えびの高原硫黄山周辺 半径一キロ規制境界線が一部変則なわけ
Posted morimori / 2018.05.02 Wednesday / 23:42
えびの高原硫黄山(いおうやま)周辺の立ち入り規制が1Km規制へ縮小され、二日目は、土砂降りの荒天となった。
こんな横殴りの雨の中、数台の車が・・おそらく関係者だけだろうと想像。
安全面を考えると、関係者の準備を考えると、もう一日様子をうかがえるという意味では「めぐみの雨」なのかも知れませんね。
ネット上では、硫黄山周辺一キロ規制の境界線が、えびのエコミュージアムセンターを回避するように窪んでいることに疑問を感じてらっしゃる方がいらっしゃるようです。 以下の図参照。
これには、わけがあるのだろう・・と思います。
図は宮崎県サイトより一部転載
図は宮崎県サイトより一部転載
どうでも良いことですが・・この図では、「えびの高原エコミュージアムセンター」って書いてありますが「高原」文字は要らないような・・
ビジターセンター(えびのエコミュージアムセンター)は硫黄山噴火の際の一時避難所としての役割を担っているのも、このような規制図になっている要因の一つはないかなーと、思っております。
えびのエコミュージアムセンターは一時避難所としての役割も
えびのエコミュージアムセンターは環境省九州地方環境事務所より2015年10月から2016年3月の期間、総事業費約1億円をかけ、硫黄山噴火の際の噴石に備え、屋根を強化するなど大幅な補強工事を終えております。2011年の新燃岳クラスのマグマ噴火があると、本格的なコンクリートのシェルターでないと対応できないでしょうが・・・、現在、硫黄山で想定される水蒸気噴火に伴い噴出した噴石(こぶし大10cmくらい?)や空振には十分耐えうる設計構造に改修したのだろうと思われます。
以下が主な内容
えびのエコミュージアムセンターの主な補強等対策内容
- 屋根の噴石に対する強度を高めるため、「高性能繊維」を挿入した金属屋根のカバー工法による二重屋根化
※「高性能繊維」とは、防弾チョッキの素材となっている「アラミド繊維」で作成した布で、今夏に内閣府等の実験で噴石に対する強度性能が確認されています
- レクチャールームを緊急避難室とし、窓外に面格子補強、室内の天井落下防止補強、防災用「物入」の整備
- 地下階への屋内避難用タラップの設置(現在地下階への移動手段は事務室側屋外階段のみのため)
- 硫黄山側妻面に面格子補強、展望窓に外付けブラインドの設置
- 硫黄山側玄関自動ドア前に防護用面格子壁の設置
- 全ての外部ガラス面に高性能飛散防止フィルムを施工
- 外部に緊急避難用四阿(あずまや)の設置(通常休憩所として利用)
➡ えびの高原「えびのエコミュージアムセンター補強改修工事」完了
➡ 詳細(PDF)
レクチャールームは緊急避難室となる
えびのエコミュージアムセンター
えびのエコミュージアムセンター
えびのエコミュージアムセンターは、標高1200mの「えびの高原」にあり、韓国岳や池めぐり自然探勝路をはじめとする霧島連山の登山拠点、ビジターセンターです。
館内には、霧島の自然、火山活動などについて映像や標本などで紹介、二階の展望室からは韓国岳や硫黄山を見ることができます。
料金:入館無料
年中無休 営業期間:9:00〜17:00
アクセス
住所:〒889-4302 宮崎県えびの市末永1495-5
地図:GoogleMap
緯度経度:31度56分34.13秒 130度50分46.79秒(日本測地系)
駐車場200台 駐車料金:(一日一回の料金)
二輪車 200円、乗用車 500円、マイクロバス 1,000円、大型バス 2,000円
※長さ5m以上の乗用車は、マイクロバス料金の扱いになります。
関連リンク
➡ えびのエコミュージアムセンター
➡ えびの高原硫黄山周辺ライブカメラ
おそらくしばらくの間かと思いますが、駐車場へ入場した車の方には、噴火や火山ガス?など異変あった時に下山を促す緊急連絡がとれるよう、携帯の電話番号を届けるようお願いしているようです。
前回、4月19日の噴火の際、駐車場に車があれど、連絡がとれなかった方がいらしたので、その改善対策なのだろうと思います。
【 別件ですが・・宮崎が舞台のTVドラマのご案内 】
「宮崎のふたり」NHK全国地上波で放送決定
以前、NHKBSプレミアムで放送された宮崎を舞台にしたドラマ「宮崎のふたり」がNHK総合放送で全国放送されます。
とても良いドラマです、まだご覧になってない方は是非ご覧ください。
NHK総合 2018年5月5日(土) 16:10〜17:09
過去に書いた関連ブログ記事
➡ NHK「宮崎のふたり」
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