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七夕に思う 神からの警鐘

Posted morimori / 2021.07.07 Wednesday / 06:15


「熱海市土石流」で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
又、お亡くなりになられました方々に心よりお悔やみを申し上げます。
現在行方不明の方々が一刻も早く救助されることをお祈り申し上げます。

避難指示が出ていなかったのが悔やまれます。

先日のブログ記事「雲仙普賢岳 最大規模の火砕流から30年」で、書いた、元島原市長 鐘ヶ江管一氏の全国各地での講演会での言葉・・が脳裏をよぎる。

「避難しても何もなかったじゃないか」と言われたら
その時は「何もなくてよかったな」と思わないといけない
だから空振りを躊躇したらいけないと全国各地で言った。/ 元島原市長 鐘ヶ江管一さん

避難勧告や避難指示、警戒区域の設定などは各自治体の首長が判断し、決断を下します。空振りを恐れず、手遅れになる前の早め早めの決断が首長の役割だと思います。オオカミ少年と言われてもいい。「何もなくて良かった」という気持ちにならないといけない。

今回は種々の要素があるのかもしれませんが、今まで何も無かったから大丈夫 は通用しない。
避難の大切さを再度認識したい。

今日は、7月7日「七夕」、以前から七夕の日には大雨というイメージがあります。

以前も書きましたが、毎年、七夕になると思いだすことがあります。 
今から十数年前、2007年「神都」高千穂で起きた出来事です。

(以下の内容は、2007/07/10に書いたブログよりほぼ転載)

木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)からのメッセージ
〜 7・7・7 神話の里高千穂を舞台に起きた“神隠し事件” 〜

2007年7月7日、宮崎県、高千穂町のビジネスホテルの駐車場に設置されていた高さ1.8m、重さ300Kgの「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」のブロンズ像が台座(1トン以上)ごと盗まれたというニュースが報じられた。


コノハナサクヤヒメ像
〜 コノハナサクヤヒメ像 〜



この木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の像は、同ホテルが「神話と伝説」の町おこしのため、私財600万円を投じ(高鍋町の彫刻家が作成)1988年ごろに設置したもの。

“盗まれた”のは、6日午後8時〜7日午前7時50分の間、人気の無い(当日は雨)を狙っての計画的犯行では?
台座ごと無くなっているのでクレーンのようなものでつり上げて持ち去った可能性が高い、との事で、被害届を受けた高千穂署が、「盗難事件」として捜査しておりました。

「事件」が発生したと思われる、7月7日はご存知「七夕」の日

 日本の七夕は、中国より7世紀頃に伝わった牽牛・織女の二つの星の伝説、短冊に歌や文字を書いて裁縫や書道の上達を願う風習と共に、日本古来の棚織女(たなばたつめ)の伝承と結びつき、宮中で行われたのが始まりだそうです。

 棚織女(たなばたつめ)とは、神様に捧げる着物を織る、巫女的な要素を強く持つ女性。木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)も棚織女(たなばたつめ)でもあったとされ、「七夕」にはコノハナサクヤヒメとニニギノミコトと逢初川で出会うという神話もさらに重なっているのでしょう。

西都古墳祭りにて
コノハナサクヤヒメとニニギノミコト
(上のイメージは、2017年 西都古墳まつりで撮影したもの)

そんな七夕の日を選んでのミッション?とも思える、今回の事件の犯人はなかなか「記紀」「神話」等に明るい人物だなぁ・・

金属としてのブロンズはそれ程価値もないようなので金属目当てではないな・・などと、あれこれ昨夜(サクヤ)、私は想像していたのでありますが・・

7月9日午後、事件は意外な展開を見せるのであった。



目撃者現る・そして真事実

7月8日夜、「7月7日午前7時半ごろ、大きな音とともに像が消えたようだ」と付近を車で通りかかった町内の男性より目撃情報が入る。

7月9日午後、同署が、町や建設業関係者らと共にその「穴」を捜索、良く調べたところ、盗まれたとみられていた木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)のブロンズ像は、地中8m地点に埋没している事が判明した。

丁度、木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)のブロンズ像の脇には井戸があるそうで(地上部はマンホールでふさがれているようです。)、ここのところ続いた大雨で、井戸付近の地盤が緩み、像の重さで井戸の内壁を破り崩し、井戸の方へ斜めに滑り落ちるように落ち込んでしまったようです。
作業員が8m地点に埋もれている像を発見したそうで、“姫は無事”だそうです。

井戸の方へ斜めに滑りこんで、8mも落ち込んでいたので上から見た時、誰しも埋没したとは、気がつかなかったのでしょう。 まさに神隠しとしか思えないかと
・・。

コノハナサクヤヒメから、我々現代人への警鐘か・・

ここのところ(当時)ニュースを賑わせているガードレールをはじめとして考えられないものまで盗んでゆく金属盗難のニュース
(折りしも当日は1977年から96年まで リニアモーターカーの走行実験が行われていた宮崎県日向市(美々津)の鉄道総合技術研究所宮崎実験センターで、高圧電力ケーブル約130mと電線約300mが盗まれていたことも判明)
なども我々の脳裏にインプットされてしまい、像が金属という事もあり、先入観より、金属盗難事件と思い込んでしまったのかも知れません。

私も、真っ先に金属目的の盗難事件だろうまぁ〜 そんなものまで盗まなくてもぉ〜 と、思いました。

人を疑う事に躊躇うことも少なくなった現代人(当然自分を含め)に、なんだか寂しくもあり、考えさせられる、神都高千穂でおきた“神隠し”事件でもありました。
7月7日七夕の日に“ミッション”をおこした木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の像は、我々現代人へ、警鐘を送っているのようにも思えました。

宮崎の木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祀る神社

宮崎県で、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を主御祭として祀る神社は、西都市(妻)の都萬神社(つま神社)が有名です。

都萬神社のある妻は、ニニギノミコトがコノハナサクヤヒメと出会い、「あなたを妻にしたい」と言ったところから、この地名が起こったと伝えられております。
このことにちなんで、都万神社では毎年7月7日に七夕神事「更衣祭」が行われております。
 更衣祭は、約600年前から続いているもので、御神体に飾り付けや化粧が施され、今年の作物の出来や天候を占います。

縁結びの神として、そして3つ子(その内の二人は海幸彦山幸彦)を無事出産したことから都萬神社は安産の神としても知られております。

宮崎市の南に位置する、(宮崎市木花)にもコノハナサクヤヒメを祀る木花神社があります。
こちらの地名(木花)もコノハナサクヤヒメゆかりの地名となっている。

コノハナサクヤヒメは一般的には木花咲耶姫と記されますが、古事記では木花之佐久夜毘売、日本書紀では木花開耶姫と記されております。

【PS】
2007.08.28(火) コノハナサクヤヒメは無事救出されたそうです。

以上、2007年に書いたブログ記事より 再掲でした。



今回の熱海の土石流で報道された映像の説明で「逢初橋」近くと出ておりました。GoogleMapを確認すると確かに「逢初橋」があります。
ニニギノミコト コノハナサクヤヒメと何か関係するのかも知れないと思い、調べたところ 違う出会いの場だったようです。
 「逢初橋」熱海市観光協会サイト内ページ


今年の七夕は・・梅雨前線は北上し、宮崎県は先日来、国内最高気温を記録するような、うだるような暑さ、10日間天気予報を見ても雨マークは少ない。梅雨空けしているのでは?とさえ思ったりも。

10日間天気予報


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