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令和6年度「高千穂の夜神楽」「日神楽」公開 日程リスト (浅ヶ部神楽も)

Posted morimori / 2024.11.11 Monday / 23:14


先月末、高千穂町公式サイト、高千穂町観光協会サイトで、令和6年度の「高千穂の夜神楽」および「日神楽」のリストが公開されましたが、その後、更新版が11月11日に発表されました。

平成6年度 高千穂の夜神楽日程表(11月11日現在)(高千穂町)

下記、高千穂観光協会サイトの日程表には、神楽宿のGoogleMapリンクもあります。
高千穂町観光協会の夜神楽日程表

今回の更新で、コロナ禍以来、未公開となっていた「浅ヶ部神楽」の公開が発表されました。
祭 Matsuri(本) 高千穂の夜神楽「五穀」
高千穂の夜神楽 浅ヶ部神楽「五穀」(Photo /MORIMORI(K-Morita))
「祭 Matsuri」/ PIE Internationalより

今年度も、公表を希望した集落のみで日程を公表との事です。
リストにある集落の神楽以外の夜神楽奉納は基本的に、地元の方、関係者のみと理解して良いかと思います。

11/11現在 高千穂町サイトで公表されている平成6年度のリストによると、高千穂町内11地区で夜神楽を公開 奉納予定のようです。(詳細・最新情報は、上記載高千穂町のページ等を参照してください。)

令和6年度 高千穂の夜神楽日程 11/11版

  • 11/22(金) 下野(下野八幡) 下野東 下野東公民館(8/20)
  • 11/30(土) 押方(二上神社) 山附(小谷内) 甲斐重寛さん宅(8/30)
  • 11/30(土) 向山(秋元) 秋元 秋元公民館(13/30)
  • 12/7(土) 岩戸(歳) 五ケ村(日向) 民宿神楽の館(6.5/200)
  • 12/7(土) 押方(嶽宮)上押方 上押方公民館(2/0)
  • 12/7(土) 三田井(逢初天神) 下川登 下川登公民館(1/10)
  • 12/14(土) 岩戸(石神) 野方野 野方野公民館(8/80)
  • 12/21(土) 浅ヶ部(磐下権現)三田井 浅ヶ部公民館(2.5/50)
  • 1/11(土) 河内(熊野鳴滝) 奥鶴 奥鶴公民館鶴亀館(17/0)
  • 1/25(土) 向山(柘ノ滝) 黒仁田 黒仁田公民館(10/15)
  • 2/8(土) 田原(熊野) 上田原 上田原公民館(10/50)


令和6年度 日神楽日程(11/11版)

  • 11/17(日) 岩戸(天岩戸) 下永の内(東) 下永の内公民館(7/50)
    岩戸下永之内神楽祭
  • 11/17(日) 三田井(菊ノ宮) 三田井北 菊ノ宮神社 神楽殿(1/30)
  • 11/30(土) 岩戸(御霊) 上永の内(左目木) 上永の内公民館(12/20)
  • 12/14(土) 三田井(赤石) 上川登 上川登公民館(5/20)
  • 12/15(日) 三田井(端午宮) 中川登 中川登公民館(3/20)
  • 1/12(日) 三田井(荒立) 本組 荒立神社(4/100)
  • 1/18(土) 向山(山中) 尾狩 山中神社(14/30)

※(役場からの距離(Km)/駐車台数)
※神楽宿(奉納場所)は例年同じとは限りません、その年の神楽宿のご確認をお願いします。

昨年(令和五年)からの変更点など・・

今回の高千穂町の発表(11/11公開リスト)を見て、令和5年と比較して気付いた事項など列挙します。

  • 夜神楽は全体的には昨年10地区より11地区へ。
    今年は浅ヶ部神楽が公開されるようです。
  • 向山(柘ノ滝) 黒仁田が復活しました。
  • 昨年、公開リストに記載のあった五ヶ村西(中畑)がリストにありません。
    神楽は奉納されるようですので、非公開なのだろうと思います。
  • 岩戸(御霊)が夜神楽から日神楽に変ったようです。


三田井 浅ヶ部神楽神楽(磐下権現)

今年、久々公開予定の浅ヶ部神楽の写真を紹介します。

「高千穂の夜神楽」が国指定無形民俗文化財に指定される前に、この浅ヶ部神楽が「高千穂神楽」として「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形民俗文化財)」に登録されました。
文化庁への指定申請の基調をなしたのがこの「浅ヶ部神楽」。
高千穂の夜神楽の基本なのです。
神社から神楽宿へ向かう御神幸含め、一度見ておくべき神楽と思います。

高千穂の夜神楽 三田井 浅ヶ部神楽 地割(十社大明神)
高千穂の夜神楽 三田井 浅ヶ部神楽 地割(十社大明神)




浅ヶ部神楽(高千穂の夜神楽)御柴(おんしば)
浅ヶ部神楽 御柴(おんしば)4Kサイズ拡大あり
浅ヶ部の氏神・磐下大権現と高千穂神社・十社大明神(高千穂神社の国宝級の神面)


高千穂の夜神楽 浅ヶ部神楽 注連口
高千穂の夜神楽 浅ヶ部神楽 注連口


道行~全33番の写真などは、当サイト内WebPageでご覧ください。
浅ヶ部神楽



当方が考える「夜神楽見学上の留意・マナーなど」

宮崎県内各地で奉納されている神楽は、「見世物」ではありません。地区の「祭り」「奉納」「神事」です。
一夜の氏子として参加させていただくという減り下りスタンスでおねがいします。

初穂料の奉納

夜神楽は、一夜の氏子として参加させていただくというスタンスで、供物を持参、奉納します。
通常、神楽宿(夜神楽が奉納される神社など)には「受付」がありますので、焼酎2升(奉納)、または現金3,000円〜程を「初穂料」として包んだものを奉納します。
焼酎などは地域で好まれる銘柄などありますので、「初穂料」の方が無難では?と、私は思います。
これは、神社でのお賽銭と同じ意味合い+奉仕者(神楽を舞う方)へや神楽宿への感謝の気持ちであり、「ふるまい」の食事代やお酒の対価ではありません。
市町村などの主催で、保存会が一堂に集まり開催される「神楽まつり」などでは、お賽銭箱が用意されていると思いますので、お賽銭を入れればよいかなーと、個人的には思います。

車で行かれる場合

場所柄、狭い道や、駐車場もスペースに限りがあります。 GoogleMap(ストリートヴュー)などで、現地や周辺道路道路事情などを下調べしておくと良いと思います。
浅ヶ部は町中心部にほど近いですが、高千穂の山間部集落の夜神楽は、道中、道が大変狭く、対向車が来た場合、すれ違い出来ないところもあります。
街灯などはもちろんのこと、ガードレールも無いところも多いです。場所によっては、カーナビに道が出ないところもあります。
道を尋ね様にも人家が見つからないケースも多々あります。出来れば、明るい内に現地入りして、帰りも夜が明けてからの移動をおすすめします。
暗闇で側溝に脱輪、JAFのお世話になった方を知ってます(--;)
12月、1月、2月の夜神楽は、朝、車の窓ガラスに霜がべったり付いていることがありますので、フロントガラスを覆うようなシートをかけて置くと良いです。また、霜落としのスクレーパーや霜取りスプレーを車に積んでおくと安心です。 1月、2月、山間部では、たまに雪が積もることもあります。事前に天気予報のチェック、タイヤチェーンなど滑り止めの準備を。

夕食・夜食・アルコール類など

神楽宿(神楽の奉納場所)近くにコンビニなどはまず無いので、自身の夜食(手軽に食べられる、おにぎりなど)・飲み物などは事前に購入持参しましょう。夜神楽見学は自己完結が基本です。
アルコール(宮崎は焼酎がメインです。)が振舞われることもあると思いますが、お車の方は、帰りの時間を逆算して酒気帯び運転にならぬよう適度に抑制を(^^;)

防寒には万全を期して

12月〜2月の夜神楽は、とにかく寒いです。 ダウンウエア+防寒インナーなど暖かい服装で、ネッウォーマー、帽子、貼るホッカイロ装備、足元から冷えるので、靴下に貼るホッカイロも忘れずに。
高千穂の夜神楽は、室内ですが、開けっ放しのところが主です。寒いです。また、県内の夜神楽では外で奉納される神楽も少なくありません。ムシロの上に靴を脱いで上がる場合も多いので、靴下は二重に履き、柔らかい素材の上履きみたいなものを持参しておくと良いです。座布団(クッション)、ひざ掛け毛布などもあると随分違います。
外で見る神楽は、敷物等無い場合でも臨機応変に対応出来るよう、折りたたみの小さ目のイスを車に積んでおくと良いです。

見学場所について

保存会や、関係者の座る場所が決まっていたり、舞い込みや、神事、柴入れなどの際、邪魔になるところなどがあります。早めに行って見学場所を確保される場合、ここで見学しても支障無いか、保存会の方に確認した方が良いと思います。

写真・動画などの撮影について

神庭には立ち入らない
神楽が舞われる神庭内には、絶対立ち入らないこと、撮影の際、神庭内にカメラ・レンズなども入れない事。

フラッシュ(ストロボ/スピードライト)は使わない。

2017年4月に発刊された、みやざきの神楽ガイド / みやざきの神楽魅力発信委員会編 / 鉱脈社という著書の中の、神楽見学のマナー項目、「カメラ・ビデオの撮影」の項目で、ストロボ(フラッシュ・スピードライト撮影)について、高千穂町文化財保存調査員、中央公民館長 田尻 隆介氏は、"神事芸能であり、ストロボ撮影は舞に支障をきたすこともあるので、控えるべきであろう。"とコメントされておりました。

以前、宮崎市メディキット県民文化センターで開催された、「みやざきの神楽シンポジュウム」でも、フラッシュが伝統芸能鑑賞に及ぼす影響について、とり上げられたことがあります。

「米良系のとある神楽」では、観客側に向けたリモートのフラッシュが眩しく、辞めて欲しい旨、観客の方からカメラマンに対してクレームがついた一幕もありました。
「銀鏡神楽」では、フラッシュはなるだけ控えるよう、既に数年前から現地に掲示されております。

伝統芸能や、周囲に与える影響を鑑み、他県の神楽や祭りでは、既にフラッシュ類全面禁止となっているところもあります。
幸い、今のところ県内の夜神楽では、私の知る限りでは、毎夜 観光客向けに、高千穂神社神楽殿で開催されている「高千穂神楽」のみだろうと思います。

他県ですが、こういった取り組みが成されているところもあようです。

民俗芸能の環境整備に向けて
フラッシュ撮影が与える影響を考える / 南信州民俗芸能継承推進協議会


フラッシュ全面禁止とならないよう、使う頻度や光量をひかえるなど、気を使いつつお互い楽しみたいものですが・・
他の見学者に迷惑をかけている事に全く気付いていないカメラマンもいる事も事実です。
神楽団体のサイトや、観光協会等でも呼びかけは必要でしょうね。

三脚

県内の神楽では三脚の使用を禁止しているところがあります。(浅ヶ部神楽もそのようです。)
三脚はフラッシュ同様、神楽見学者にとって迷惑なものです。特に制限なくとも使用するなら見学者の頭高さ以下で、席を離れる際、使用しない時には縮めておくなど、他の方への気配り目配りを。

神事の最中は、無暗にシャッターを切らない。

厳粛、静かな中でのシャッター音は結構耳障りなものです。
カメラに静音(サイレントシャッター)などの機能があれば使います。

写真とは関係ありませんが、お祓いの最中は、帽子などをとるよう心掛けたいものです。

写り込んだ一般観客の肖像権・プライバシー権に配慮を

写真内に観客の方が写り込んでいる場合、SNSなどに掲載する際には、お顔が認識できない程度の画像サイズにするか、ボカシをいれた方が無難かと思います。



「高千穂の夜神楽」以外の宮崎県内の神楽情報


宮崎県内の神楽情報ページをご覧ください。


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