宮崎県独自の緊急事態宣言は８日より「感染拡大緊急警報」へ移行

河野知事会見要旨

河野知事の会見要旨は次の通り。

冒頭発表

県新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、県独自の警事態宣言を終了し、感染拡大緊急警報に移行することを正式決定した。
本県は年末年始に感染が急拡大したため、県民に対し外出や県外往来の自粛を要請し、飲食店には時短営業を求めた。負担や苦労をかけた。協力に感謝したい。
全国で最も早いタイミングでのブレーキとなった独自の宣言によって、急速な沈静化を図ることができた。しっかり検証し、第4波以降に備えていくことが非常に重要となる。ただ、今も感染状況を示す数値は完全に下がりきっておらず、緊張感は必要だ。

現状分析

国の分科会が示す全6指標でステージ2（漸増）まで下がった。ただ、緊急事態宣言中もクラスター（感染者集団）が11例発生し、県内各地に感染の火種が残る。
全国の感染状況も減少傾向にはあるが、国の緊急事態宣言は3月7日まで延長された。
熊本、福岡県も落ち着いてきているものの、本県での再拡大を防ぐためには、十分な警戒が必要だ。

３月８日以降の対応

県独自の警報レベル（0〜4）は、緊急事態宣言の「4」から感染拡大緊急警報の「3」に移行する。高い警戒レベルは維持しつつ、行動制限は段階的に緩和する。
国の緊急事態宣言の期限の3月7日まで会食の人数制限や県外との往来自粛要請は継続し、おおむね2週間を目安として見直しもあり得る。
県内外の感染状況によって、レベルを「3」から特別警報の「2」に移行することも考えられる。

今後の課題

本県ではプロスポーツの春季キャンプが始まり、本格的な受験シーズンを迎える。
県外からのウイルスの持ち込みを防ぐため、水際対策を徹底する必要がある。また、感染拡大を防ぐためのPCR検査体制も強化し、検査の網をかぶせることによって、感染が確認されても早期の封じ込めを図る。
感染拡大の「急所」と言われる飲食や会食の場での感染対策の徹底も必要だ。第3波では家庭や親戚、友人との食事の場でも感染が広がった。

県民への呼び掛け

感染対策として守ってもらいたいポイントは六つ。

1. 職場での休憩、食事、スポーツジムでもマスクを外さない。
   
2. 外出時の対策徹底、日常生活圏の範囲に外出をとどめ、不要不急の遠出を控える。
   
3. 仕事、受験などを除き、県外との往来は原則自粛し、県外では特に会食の場面で注意する。
   
4. 会食時の人数制限（4人以下）や2時間以内の時間制限。
   
5. 高齢者や障害者施設、医療機関に従事する方の会食は、家族などいつも一緒にいる人に限定。
   
6. 体調に異変のある場合は、すぐに医療機関に相談する。

緊急事態宣言の終了は安全宣言ではない。今後異動シーズンの3、4月を迎え、その先には大型連休がある。再拡大を防ぐため、引き続き警戒をお願いしたい。　

/　以上 宮崎日日新聞より