宮崎市内街中でホタル見学(宮崎市本郷北方山崎川) 比較明合成写真
Posted morimori / 2019.05.21 Tuesday / 23:33
ホタルを見に行った。
場所は、宮崎市本郷北方を流れる「山崎川」(GoogleMap)
市中心部からだと、220号を南下、源藤交差点を過ぎ、山椒茶屋の少し手前のところから降りて行ったところです。
この付近の「山崎川」は「川」というよりは、農業用水路といったイメージの川です。
普段、何度も通ったことのある所ですが、ホタルを見るのはじめてなので、暗くなる前に行き、歩いて川の周辺にある「山崎自然散歩道」を一周、下見をしました。
周りには建物や自販機などがあり、向うには国道220号の南バイパス、川と並行して横には道路(学園木花台本郷北方線)があり、通勤帰りと思しき車が行き来、頻繁に灯りに照らされたりする場所。
今までのホタル見学のイメージからすると、ここにホタル?と思うような場所でして、見るまでは半信半疑でした。
加えて、数日前の大雨で川はかなり増水したのでしょう、水辺の草は土手のかなり高いところまで倒れておりました。
ホタル流されなかったかなぁ?と心配していたのですが・・・
暗くなって来ると、一匹、一匹と飛び出しました。自分の近くまで飛んで来る・・感動!
宮崎市山崎川のホタル〔多重露光合成(比較明合成 5秒×10枚)〕(橋の上より撮影)
上の写真、右上上空にある−−−−の軌跡は、宮崎空港に着陸する旅客機です。
以下は上の写真の蛍の部分拡大
宮崎市山崎川のホタル 〔多重露光合成(比較明合成 5秒×10枚)〕
私は、ホタルは、長時間露光で撮る主義なのですが、横を車が頻繁に行き交い、明かりが水路にも頻繁に入るこのロケーションで、長時間露光はリスキーと考え、やむなく「多重露光合成」(比較明合成)を前提に撮影、アプリで「作成」したものです。
50mmF1.4レンス開放でシャッタースピード5秒の写真を10枚重ね、長時間露光に似せた写真です。
比較明合成(コンポジット)については後半にも書いております。
既にここ山崎川のホタルのピークは過ぎているようで、今日(20時頃・約30分程)見た感じでは、延べ数十匹といった感じだったろうと思います。とはいえ、こんな街中で蛍を見る事が出来たのは大きな収穫、十分満足。
常日頃、ホタル生育に適した環境作り、保護活動をされてらっしゃる「本郷まちづくり推進委員会」や地域の方々に感謝。
本郷まちづくり推進委員会facebookによると、今年は600匹以上の乱舞が見られたとか。
来年はピークの頃に是非見てみたいものです。
関連リンク(外部リンク)
➡ 本郷まちづくり推進委員会facebook
➡ 美しい宮崎づくりfacebook
➡ 「宮崎市ホタル保存会」によるホタル保存地区(PDF)
話題は変わって・・
一般的に話題になるホタルは、水辺に生息する水生の「ゲンジボタル」などですが、「ヒメボタル」は陸生のホタルで、落葉樹林や草むらの腐葉土に棲むオカチョウジガイやキセルガイを餌としており、自然環境を見極めるバロメーターともなっているそうです。
ヒメビタルは体も小さく、発光色は黄色に近く、弱い光をチカチカと点滅する感じなので写真でもゲンジボタルのように光が尾を引いて流れることはありません。
ヒメボタルの成虫の寿命はオスが10日、メスは3日ほどの命とのこと。その間、飛ぶことが出来ないメスは光を放してオスにラブコールをおくります。
そんなドラマがひっそりと森の中で「古代」より繰り返されてきているのです。
いつまでも「ヒメボタル」が生息出来るような環境であってほしいものです。
先日(5月14日)、宮崎日日新聞1面に、西都原古墳群の男狭穂塚女狭穂塚付近で「ヒメボタル」がピークとの旨の記事と写真が掲載されておりました。
下記に全文引用
新聞紙面では、見学の際の注意事項もふれておりますが、ネットでのニュース記事では、この重要な部分がカットされており、問題ではないかと・・。
ヒメボタルの保護の観点から考えると、こういった端折ったニュース記事は掲載しない方が良いのでは?と個人的には思います。
車はライトの届かないような離れたところに駐車して歩く。(帰りの際のライト・騒音を考え)
懐中電灯は極力使わないのが原則、安全の為照らす場合でもライトはテープなどで目隠して足元がやっと見える程度に極力減光しておく。
液晶画面自体が大きな明かりとなるのでケイタイ・スマホ・カメラ等液晶が光るものは使わない。
カメラの背面液晶表示も設定を切る。確認、設定などで液晶を確認するときは黒布等をすっぽりかぶせる。
電話は出来れば、電源を切るか、留守録モードにするなど、使わない。
カメラのオートフォーカスを使うと、一眼カメラ等では、フォーカス時、補助光の赤い光を発したりするので、カメラの設定で補助光を切りにする。マニュアルで撮る。
公になっていない撮影場所等はSNS等で不用意に拡散させない。(万人がマナーを守れるとは限らないので、環境破壊につながるおそれもあります。)
を見て、うちのカミサンは、「うわーこんなにたくさんいるんだ」と感動しておりました。
私「いっぺんにそれだけのものが見られる訳じゃないよ、これこれしじかと種明かし」
カミサン「なーんだ」
私「一斉にこれだけのものが見られるわけではないけど、それでも十分きれいだよー」
スマホでもこういった合成アプリが手軽に入手出来る時代、新聞も、単に「多重露光」だけではなく、シャッタースピードと合成した枚数を書いていただけると、どの程度のものなのか、ある程度参考になると思います。ご一考を。
比較明合成のフリーソフトは種々あると思いますが、当方は現在「SiriusComp」を使用しています。
SiriusComp(しりうすこんぷ)は、直感的に使え、静止画から同時に「タイムラプス動画」も作成することが出来ます。
以下が公式サイトの説明
【 追記 】 以前書いた関連ブログより
【 追記 】この高千穂峡のホタルは、高千穂町が2015年から定期的に幼虫の放流を始めたもので、今年も4月に、オノコロ池周辺でゲンジボタル約150匹とヘイケボタル約250匹を放流しているようです。
森に住むホタル「ヒメボタル」
水路などで見かけるホタルは、「ゲンジボタル」ですが、森の中にもホタルが居るのをご存じでしょうか、「ヒメボタル」です。〜 ヒメボタル(拡大してご覧ください) 〜
(撮影地:宮崎県内某所)ISO100 F1.8 露光5分程
(撮影地:宮崎県内某所)ISO100 F1.8 露光5分程
一般的に話題になるホタルは、水辺に生息する水生の「ゲンジボタル」などですが、「ヒメボタル」は陸生のホタルで、落葉樹林や草むらの腐葉土に棲むオカチョウジガイやキセルガイを餌としており、自然環境を見極めるバロメーターともなっているそうです。
ヒメビタルは体も小さく、発光色は黄色に近く、弱い光をチカチカと点滅する感じなので写真でもゲンジボタルのように光が尾を引いて流れることはありません。
ヒメボタルの成虫の寿命はオスが10日、メスは3日ほどの命とのこと。その間、飛ぶことが出来ないメスは光を放してオスにラブコールをおくります。
そんなドラマがひっそりと森の中で「古代」より繰り返されてきているのです。
いつまでも「ヒメボタル」が生息出来るような環境であってほしいものです。
先日(5月14日)、宮崎日日新聞1面に、西都原古墳群の男狭穂塚女狭穂塚付近で「ヒメボタル」がピークとの旨の記事と写真が掲載されておりました。
下記に全文引用
西都市・西都原古墳群の男狭穂塚、女狭横塚付近で、瞬きながら闇を飛び交うヒメボタルが、家族連れらを楽しませている。地元保存会によると、5月中旬の今がピークという。
山や森に住む陸生のヒメボタルは、ゆっくり発光する水生のゲンジボタルと違い、星のような淡い光で素早く明滅する。13日は午後7時半ごろから現れ、森を美しく照らした。
光を嫌うため、地元の「西都原ひめ蛍を守る会」が22日までの午後7〜9時、交通規制を実施。′近くの西都原ガイダンスセンター「このはな館」駐車場の利用を呼び掛けている。吉野順子会長(54)は「スマホやフラッシュの光は繁殖に悪影響を与える。美しい光景は心の中に焼き付けて」と話している。
新聞紙面では、見学の際の注意事項もふれておりますが、ネットでのニュース記事では、この重要な部分がカットされており、問題ではないかと・・。
ヒメボタルの保護の観点から考えると、こういった端折ったニュース記事は掲載しない方が良いのでは?と個人的には思います。
私の考えるホタル撮影マナー
移動は明るいうちに。(暗くなっての移動には危険ですし、灯りも必要になります。)車はライトの届かないような離れたところに駐車して歩く。(帰りの際のライト・騒音を考え)
懐中電灯は極力使わないのが原則、安全の為照らす場合でもライトはテープなどで目隠して足元がやっと見える程度に極力減光しておく。
液晶画面自体が大きな明かりとなるのでケイタイ・スマホ・カメラ等液晶が光るものは使わない。
カメラの背面液晶表示も設定を切る。確認、設定などで液晶を確認するときは黒布等をすっぽりかぶせる。
電話は出来れば、電源を切るか、留守録モードにするなど、使わない。
カメラのオートフォーカスを使うと、一眼カメラ等では、フォーカス時、補助光の赤い光を発したりするので、カメラの設定で補助光を切りにする。マニュアルで撮る。
公になっていない撮影場所等はSNS等で不用意に拡散させない。(万人がマナーを守れるとは限らないので、環境破壊につながるおそれもあります。)
比較明合成写真
先の、宮崎日日新聞のヒメボタルの記事の写真(以下)を見て、うちのカミサンは、「うわーこんなにたくさんいるんだ」と感動しておりました。
私「いっぺんにそれだけのものが見られる訳じゃないよ、これこれしじかと種明かし」
カミサン「なーんだ」
私「一斉にこれだけのものが見られるわけではないけど、それでも十分きれいだよー」
スマホでもこういった合成アプリが手軽に入手出来る時代、新聞も、単に「多重露光」だけではなく、シャッタースピードと合成した枚数を書いていただけると、どの程度のものなのか、ある程度参考になると思います。ご一考を。
比較明合成のフリーソフトは種々あると思いますが、当方は現在「SiriusComp」を使用しています。
SiriusComp(しりうすこんぷ)は、直感的に使え、静止画から同時に「タイムラプス動画」も作成することが出来ます。
以下が公式サイトの説明
特徴
SiriusComp(しりうすこんぷ)は、Windows 10,8,7,VISTA,XPなどで動作する画像の比較明合成フリーソフトです。大量の撮影画像から星の軌跡を描くことのできる合成「比較明合成」を簡単に行うことができ、同時にコマ撮り動画「タイムラプス動画」を作成することができます。
特徴としては、静止画・動画ともに長時間露出ノイズを除去するためのダーク減算処理を行え、静止画合成では比較暗合成を選択することもできます。さらにフリーの RAW現像ソフト UFRaw と連携することで、多くのカメラのRAW形式からの処理にも対応しています。
【 追記 】 以前書いた関連ブログより
誤解を招きそう・・・高千穂観光協会サイトに掲載添付されたホタルの写真
ところで、高千穂観光協会サイト掲載された、この、 「高千穂峡のホタルを見に行こう。」という記事 に、掲載されている「高千穂峡を無数にホタルが飛ぶ見事な写真」ですが、この写真を見ると、これほど多くのホタルが「同時に」真名井の滝近くで舞っているのだと、誰しも「勘違い」、「誤解を招き」そうな気がします。
470枚の写真の「比較明合成」(コンポジット)
この素晴らしい高千穂峡のホタルの写真は、「第49回キヤノンフォトコンテストでグランプリ」を受賞した延岡市の甲斐靖一さんの作品「峡谷の蛍」です。
「比較明合成」(コンポジット)という手法を用いており、この写真は30分間に470枚の写真を撮影、それをデジタル合成したものとのことです。
写真で見ると、すごい数のホタルですが、30分間、470枚の写真の合成であれば、一瞬一瞬の間でとらえると、それほどホタルは飛んでいないと推測されます。
観光関連サイトなどで、写真だけ掲載するのはいかがなものでしょう。
30分間の写真合成である旨書くべきかと思います。
【 追記 】この高千穂峡のホタルは、高千穂町が2015年から定期的に幼虫の放流を始めたもので、今年も4月に、オノコロ池周辺でゲンジボタル約150匹とヘイケボタル約250匹を放流しているようです。
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