が増え、高千穂河原なども来訪者が増えるのではないでしょうか。

2017年5月に一度はレベル1になったが、10月に再びレベル3、そして噴火

新燃岳は、2011年に1959年以来52年ぶりにマグマ爆発、その後2017年5月に一度はレベル1まで落ち着きましたが、同10月に再びレベル3、そして噴火、2018年3月に再び爆発的噴火をしました。
これで収束といったことでは無いと思います。

御嶽山では、2017年9月、噴火警戒レベル1の段階で噴火、火口付近に居合わせた登山者ら58人が死亡、行方不明6人、計64人に達したことも忘れてはいけません。

 御嶽山の噴火(wikipedia)

火山の噴火予知は道半ば、活火山への登山は自己判断・自己責任が前提です。

硫黄山周辺共にレベル1になってこそ霧島の春

新燃岳は、ここのところ火山性地震ゼロの日も多かったので、春までには引き下げるかもなぁと素人ながらに考えておりました。
昨日、このブログで話題にした「硫黄山」も落ちついて欲しいものです。
個人的には・・硫黄山周辺もレベル1になってこそ、ようやく霧島に春が来たと喜べるといった感じです。

またいつの日か、新湯林道からの登山道解放、縦走出来る日・・・が来ることを夢見て・・

キリシマミツバツツジのトンネル 新燃岳鞍部
新湯林道〜新燃岳鞍部のキリシマミツバツツジのトンネル(噴火前)
多くは2011年のマグマ噴火による赤熱噴石で焼け焦げ、火山灰に埋まってしまいました。

   


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