船引神社で船引神社春神楽(船引神楽)が奉納されました
Posted morimori / 2024.03.24 Sunday / 12:00
先日、3月20日(春分の日)、宮崎市清武町鎮座、船引神社(ふなひきじんじゃ)において、船引神社春神楽(船引神楽)が奉納され、見学して来ました。
船引神社は、寛治元年(1087年)の創建と伝わり、当初は正八幡神社と称し、現在も地元では八幡様とよばれ親しまれています。
船引神楽の起源は不明ですが、少なくとも江戸時代には船引神楽として定着したと考えられています。
宮崎県平野部の代表的な神楽で、高尚優雅、勇壮活発な舞として高い評価を受け、平成3年 県無形民俗文化財に指定されております。
高千穂や椎葉、米良系の神楽は、収穫に感謝し来年の豊作を願う神楽で、夜神楽が主ですが、宮崎市や日南市の神楽は、稲作準備に入る春先(2月〜3月)に秋の豊作を祈念して鎮守に奉納することより「作神楽」「作祈祷神楽」とも呼ばれます。
船引神楽では、番付に田植えを表わした「三笠」や、収穫を表す「箕取り舞」や「杵舞」など豊作を願う演目などもあり、夜神楽では無く、概ね昼頃から始まり夕方には終えるのも特徴です。
いずれ、写真を整理してWebPage化する予定ですが、このブログとface book pageに少しだけ写真を掲載しました。
このブログでは、神楽殿の様子や、感想みたいなことを書いております。
船引神社
鳥居を正面に見えるのは拝殿です。船引神社(宮崎市清武町鎮座)
鳥居左手にあるのは、船引神楽の代表的な舞「三笠鬼神」です。
この像の由縁については、当facebookPageのコメント欄 船引神楽保存会の岡新之介さんのコメントをご覧ください。
岡さんは「船引神楽保存会」に小学校1年生の頃から所属していて、小学生の頃からその活躍を見て来ました。
今回「四人舞(よったりまい)」「三笠鬼神」「ろんぎ」も舞い「笛」や「神事」も務められておりました。
インターネットでも、積極的に神楽の発信を行ってます。
船引神社 鳥居横の「三笠鬼神像」
船引神社 鳥居横の「三笠鬼神像」
船引神社 鳥居横の「三笠鬼神像」
拝殿左手に見えるのが神楽殿
船引神社の神楽殿は令和5年(2023年)に完成、10月28日には式典や「船引神樂保存会」による「こけら落とし」奉納がありました。神楽殿の御奉賛金は、船引地区・神楽保存会・氏子・神楽保存会協力者の沢山の皆様の寄付によるもので、船引神楽保存会の黒木和昭さんが本業が大工でもあることより、棟梁として建築に携わったとのことです。(先の岡新之介さんコメント参照)
船引神社拝殿前付近
神楽殿舞庭周囲の軒下も広くとってあり、椅子を並べて見学出来るようになっておりました。三面が開放してあるので、さらに外周からも見学出来ます。
船引神社 神楽殿 外観
神楽殿内部には注連柱を全12本立てれる様に予め床に穴を開けあったり、天井を高くしたり、垣根部分の幅を設けたりなど、様々な工夫が施された神楽殿です。
船引神社 神楽殿内
船引神社 神楽殿内
船引神社 神楽殿内上部
久々の「船引春神楽」
随分前に 船引神社の春神楽は、過去に2回見学しております。➡ 以前見学した時作成した WebPage
今回、神楽殿での見学は初めてなので、開催時刻より1時間程早めに9:00頃に船引神楽到着。駐車場は余裕で停められました。
拝殿で参拝。
船引保存会の岡慎之介さんを境内で見かけたので、撮影場所に関して留意点などを聞き、神楽殿へ行き、今日の見学&撮影場所をどこにするか見て回った。
まだ数名しかいらっしゃらないので、好きな位置を確保可能な感じでした。3面に見学者用のイスが並べられており、左右側は割りに舞庭が見えるように前は開けてはいるが、背景に見学者が入ってしまうのがネック。
肖像権・プライバシー権の問題より人物のボカシ処理に膨大な時間を要すので、横からの撮影は避けることにした。
経験上、船引神楽に関しては、正面から撮影した方が「決めポーズ」「見せ場」が多いという点も考え、正面側に場所を確保した。
しかし・・真正面は、供えられた餅と5色の幣の付いた5本の竹が視界に(^^;)
それも神楽の内、雰囲気だし、含めて撮るのも良いかなと・・夕方まで、腰を落ちつけのんびり撮影しながら一日を楽しみました。
神楽に集う方とのコミニュケーションも楽しみのひとつ
以前、尾八重神楽、嶽之枝尾神楽、潮嶽神楽、生目神楽でお会いしたことのある、熊本県の神楽ファンのご夫婦と久々再会、神楽が始まる前や、お昼の時間に話が弾みました。お隣は、鹿児島からいらしたカメラマンの方、逆隣ははじめて船引神楽撮影という年配の女性カメラマン 等々
年配のカメラマンから、フラッシュは必要ですかね?と聞かれたので、神楽のフラッシュ撮影は舞手(特に面の舞手)にとって迷惑だから神楽でのフラッシュ撮影は基本的に使って欲しくないし、昼間だし、感度上げればまったく問題ない旨を説明、納得されていた。
いろいろ、見る側のコミニュケーションも、神楽の楽しみの一つですね。
「ふるまい」
当日は、お昼には、おにぎりや、ペットボトルのお茶、炭火で焼いた地鶏、焼肉などのふるまいも頂きました。はじめていらしたという、年配のカメラマンの方が、頂いて良いのでしょうかね?と仰っておりましたが、目の前の賽銭箱を指さし、いつもより多くその分の「気持ち」を入れたら良いのではないでしょうか? と 告げておきました。
あくまで個人的な考えですが、カメラマンの方は、撮影させて頂いている訳ですから、その分、さらに加味しても良いのではないでは?と思ったりも。
「ふるまい」と言えど、結構経費、労力かかっていると思いますので、参加するみんなでその土地の神楽を支えあい、盛り上げるみたいなこともあって良いかと思うのです。
令和6年 船引神社 春神楽 番付
- 宮入り
- 方謝舞(ほうしゃまい)
- 三笠舞
- 神体舞
- 注連鬼神
- 素襖脱
- 剣舞
- 柴鬼神
- 柴舞
中入り(休憩・昼食)
- 四人舞(よったりまい)
- 岩通し(いわとおし)
- 三笠鬼神
- 三笠舞(台湾より来日された皆様が飛び入り参加)
- 薙刀舞
- めご舞
- 戸開鬼神
- 輪舞
- 三本剣
- ろんぎ
- 相撲舞
- 三人脇入れ
- 七鬼神
- 箕取舞
- 杵舞
- 祝詞
- 蛇切り
- 直会
令和6年 船引神社春神楽 三笠鬼神
➡ 平成6年 船引神社春神楽
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