新燃岳噴火に天逆鉾を見た・・(噴煙柱から妄想)
Posted morimori / 2017.10.12 Thursday / 23:50
昨日 10月11日、6年ぶりに噴火した「新燃岳」ですが、今日12日も噴火活動を続け、規模は小さい噴火ながら、噴煙は火口から最大2000mまで上がりました。
夕方には、噴火の勢いも収まり、噴煙も白く、噴火前の状態位に落ちついております。
MBC南日本放送が、本日、空撮ライブ配信を行ったものがYoutubeで公開されておりますのでご紹介。
以下は、その中からの一コマです。
〜 パノラマ合成の上、名称追加したもの 〜
10/12 新燃岳噴火MBC南日本放送ライブ配信映像 スクリーンショット
10/12 新燃岳噴火MBC南日本放送ライブ配信映像 スクリーンショット
➡ 上記の動画(Youtube)
➡ 新燃岳の見られるライブカメラリンク集
続いて、 天の逆矛の話題(妄想)です。
高千穂峰山頂の天逆鉾
高千穂峰山頂には、天逆鉾があります。実際に祀られた時期は明確ではないが、霧島山の修験者たちが神話にならって祀ったものとされており、江戸時代にはその存在は広く知られていたようです。
〜 高千穂峰山頂の天逆鉾 〜
幕末頃は天逆鉾に3本の歯は無かった
坂本龍馬が高千穂峰を訪れた際、何を思ったか「天逆鉾」を引き抜いて見せたというエピソードがあります。このエピソードは龍馬自身が手紙で姉に伝えており、その手紙も桂浜の龍馬記念館に現存しております。
以下の手紙の絵にある如く、このころの「天逆鉾」には三本の刃はなく柄の部分だけです。
〜 坂本龍馬の手紙の天逆鉾 〜
〜 坂本龍馬の手紙の天逆鉾 〜
〜 坂本龍馬の手紙の天逆鉾 〜
上記は カタカナ等に置き換えたもの
以下が 原文を模写したもの
〜 坂本龍馬の手紙の天逆鉾(原文複製) 〜
高原町の町制60周年記念冊子には、修復は戦後になされたと記述されているようです。
(妄想)天逆鉾は実は噴煙柱だった・・?
何の根拠もありませんが、「天逆鉾」は、修験者が噴煙柱を見立て創り、山頂に建立したのでは?・・と、今日、噴火の映像を見て、妄想。柄のところが妙にデコボコしてういるのが前々から気になっておりました。
荒ぶる山の噴煙柱をイメージしたものだったのかも。
なんとなく似てませんかー
誤記あり(×矛 → 〇鉾)
※冒頭に書いた「天逆鉾」の説明は、一つの説であり、諸説あります。
宿泊施設のキャンセルも・・
新燃岳の噴火を受け、えびの高原にある宿泊施設でもキャンセルが多く出ているようです。鹿児島県側の霧島温泉などでは、空振で窓ガラスが割れるなど多くの被害の出た、6年前の新燃岳の噴火。
えびの高原は、幸い韓国岳の陰になっている恩恵か、空振の被害は全くと言って良いほどなかったのですが、今は、硫黄山も活動しておりますし、正確な予知ができない火山活動だけに、致し方ないことかと思います。
半径2K圏外なら安全ということではありません。
比較的弱い風でも、3000m位まで噴火すると、小さな噴石は風に乗って6Km程度は飛びます。
霧島方面へ行かれる方は、気象庁 火山に関する発表状況で新燃岳の降灰予報の確認をお願いします。
専門家 長期化や活発化の可能性も考え対応を
NHKニュース 10月12日 19時21分より一部引用新燃岳の噴火活動について、火山噴火予知連絡会の前の会長で東京大学の藤井敏嗣名誉教授は「午前中は噴煙が高く上がり、このまま噴火が激しくなるかとも思ったが、午後には再び低くなった。ただ、こういった状況を繰り返すことはありうるので、これで即、安心とは言えない。山の膨張を示す地殻変動も続いているので、地下のマグマが断続的に供給され、今後、爆発的な噴火を起こす可能性もある。採取した火山灰の詳しい分析を進め、地殻変動などを注意深く監視する必要がある」と指摘しています。
そのうえで、「噴火に伴って『鳴動』と呼ばれる音が聞こえているようだが、こうした音が大きくなったり、噴火が激しくなったりするなど、短時間で火山活動が変化する可能性があり、早めに対策を取る必要がある。火山の近くにいて、こうした活動の変化があった場合に不安を感じるようであれば、念のため避難場所に行くなどの対応も取ってもよいと思う。噴火活動が長期化や活発化する可能性もあると考え、今後、気象庁が出す情報に注意してほしい」と話していました。
このまま落ち着いてほしいものです。
当サイト内関連ページ
➡ 新燃岳噴火2011年 〜噴火の記録ページ 時系列
➡ 新燃岳
余談ですが・・
大河ドラマ「龍馬伝」の時、高千穂峰でロケがありました。
エクスカリバーよろしく、レプリカの天の逆鉾を抜くシーンもありましたが、あのロケからちょうど半年後に新燃岳が爆発しました。 以上 余談でした。
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