新燃岳の警戒区域 2Km→3km 霧島の登山道ほぼ入山不可 韓国岳・大浪池も
Posted morimori / 2017.10.15 Sunday / 23:31
【情報追記】新燃岳の噴火は10月17日未明に止まり、それ以降(10月26日現在)、発生しておりませんが、火山性地震は続いており、気象台によると、当面、火山灰を噴出する噴火活動は続くとみられ、多量のマグマが新燃岳直下へ供給されれば、規模の大きな噴火が発生する可能性があるとしています。/追記おわり
気象庁は10/15 19:00、、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持したまま、大きな噴石や火砕流に警戒が必要な範囲を火口の半径おおむね2Kmから、おおおむね3Kmに拡大。
13日、1日1400トンだった火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は15日に1万1千トンに急増。火山性微動も続いており、今後さらに噴火活動が活発になる可能性があるという。
10月15日の朝から、えびの高原の えびのエコミュージアムセンター駐車場において、高濃度の二酸化硫黄ガスを検出した。
駐車場付近で簡易測定で7.4ppm
(アイススケート場付近で同8ppmを検出。後日の宮崎日日新聞記事)
(池巡り探勝路を歩いて来た登山者の中には喉の痛みを感じる人も、後日のNHK宮崎ニュース)
新燃岳から発生した火山ガスが、風に乗って流れてきているようです。
えびの高原一帯は窪地ですので、ガスも滞留しやすいのかも知れません。
「えびのエコミュージアムセンター」は、午前11時前に臨時休館、駐車場も閉鎖したようです。
宮崎県サイトより引用
二酸化硫黄ガスの特徴
二酸化硫黄ガスは、5ppm程で強い刺激臭がして、10〜20ppmの濃度で、目がちかちかしたり、咳き込みなどの症状が出ます。
二酸化硫黄ガスを含む火山ガスは、水にとけやすい特徴があります。刺激臭を感じた場合は、ハンカチやタオルを水に湿らせ、鼻や口に当ててください。
400〜500ppmで生命に危険があると言われていますが、ぜんそくや心臓病等の持病のある高感受性の方は、低濃度でも発作を起こし、死に至る可能性がありますので特に注意してください
(参考:「火山ガス災害」平林順一氏)
新燃岳の警戒範囲が3kmに広がったことによる新たな道路交通規制
鹿児島 県道104号線(霧島公園小林線)の一部(新湯三叉路〜高千穂河原)
新たな登山道規制
宮崎県境登山口〜大浪池〜韓国岳
高千穂河原ビジターセンター〜中岳探勝路
2017/10/15 規制図 道路・登山道の規制図(鹿児島県サイト内PDF)
新湯温泉 霧島新燃荘 国民宿舎みやま荘の宿泊客及び従業員は、警戒域拡大当日の内に全員避難したとのこと。
【追記】15日、1万1000トンを観測した新燃岳の火山ガス放出量は、16日は500トンにまで減少。
えびの高原の二酸化硫黄ガスも 16日午前11時の計測では1.4ppmと濃度は低下、しかし風向きによっては急に火山ガスの濃度が高まることも考えられるとして、えびのエコミュージアムセンターは、16日も休館。センターの前にある駐車場は開放の処置がとられました。
16日午後2時に、県道1号線、小林えびの高原牧園線の小林市南西方の料金所跡からえびの市原田の展望所までの約8キロの区間において、積灰によるスリップの恐れがある為、通行止めにしました。(延長)
霧島山・火山関連情報提供枠
2017年10月11日 新燃岳が6年ぶりに噴火しました。噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられ、15日には警戒区域も3Kmになりました。これに伴い、大波池や韓国岳登山道も規制されました。
登山中に新燃岳が爆発したら、逃げ場がありません。
2011年の新燃岳の噴火では、高千穂河原にこぶし大の噴石がありました。
現在大きく噴煙を出している噴火口からの高千穂河原までの距離は、3Km以上ですがが、火口全体どこからも噴火するであろうという観点でとらえれば、高千穂河原も3Km圏内に入ります。
、火山ガスの件もありますし、えびの岳付近で6日、9日、13 日に火山性地震が増加したようですし、解放中の「池めぐりコース」は大丈夫とも言い切れません。
多くの犠牲者を出してしまった御嶽山のこともありますし、2011年の噴火の時以上に、慎重に考えるのは致し方ないことかと思います。
写真は、新燃岳の隣にある、「大浪池」向こうの山は「韓国岳」です。
大浪池の紅葉は、とても素晴らしいのですが・・
規制が縮小され入山出来たとしてもしても、今年は火山灰で葉が痛み、例年のような美しい紅葉は期待できないかも知れません。
霧島火山防災マップ・表面
(内容:噴火レベル2及び3(新燃岳・御鉢)、入山危険時(大幡池・えびの高原周辺)においての立入り禁止区域を図示など。)
霧島火山防災マップ・裏面
(内容:規模が大きな噴火が起こった場合の災害予測区域について、各火山が火口となった場合を想定して、軽石流(火砕流の一種)、火砕流、熱風(火災サージ)、噴石の飛ぶ恐れのある範囲等を図示。)
新燃岳の活動状況、降灰予想等は、気象庁サイトでご確認を。
➡ 火山に関する情報の発表状況
気象庁の降灰予報、10月15日17:00発表までは、噴煙が火口縁上3000mまで上がった場合の火山灰及び小さな噴石の落下範囲でしたが、それ以降は5000mになっている。活動が活発になって来て、警戒エリア3Kmへ拡大した際と同期してるとは思いますが、ちょっと気になる。
当サイト内 新燃岳・硫黄山火山活動関連
➡ 新燃岳噴火時系列(随時情報更新)
➡ 新燃岳の見られるライブカメラリンク集
余談ですが・・・
冒頭の 気象庁の韓国岳設置カメラ映像、NHKのニュースでも使われておりましたが、以下のような映像では、韓国岳が噴火していると勘違いする人も出るかと思います。事実、ネットでは勘違いされている方の発言も・・。
「韓国岳に設置したカメラより」など、テロップを挿入すべきでしたね。
【 追記 】こんなのありました。
中岳山頂付近
https://goo.gl/maps/qdLUmWzcUYC2
新燃岳
https://goo.gl/maps/P3fFmTtUFKt
https://goo.gl/maps/LiCrmyjELdx
獅子戸岳鞍部付近
https://goo.gl/maps/hHTEcyUphuk
獅子戸岳中腹から
https://goo.gl/maps/EMhDusXS1yq
霧島連山登山(入山)規制 登山道の規制情報
2017年(平成29年)10月15日時点で、新燃岳はレベル3(入山規制 3Km)、硫黄山の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制 1Km)、御鉢はレベル1です。2017年10月11日 新燃岳が6年ぶりに噴火しました。噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられ、15日には警戒区域も3Kmになりました。これに伴い、大波池や韓国岳登山道も規制されました。
2017年(平成29年)10月15日時点での 霧島連山の登山(入山)規制等
- 登山道規制中:韓国岳、大浪池、硫黄山、獅子戸岳、新燃岳、中岳、ひなもりからの登山道(大幡池、大幡山)。
- 開放中:えびの高原の※池めぐりコース(白鳥山)、※甑岳、高千穂峰(御鉢含む)、栗野岳
《注記事項》
※池めぐりコースについては、六観音御池展望台から不動池方面および甑岳方面へは利用できません。
※甑岳については、旧市営露天風呂側からの登山はできません。白鳥温泉下湯から、「アバンダントしらとり郷土の森」を利用したコースの登山は可能。
高千穂峰登山口の高千穂河原は規制外
御鉢・高千穂峰は今のところ登山できますが、今はやめておいた方が無難でしょう。登山中に新燃岳が爆発したら、逃げ場がありません。
2011年の新燃岳の噴火では、高千穂河原にこぶし大の噴石がありました。
〜 高千穂河原から新燃岳噴気孔までの距離 〜
現在大きく噴煙を出している噴火口からの高千穂河原までの距離は、3Km以上ですがが、火口全体どこからも噴火するであろうという観点でとらえれば、高千穂河原も3Km圏内に入ります。
硫黄山も気になる存在
硫黄山周辺の活動も、気になる存在、新燃岳のマグマだまりから伸びる火道は、硫黄山にもつながっているとみられているようですし、火山ガスの件もありますし、えびの岳付近で6日、9日、13 日に火山性地震が増加したようですし、解放中の「池めぐりコース」は大丈夫とも言い切れません。
多くの犠牲者を出してしまった御嶽山のこともありますし、2011年の噴火の時以上に、慎重に考えるのは致し方ないことかと思います。
〜 大浪池の紅葉 〜
写真は、新燃岳の隣にある、「大浪池」向こうの山は「韓国岳」です。
大浪池の紅葉は、とても素晴らしいのですが・・
規制が縮小され入山出来たとしてもしても、今年は火山灰で葉が痛み、例年のような美しい紅葉は期待できないかも知れません。
霧島火山防災マップ / 環霧島会議作成
「霧島火山防災マップ」を参照すると、現在、噴火が想定されているのは、「新燃岳」「高千穂峰の御鉢」「えびの高原周辺(硫黄山)」「大幡池」のようです。以下の防災マップに一度目を通しておくことをお奨めします。霧島火山防災マップ・表面
(内容:噴火レベル2及び3(新燃岳・御鉢)、入山危険時(大幡池・えびの高原周辺)においての立入り禁止区域を図示など。)
霧島火山防災マップ・裏面
(内容:規模が大きな噴火が起こった場合の災害予測区域について、各火山が火口となった場合を想定して、軽石流(火砕流の一種)、火砕流、熱風(火災サージ)、噴石の飛ぶ恐れのある範囲等を図示。)
新燃岳の活動状況、降灰予想等は、気象庁サイトでご確認を。
➡ 火山に関する情報の発表状況
気象庁の降灰予報、10月15日17:00発表までは、噴煙が火口縁上3000mまで上がった場合の火山灰及び小さな噴石の落下範囲でしたが、それ以降は5000mになっている。活動が活発になって来て、警戒エリア3Kmへ拡大した際と同期してるとは思いますが、ちょっと気になる。
当サイト内 新燃岳・硫黄山火山活動関連
➡ 新燃岳噴火時系列(随時情報更新)
➡ 新燃岳の見られるライブカメラリンク集
余談ですが・・・
冒頭の 気象庁の韓国岳設置カメラ映像、NHKのニュースでも使われておりましたが、以下のような映像では、韓国岳が噴火していると勘違いする人も出るかと思います。事実、ネットでは勘違いされている方の発言も・・。
〜 NHKニュースより 〜
「韓国岳に設置したカメラより」など、テロップを挿入すべきでしたね。
【 追記 】こんなのありました。
2017年9月撮影の、新燃岳・中岳・獅子戸岳 Googleストリートビュー
※公式のものなのか? 個人で撮影撮影したものなのか? 許可を得て入山・撮影公開しているものなのか? 不明です。中岳山頂付近
https://goo.gl/maps/qdLUmWzcUYC2
新燃岳
https://goo.gl/maps/P3fFmTtUFKt
https://goo.gl/maps/LiCrmyjELdx
獅子戸岳鞍部付近
https://goo.gl/maps/hHTEcyUphuk
獅子戸岳中腹から
https://goo.gl/maps/EMhDusXS1yq
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