新燃岳 爆発的噴火発生|硫黄山 山体が再び伸びの傾向
Posted morimori / 2018.06.22 Friday / 23:47
先日来、新燃岳周辺の火山性地震が増えており、気になっておりましたが、本日(6月22日)9:09AM 新燃岳で爆発的噴火が発生しました。
以下は、都城市に設置された、MRTのライブ配信カメラ映像をスクリーンキャプチャの上、一部トリミング、コマ送り動画化したものです。(一ヶ所カクカクした動きがあるのは、当方の編集ミスです(--;)
(Youtubeにアップした動画へリンク)
爆発した直後に、衝撃波(空振?)のようなものが左右に広がるのが見えますのでご覧ください。。
この時の空振は、70Km離れた宮崎市でも確認されたようです。
赤っぽい色の噴煙部分があったので不思議に思っていた。
鹿児島大学の井村准教授によると“赤い火山灰は高温酸化した火山灰.酸素のある環境(地表付近)に高温の状態でいた溶岩が,粉々になって飛び散ったもの"とのこと。
噴煙は火口から約2600mの高さまで上昇。
大きな噴石が火口から1100mの距離まで飛散。
新燃岳の噴火は5月14日以来、爆発的噴火は4月5日以来のようです。
気象庁サイトより
火山:霧島山(新燃岳)
日時:2018年06月22日09時09分(220009UTC) 第2報
現象:爆発
有色噴煙:火口上2600m(海抜13200FT)
白色噴煙:
流向:東
火口:新燃岳
新燃岳南西最大振幅:390.9μm/s
夷守岳西空振計:130.8Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:新燃岳火口から1100m
噴煙量:やや多量
今年49回目
下の写真は、南側方向からのカメラ映像キャプチャ(MRTカメラ・高千穂牧場場設置)です。
下の写真は、東側方向からのカメラ映像キャプチャ(UMKカメラ・高原町役場設置)です。
火山噴火予知連絡会は6月20日定例会合を開き、新燃岳について「今後も噴火を繰り返す可能性がある」との検討結果をまとめましたが、まさしくその通りだったようです。
今回の噴火、爆発の割りに映像見ててそれ程大きくない、という印象を受けておりましたが、高千穂河原に設置された傾斜計でも、山体が沈む変動を観測したが、4月以降の噴火に比べるとわずかだったようです。
次の噴火への「充填期間」は短いかも知れません・・
新燃岳の火山活動は、長期化しそうです。
➡ 新燃岳のライブカメラ(複数同時閲覧)
えびの高原硫黄山周辺の火山活動は?
新燃岳と共に気になるえびの高原硫黄山周辺の火山活動ですが、火山噴火予知連絡会は、6月20日定例会合を開き、硫黄山については「火山活動の低下傾向がみられる」との検討結果をまとめました。一時期に比べ、噴気も減り、火山性地震も少なくなってきておりますが、衛星による観測では、4月19日の噴火後に収縮、5月上旬から停滞していた山体が6月上旬から再び伸びの傾向がみられているとのことです。
こちらも、まだまだ注意が必要です。
➡ えびの高原硫黄山周辺のライブカメラ(複数同時閲覧)
【 追記 】
「霧島・えびのエクストリームトレイル」来月開催
えびの高原など霧島連山の中を駆け抜ける「第6回霧島・えびのエクストリームトレイル」が7月22日に開催予定で、応募者が、過去最高だった昨年(約860人)に迫る約820人となっていることが、6/23付 宮崎日日新聞に掲載されていた。7月21日は、えびの高原荘やえびの高原キャンプ村など周辺宿泊施設の多くが予約で満室という。
http://universal-field.com/event/kirishima-ebino-extr/info/
新燃岳は、おそらく今後も、定期的に噴火を続けそうです。
情報提供こそおもてなしです。
何もないことを祈ります。
➡ 各火山の状況等はこちらでご確認を(気象庁サイト内)
− 新燃岳 爆発的噴火発生|硫黄山 山体が再び伸びの傾向 −