霧島・新燃岳の噴火警戒レベル2へ引き上げ、火口周辺規制2km
Posted morimori / 2019.02.25 Monday / 23:50
2019年2月25日14時、霧島・新燃岳の噴火警戒レベルが2(火口周辺警戒が必要な範囲2km)に再び引き上げられました。
気象庁は、今後小規模な噴火の恐れがあるとして、火口から概ね2Kmの範囲では大きな噴石に1Kmの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけている。
ここしばらく、火山性地震は少なく、ゼロの日も多く安堵していたのですが、2月25日には火山性地震が48回観測されました。
追記
3/5現在、新燃岳の火山性地震は、2/26をピークにその後落ち着いている。
2/25(48)、2/26(58)、2/27(42)、2/28(21)、3/1(12)、3/2(9)、3/3(8)、3/4(0)、3/5(4) / 追記おわり
1月18日にレベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止火口周辺に引き下げられましたが、1月程で再び引き上げられ、観光等への影響が気になります。
このような状態を繰り返し、再び小噴火を起こすのかも知れません。
思えば昨年(2018年)の噴火も丁度この頃(3月1日)でした。
以下は、2018年3月の噴火で新燃岳火口からあふれ流れ出た溶岩です。(鹿児島県側の県道1号沿い新湯展望台で昨年6月に撮影したもの。)
新燃岳の溶岩(新湯展望台より撮影)
獅子戸岳への登山道、再び閉鎖
先日、大幡山経由で獅子戸岳獅子戸岳区間(およそ1Km)が8年8ヶ月ぶりに利用できるようになりましたが、大幡山〜獅子戸岳の登山道は僅か5週間で再び規制されることになってしまいました。2019年2月25日 霧島登山道規制マップ(概略)
近年の霧島山 新燃岳 噴火警戒レベル変更の推移
※2011年以降の推移- 2011年1月26日 2→3 火口周辺警戒が必要な範囲2km
- 2011年1月31日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、2km→3kmに拡大
- 2011年2月1日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、3km→4kmに拡大
- 2011年3月22日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、4km→3kmに縮小
- 2012年6月26日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、3km→2kmに縮小
- 2013年10月22日 3→2 火口周辺警戒が必要な範囲1km
- 2017年5月26日 2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
- 2017年10月5日 1→2 火口周辺警戒が必要な範囲1km
- 2017年10月11日 2→3 火口周辺警戒が必要な範囲2km
- 2017年10月15日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、2km→3kmに拡大
- 2017年10月31日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、3km→2kmに縮小
- 2018年3月1日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、2km→3kmに拡大
- 2018年3月10日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、3km→4kmに拡大
- 2018年3月15日 3(レベル変動無し)火口周辺火口周辺警戒、4km→3kmに縮小
- 2018年6月28日 3→2 火口周辺火口周辺警戒、3km→2kmに縮小
- 2019年1月18日 2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
- 2019年2月25日 レベル1→2 火口周辺警戒が必要な範囲2km
関連情報リンク
➡ 新燃岳の火山観測データー
当サイト内関連ページ
➡ 新燃岳(登山出来た頃の記録)
➡ 新燃岳の噴火活動(2011年からの時系列)
【 追記 】
鹿児島地方気象台は26日、新燃岳の麓(新湯温泉付近)から実施した現地調査では、新たな噴気や地表面の温度の変化に変化認められなかったとのこと。
気象庁によると、1/26 58回 1/27 22時までに42回と多い状態が続いている。
レベルの引き下げには、火山性地震が20回以下が1月続くことが必要とのことです。
霧島・えびの高原などへ行かれる方は、霧島山火山防災マップ(平成31年2月7日監修:霧島山火山防災協議会)の一読を。
➡ 火山防災マップA1版 火山防災マップA4版 宮崎県サイト
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