【祝】「日南市 かつお一本釣り」「田野清武 干し大根とやぐら」 日本農業遺産認定
Posted morimori / 2021.02.20 Saturday / 10:33
昨日(2月19日)「日南市 かつお一本釣り」と「田野清武 干し大根とやぐら」が、日本農業遺産に認定されたようです。
日本農業遺産は農林水産省が伝統的で貴重な農林水産業を営む地域を認定するもので、今回を含め、全国で22の地域が認定されていて、九州の中では県内の2つの地域が初めてです。
2地域とも、2018年に落選、2度目の挑戦での認定でした。
おめでとうございます!
日本農業遺産、世界農業遺産は同列のもの
日本農業遺産は、世界農業遺産の認定を受けるためのステップという位置付けではなく同列のものとされ、世界農業遺産の認定基準に加え、日本独自の基準が追加されています。宮崎県日南市(造船材を産出した飫肥林業と結びつく「日南かつお一本釣り漁業」)
水産資源保全につながる伝統漁法のかつお一本釣り漁業が約300年間継続され、かつては漁船に地域で生産される飲肥杉が使われるなど、漁業と林業を合わせたシステムが認められた。(文:2/20付 宮日新聞引用)
南郷漁協にははカツオ漁船13隻が所属する
日南市 目井津港 かつを一本釣漁船
Youtubeより 関連動画紹介
宮崎のとと〜カツオ〜 / 宮崎のととch Miyazaki no totochan
関連リンク(外部)
南郷のかつお一本釣漁業(宮崎県日南市 南郷町商工会)
Youtube 動画 日南かつお一本釣り漁業が日本農業遺産に認定(記者発表 / 宮崎県日南市) (Youtube 日南テレビ!)
宮崎県田野・清武地域(宮崎の太陽と風が育む「干し野菜」と露地畑作の高度利用システム)
堆肥を利用した土作りを行いながら約100年前から大根を干し野菜として販売して地域の収益の安定につなげ、大根を干すやぐらの景観も観光資源などに生かした地域全体の取り組みが評価された。(文:2/20付 宮日新聞引用)
宮崎市 田野町 干し大根やぐら
Youtubeより 関連動画紹介
田野・清武地域 大根やぐらPR映像「美しき伝統農業」/ Teru Bou
関連リンク(外部)
➡ 田野・清武地域日本農業遺産推進協議会
農林水産省報道発表資料
令和2年度世界農業遺産への認定申請に係る承認及び日本農業遺産の認定を行う地域の決定について
日本農業遺産認定基準
(農林水産省サイト内 日本農業遺産より引用)1.食料及び生計の保障
申請する農林水産業システムは、地域コミュニティの食料及び生計の保障に貢献するものである。
2.農業生物多様性
申請する農林水産業システムは、食料及び農業にとって世界的に重要な生物多様性及び遺伝資源が豊富であること。
3.地域の伝統的な知識システム
地域の伝統的な知識システムが、「地域の貴重で伝統的な知識及び慣習」、「独創的な適応技術」及び「生物相、土地、水等の農林水産業を支える天然資源の管理システム」を維持していること。
4.文化、価値観及び社会組織
申請する農林水産業システムと関連した文化的アイデンティティ及び風土が、地域に定着し、帰属していること。
5.ランドスケープ及びシースケープの特徴
人類と環境との相互作用を通じ、長い年月をかけて発展してきたランドスケープ及びシースケープを有すること。
6.変化に対する回復力
自然災害の多い日本では、多くの農林水産業システムが長い歴史の中で自然災害に耐え、変化に対応してきた。農林水産業システムを保全し次の世代に確実に継承していくため、災害等に対する高いレジリエンスを保持していること。
7.多様な主体の参加
担い手の減少や社会的な変化に対し、伝統的な農林水産業及び関連する文化や生態系保全システムの維持・活性化のため、地域住民のみならず多様な主体の参加による新たな仕組みにより農林水産業システムを継承していること。
8.6次産業化の推進
農林水産業システムが有する歴史的価値、農林水産物、伝統文化、ランドスケープなどを活用し、農産物のブランド化や観光振興など地域ぐるみの6次産業化等の推進により、地域を活性化させ、農林水産業システムの保全を図っていること。
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