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「高鍋神楽」「諸塚神楽」国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されます。

Posted morimori / 2026.01.25 Sunday / 05:52


1月23日、国の文化審議会は23日、児湯郡5町(高鍋町、新富町、木城町、川南町、都農町)に伝わる「高鍋神楽」と諸塚村の「諸塚神楽」を国の重要無形民俗文化財(重文)に指定するよう文部科学相に答申したとのこと。

文化審議会では、2件の神楽の指定理由について、「神楽の変遷の過程や地域的特色を示して重要だ」と説明しています。

宮崎日日新聞、 MRTテレビでも報じておりました。

MRTのリンク先は、県庁での発表会見のニュースのようですが、高鍋神楽(比木神楽、都農神楽、三納代神楽)諸塚神楽(桂神楽・戸下神楽・南川神楽)の保存会関係者の皆様が出演されておりました。

高鍋神楽は、昭和44年4月に宮崎県指定の民俗文化財となり、昭和53年1月31日には記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択無形民俗文化財)にも登録されておりました。
また、諸塚神楽も、平成3年11月に宮崎県指定の民俗文化財なり、平成5年11月には、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択無形民俗文化財)に登録されておりました。
多くの方の伝承、そして、まわりの協力などが実り、はれて国の重要無形民俗文化財となるわけです。

伝承者の方はもちろんのこと神楽を見学に行くと、一睡もせず、黙々と記録を取られている、県の関係者や、遠路何度も訪れている先生方々など、お見かけするこももありました。
いろいろな方々の協力で国の登録への資料をまとめあげ、成し遂げられた成果だと思います。
おつかれさまでした。


国の重要無形民俗文化財の本県の神楽は6件となり、都道府県別では最多。国の重文は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2028年に登録する無形文化遺産の候補として国が申請する「神楽」の対象にもなる見通しのようです。

今回のブログでは、高鍋神楽を紹介し、次回、諸塚神楽を紹介をします。

「高鍋神楽」は比木神社(木城町)の比木神楽、都農神社(都農町)の都農神楽、三納代八幡神社(新富町)の三納代神楽の3神楽の総称をさします。
高鍋神楽は6神社が毎年輪番で奉納している「六社連合大神事」でも知られます。
 六社連合大神事とは、毎年旧高鍋藩内の高鍋や川南など4町に鎮座する神社が結集して高鍋神楽の奉納を執り行う歴史ある行事のことで、旧郷社と呼ばれる比木神社(木城町)、八坂神社(高鍋町)、白髭神社(休止中)(川南町)、平田神社(川南町)、八幡神社(新富町)、愛宕神社(高鍋町)が年ごとに輪番となり務めています。
その歴史は江戸時代にさかのぼり、高鍋藩初代藩主・秋月種長公の姫君が大病を患い、回復の兆しも手立ても見つからぬまま、人々は嘆き悲しんでいました。そんなときに、藩に仕えていた大寺余惣エ門(おおてらよそえもん)という人物が姫君の病気平癒のため、木城町の比木神社へ1000日間参拝し祈願し続けました。その後、姫君は奇跡的に病が治り、藩に平穏な暮らしが戻りました。その際のお礼に神楽を舞ったことが、「神事(かみごっ)」の始まりだと言われています。以来、毎年旧暦12月2日の時期に奉納されるようになりました。

比木神社では、毎年「比木神楽」として高鍋神楽を奉納しており、輪番となった年は、「六社連合大神事」として奉納さしています。

高鍋神楽は、師走祭りの関係、つまり比木神社(木城町)〜 神門神社(美郷町南郷)の影響もあってか、神門神楽をはじめ、日向市の坪谷神楽などでもその影響が色濃く残ります。

比木神楽 比木神社にて
比木神楽 比木神社にて


六社連合大神事 三納代八幡神社にて
六社連合大神事 三納代八幡神社にて



比木神楽にて
比木神楽にて


壱番神楽 / 高鍋神楽 神門神社 師走祭りにて木神楽にて
壱番神楽 / 高鍋神楽 神門神社 師走祭りにて木神楽にて


神師 / 高鍋神楽 比木神楽にて
神師 / 高鍋神楽 比木神楽にて


寿の舞 / 高鍋神楽 比木神楽にて
寿の舞 / 高鍋神楽 比木神楽にて


大神神楽(神武神楽)/ 高鍋神楽 比木神楽にて
大神神楽(神武神楽)/ 高鍋神楽 比木神楽にて


将軍 / 高鍋神楽 比木神楽にて
将軍 / 高鍋神楽 比木神楽にて


戸開舞 / 高鍋神楽 比木神楽にて
戸開舞 / 高鍋神楽 比木神楽にて


繰卸 /  高鍋神楽 比木神楽にて
繰卸 / 高鍋神楽 比木神楽にて


都農神楽(高鍋神楽)
都農神楽(高鍋神楽)


ユネスコ登録に向けて活動している、国重文40神楽の保存団体でつくる「全国神楽継承・振興協議会」の事務局を務める県文化財課は今後、新たに加わる3神楽の保存団体にも参加を呼びかける予定とのことです。

高鍋神楽 保存会の内訳

高鍋町 高鍋神楽保存会
木城町 比木神社 国選択「高鍋神楽」
新富町 三納代神楽 三納代神楽保存会
都農町 都農神楽 都農神楽保存会 国選択「高鍋神楽」
美郷町 神門神楽 神門神社伶人会

当サイト内、高鍋神楽関連WebPageの紹介


比木神楽

神門神楽(師走祭りでの奉納)

六社連合大神事(三納代八幡神社にて)

六社連合大神事パンフレット紹介

《参考資料》昭和54年度 高鍋神楽保存会(PDF)(都農神楽保存会サイト内)

宮崎の神楽 関連情報など

最後に、高鍋神楽の関連本の紹介です。


比木神楽 百済王族祭祀と高鍋神楽の広がり」/鉱脈社
神楽で何度もお会いしている、前田博仁先生(元宮崎民俗学会会長)が執筆された本です。

比木神楽



報道発表 文化庁 「文化審議会の答申(重要有形民俗文化財の指定等)」(令和8年1月23日)

上記より、高鍋神楽の部分について引用転記

高鍋神楽たかなべかぐら


○文化財の所在地 宮崎県児湯郡高鍋町、新富町、木城町、川南町、都農町
○保護団体 高鍋神楽保存会(比木神楽会、都農神楽保存会、三納代神楽保存会、高鍋神楽伶人会、川南伶人会)
○公 開 日 毎年12月〜2月ほか
○文化財の概要
【指定の趣旨】
本件は、屋外に特色あるヤマを設え、冬の時期に夜を徹して行う神楽である。宮崎県の諸神楽や鹿児島県の神舞(かんめ)などとの関連をうかがわせる「寿の舞」や「大神神楽」などの演目を伝え、南九州の神楽の変遷を考える上で重要である。高鍋藩の記録から江戸時代における神楽奉納の状況が知れることも特色である。また、六社連合大神事やサトカグラ(里神楽)といった実施形態も地域的特色を示している。以上のように、本件は神楽の変遷の過程や地域的特色を示して重要である。

【文化財の説明】
高鍋神楽は、比木神社(木城町)、都農神社(都農町)、三納代八幡神社(新富町)をそれぞれ伝承拠点とする比木神楽、都農神楽、三納代神楽の総称である。高鍋藩領内で伝承されてきた神楽については、18世紀後半以降、藩の公的記録に多く記載され、藩の立願や願成就の神楽として斎行されていたことが知れる。現在は、各神社祭礼のほか、高鍋町、新富町、木城町、川南町に鎮座する6社が毎年輪番で行う「六社連合大神事」で舞われ、また、サトカグラ、オサトマワリ(お里廻り)と称して、依頼のあった地区の神社祭礼に出向き、神楽数番を奉納する。
神楽は、屋外にヤマと呼ぶ神籬(ひもろぎ)を建てた大がかりな舞
まい処(ど)を設え、夜を徹して行われる。神楽三十三番を伝え、儀式的な直(ひた)面の採(とり)物(もの)舞や神が登場する着面の舞が演じられ、
ヤマに結びつけられた注連を外す「繰(くり)卸(おろし)舞」、続く「神送(おくり)神楽」で終える。翁面を着けた神が背負われて登場する「寿の舞」は本件にのみ伝わる演目であり、その他、子孫繁栄や五穀豊穣を願う「盤(ばん)石(ぜき)」、特色ある内容を持つ「大神神楽」などを伝えている。


次回は、諸塚神楽の話題です。


− 「高鍋神楽」「諸塚神楽」国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されます。 −

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