山中神社夜神楽祭(高千穂の夜神楽 尾狩神楽) 舞入れ
Posted morimori / 2018.01.20 Saturday / 23:50
【 追記 】別途、写真を増やしたWebPageを作成しました。
1920pixの大きな写真も見られます。
➡ 尾狩神楽(全5ページ)
高千穂の夜神楽を見学に出かけました。
今週、高千穂町では、以下の二か所で神楽が奉納されております。
田原(広福) 下田原 下田原公民館
向山(山中) 尾狩 甲斐勲様宅
当方は、民家で奉納される、向山の山中神社夜神楽祭(地区名で、「尾狩神楽」とも呼ばれるようです。)の方に、「一夜の氏子」として参加させていただきました。
「山中神社夜神楽祭」は、尾狩地区(尾峰・狩底)と、乙草地区の氏子によって行われております。
今回掲載したのは、山中神社での写真 〜 今年の神楽宿である「甲斐勲様宅」までの写真です。
日之影に近いので、「座張り」など岩井川神社神楽などと同じ番付があったり、他の集落で舞われる「御神体の舞」がなく、田植神楽、杵の舞、箕舞など、宮崎市・日南市など平野部の春の作祈祷神楽で見かけるような番付があったり、興味深い内容でした。私の神楽関連の愛読書「宮崎の神楽 祈りの原質・その伝承と継承 / 山口保明著」でも、山中神社神楽の田植神楽、杵の舞、箕舞などについてふれており、おそらくは平地作神楽の番付を取り入れたものでしょう。と記載されておりました。
夕食、夜食、カッポ酒(焼酎)など、感謝。
リピーターの鹿児島の方にいろいろ教えてもったり、中之又や狭野でお会いした神楽好きの方々とも偶然再会して話が盛り上がったりと、神楽もさることながら、集った皆さまにも感謝。
全番付撮りましたので、整理の上、別途Webページを作成予定です。
〜 山中神社夜神楽祭 山中神社にて 〜
山中神社の御祭神 山中様は、江戸末期にこの地で暮らした修験者です。
山中様として祭祀されている正面の石像は、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に法螺貝(ほらがい)を持った山伏像です。
〜 山中神社夜神楽祭 山中神社にて 〜
神楽でストロボは、周りの迷惑なので、可能な限り使わない主義
結構暗くなってまして・・ シャッタースピード 1/15 キビシイ!
そのまま撮っても、ぶれますので、意図的に流し撮りで撮ってみました。
〜 山中神社夜神楽祭 山中神社にて 〜
〜 山中神社夜神楽祭 山中神社にて 〜
〜 甲斐勲様宅(狩底)が今年の神楽宿でした。 〜
以下は、当日いただいた番付表より引用
山中神社夜神楽祭
尾狩 乙草 氏子一同
番・名・説明
- 【1】彦舞(ひこまい)猿田彦命の舞 序曲、始楽
- 【2】御小屋の舞(みこやのまい)神を招く神庭をつくる舞
- 【3】とうせい 式三番の二番目の舞
- 【4】鎮守(ちんじゅ)土地を祓い固め荒神を鎮める舞
- 【5】杉登(すぎのぼり)昇神の舞 神を送る
- 【6】山中様(やまなかさま)山中神社(氏神様)の舞
- 【7】神降(かみおろし)降神の舞で神を招く優美な舞
- 【8】地固(ぢがため)剣、即ち水の得で耕地をうるおして国創りをする舞
- 【9】荒神(こうじん)荒神の舞
- 【10】住吉(すみよし)海神の舞
- 【11】大神(だいじん)大わたつみの神(海の幸)の清めの舞、願かけ願ほどきの神楽
- 【12】田植神楽(たうえかぐら)米植えから、刈取りまでの豊作祈願の舞
- 【13】杵の舞(きねのまい)杵(きね)を持って穀物の豊作を祈る舞
- 【14】箕舞(みまい)豊作を感謝し、箕(み)をふるう舞
- 【15】岩くぐり(いわくぐり)剣の舞、自刃を持ち回転などをする勇壮な舞
- 【16】座張り(ざはり)剣の舞にはいる面の舞
- 【17】五つ天皇(ごってんのう)防火の舞
- 【18】八つ鉢(やちばち)少彦名命が太鼓に乗って身軽な舞をする
- 【19】武知の舞(ぶちのまい)むちかむしとも言い山森の前奏曲風難よけの舞
- 【20】山森(やまもり)山の神に祈る舞
- 【21】山神(やまのかみ)山の神としし(猪)の舞
- 【22】弓正護(ゆみしょうご)弓を持ち、弓矢の呪力で悪魔を払う舞
- 【23】沖逢(おきえ)水神を祭る火伏せの神楽
- 【24】注連口(しめぐち)神々をお送りする舞
- 【25】伊勢(いせ)岩戸を探る舞で岩戸開きの舞
- 【26】岩戸大力男(いわとたぢからお)岩戸五番のはじまり 天岩戸を探しあてるところ
- 【27】鈿女(うずめ)うずめの命の舞 天岩戸の前の舞、神楽のはじまり
- 【28】柴引(しばひき)天香久山の柴をを引き砦戸の前に飾る舞
- 【29】戸取り(ととり)天岩戸の戸を開く舞
- 【30】手力雄(たぢからお)天岩戸を開き喜び祝う舞
- 【31】日の前(ひのまえ)天照大神の出御も舞 月よ日よ・・とを歌い祝福する
- 【32】繰下し(くりおろし)雲下ろしの用意
- 【33】雲下ろし(くもおろし)雲(内注連)をおろし舞納めの舞
山中神社
当、山中神社の祭神 山中様は、昔から流行(はやり)病・熱病に霊験あらたかな神として知られ、県内外から多数くの参拝を受けています。
旧暦の一月十三日が縁日になりますが、現在は新歴の第三土曜日に秋の実りに感謝し、来る年の豊作と家内安全、無病息災、氏子の繁栄を祈願して神楽を奉納しています。 / 引用終わり
山中神社の地図
➡ Google Map
当日は、天翔大橋を渡り、日之影町側からアクセスしました。
私の車のナビでは付近の道が出ず、不安でしたが、分岐の要所に「山中神社神楽」の標識が出ておりましたので、助かりました。
※ 肖像権・プライバシー権の観点より、見学者の方についてはお顔が認識できない程度にボカシ加工を加えております。
文言等含め、間違い、不都合などございましたらメール(下段記載)をお願いします。
高千穂町、高千穂の夜神楽案内より一部引用
夜神楽の「ふるまい」について
- 夜神楽は秋の収穫感謝、冬の鎮魂儀礼、春の豊穣余祝を祈願する「氏神様の村まつり」です。高千穂の村まつりは、氏神様を里の神楽宿にお招きし、33番の神楽を夜を徹して奉納するのが、古くからのシキタリです。祭り風景のなかで、カッポ酒、煮物料理等のふるまいが紹介されていますが、「ふるまい」は、年に一度降臨された神々と里人が神人一体となる直会の儀式料理です。
- 近年、本物志向から「村まつり」に参座される観光客の方々も年々増加し、交流として「ふるまい」をされる集落も増えていますが、その接待は神事儀礼の一環であり、村々の考えで行われています。
- お見えになった方々が、食事代として、初穂料・ご神前を供えられ、ふるまい料理を要求される事も多々ありますが、村各々のシキタリの中で接待されますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
facebookの方にも写真掲載(ブログより少し多い)
当サイト内 神楽関連ページ
宮崎の神楽
#※神楽宿は、例年同じではありません。高千穂町サイトでご確認をお願いします。
#この記事は、帰宅後、バックデートで書いております。
- 山中神社〜舞入れ(このページ)
- 神楽1:【1】彦舞(ひこまい)【2】御小屋の舞(みこやのまい)【3】とうせい【4】鎮守(ちんじゅ)【5】杉登(すぎのぼり)【6】山中様(やまなかさま)
- 神楽2:【7】神降(かみおろし)【8】地固(ぢがため)【9】荒神(こうじん)【10】住吉(すみよし)【11】大神(だいじん)【12】田植神楽(たうえかぐら)【13】杵の舞(きねのまい)【14】箕舞(みまい)
- 神楽3:【15】岩くぐり(いわくぐり)【16】座張り(ざはり)【17】五つ天皇(ごってんのう)【18】八つ鉢(やちばち)【19】武知の舞(ぶちのまい)【20】山森(やまもり)【22】弓正護(ゆみしょうご)【23】沖逢(おきえ)【24】注連口(しめぐち)
- 神楽4:【25】伊勢(いせ)【26】岩戸大力男(いわとたぢからお)【27】鈿女(うずめ)【28】柴引(しばひき)【29】戸取り(ととり)【30】手力雄(たぢからお)【31】日の前(ひのまえ)【32】繰下し(くりおろし)【33】雲下ろし(くもおろし)
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