▼宮崎空港に藤城清治さん作、日向神話のステンドグラス
Posted morimori / 2019.05.15 Wednesday / 21:16
宮崎ブーゲンビリア空港に、ステンドグラス「神の光 生命の国 愛と花~宮崎と日本の神秘の美しさを世界へ」
以前 このブログでも紹介しましたが、世界的影絵作家の影絵作家、藤城清治氏(95)が、日向神話の世界をデザインした幅21m、高さ3mのステンドグラス『神の光 生命の国 愛と花~宮崎と日本の神秘の美しさを世界へ~』 が、宮崎ブーゲンビリア空港に設置され、本日15日より公開されました。このステンドグラスは、宮崎空港ビルが、およそ6000万円をかけてオアシス広場天井近くの北側ガラス面に設置したもの。
44枚で構成されるステンドグラスには、天孫降臨、天の岩戸開き、海幸山幸などが描かれ、「天照大御神」をはじめ、日向神話に登場する「日向三代」、「神楽」、「みそぎ池」、などが、日本を代表するステンドグラス工芸家の臼井定一さんにより、約1万4000ピースものガラスを使って、色鮮やかに描かれています。

宮崎空港 宮崎空港 藤城清治さん作、日向神話のステンドグラス
出発の際、3F搭乗口に向かう際に、ステンドグラスの存在に気付くと思いますが、宮崎に到着した際には位置的に気付かれないかも知れませんね。

宮崎空港 藤城清治さん作 日向神話のステンドグラス

宮崎空港 藤城清治さん作 日向神話のステンドグラス
5月16日付 宮崎日日新聞 全面広告より引用
ごあいさつ
宮崎空港ビル株式会社
代表取締役会長
長濵保廣 YasuhiroNagahama
風薫る5月、宮崎ブーゲンビリア空港では、今まさにブーゲンビリアが色あざやかに咲き誇っております。愛称となりましたブーゲンビリアは、創業者の岩切章太郎初代社長が、晩年「宮崎のこれからの花にしたい」と願われていた花でありますが、お陰さまで県民の皆様にも植えていただいて、ブーゲンの輪が広がってきたことを大変嬉しく思っております。
さて、この度、当社の創立55周年記念事業の一環として、また、現在のターミナルビル建設より30年目に当たることから制作を進めてまいりました「神話のステンドグラス」が完成し、昨日お披露目をさせていただくことができました。
このステンドグラスは、鮮明な色彩が南国の雰囲気にマッチし、これまで宮崎空港でも手荷物検査場やトイレなどで数多く取り入れておりますことから、今回の事業を計画するに当たり、日向神話をテーマにしたステンドグラスを設置することにいたしました。影絵作家の巨匠であられます藤城清治先生に神話の原画を描いていただき,日本を代表するステンドグラス工芸家の臼井定一先生に世界でも余り類似を見ない作品として制作していただきました。
現在、県立美術館で「藤城清治 愛 生きる メルヘン展」が開催されておりますが、実は6年前にも先生の個展が開かれ、そのときに見た「天の岩屋戸と八百万神」という件品に大変感銘を受けました。今も空港ビルの特別室に飾らせていただいております。そのようなご縁がございましたので、神話だったらぜひ藤城先生に描いていただきたいとお願いをしたとごろ、大変著名な方であり、そして当時は93歳というご高齢でありましたので、引き受けていただけるかどうか分かりませんでしたが、とにかく一度お願いをしようとお願いしたところ、有難いことに私共の申し出を快くお引き受けいただき、大変驚きました。
藤城先生によりますと、今回の作品は全身全霊をかけて制作した集大成ともいえる絵だと言われております。
その藤城先生からの推薦もありまして、ステンドグラス工芸家として著名な、現在も広島の世界平和記念聖堂の修復にも取り組んでおられます臼井定一先生に制作していただき.ました。長年のご経験と卓越した技術を駆使して、さいたま市にある「バロック」という工房で、素晴らしいステンドグラスに仕上げていただきました。出来上がった作品は、神話の真髄を描いた大パノラマで日向神話の神々が揃ってお客様をお出迎えするというスケールの大きさにただただ感動し、感激いたしました。
実際に見てみますと、昼は太陽の光を受けて輝き、夜は照明を受けてまた違った輝きがあり、宮崎空港を訪れた皆様は、神秘的な神話の物語を観ることができます。そして、ご覧になった皆様には、これから県内各地の神話伝説ゆかりの場所を訪問していただくきっかけになりますよう、また、ここから新しい人生のスタートをきっていかれるお客様には、八百万神のご加護がふりそそぎ、良いご緑に恵まれまずようにと願っております。
時あたかも、この5月1日には新天皇が即位され、私たちの国は「令和」という新たな時代を迎えました‥来年は、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催され、本県では「山の幸 海の幸 いぎ神話の源流へ」と題して国民文化祭や障害者芸術文化祭も計画されています。そのようなタイングでこの日向神話のステンドグラスが完成したことに、何か不思議な巡り合わせを感じております。
今後、空港ターミナルビルがどのように発展していくかはわかりませんが、このステンドグラスは、これから何世紀も色褪せることなく、いつまでも光り輝くものと確信しております。創業者の思いを受け継いで歩んできた宮崎ブーゲンビリア空港から、世界に向けて宮崎と日本の神秘の美しさを発信し、将来にわたって「神話のくに宮崎」「南国リゾート宮崎」の貴重な宝として、末永く受け継がれていくことを心から祈念しております。
当社はこれからも「まだまだ、ニコニコ、一歩ずつ」を合い言葉に、地域の皆様にも親しんでいただける空港を目指してまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和元年5月16日
3階 エアポートギャラリーにはタッチパネル式案内も
3階 エアポートギャラリーーの一角に、ステンドグラスの案内パネルがあり、タッチパネルを操作することにより、ステンドグラスに描かれている神話の内容や、まつわる宮崎のゆかりの地、神社案内などを見ることも出来ます。(利用時間:6:30~21:00)
エアポートギャラリーにはタッチパネル式案内パネル


ステンドグラスの 超拡大・詳細
以下の写真は、3Fで、部分的に撮影したステンドグラスの写真を連結したもので、かなり大きく(幅7680pixに)拡大します。
宮崎ブーゲンビリア空港に日向神話のステンドグラス拡大
以下の6枚は分割したもの(4Kサイズに拡大)






関連展示会など
神話のステンドグラス完成記念展2019年5月18日(土)~30日(木)
8:00~19:00
会場:宮崎ブーゲンビリア空港内1階 オアシス広場
作家のしょうかいパネルや関連グッズの展示販売、週末には国民文化祭のプレイベントととして神楽などのPRステージも開催。
5月18日(土)
みやざき犬(国民文化祭バージョン)のグリーティング
ハーラウ フラ ナープレアレイ(フラダンス)
浅野晴香さん(民謡)
八木敏男さん(ハーモニカ)
5月19日(日)
みやざき犬(国民文化祭バージョン)のグリーティング
フラハーラウアアリイ(フラダンス)
青島神社(子供神楽)
藏本茂志さん(ギター&コーラスユニット)
5月25(土)
国指定 重要無形民俗文化財 椎葉神楽(大河内神楽)
5月26(日)
国指定 重要無形民俗文化財 米良神楽(銀鏡神楽)
時間:第1部:11:00~12:00 - 第2部:14:00~15:00
場所:宮崎ブーゲンビリア空港1階 オアシス広場
国民文化祭・記紀編さん記念事業PRパネル展
5月31日(金)まで
会場:宮崎ブーゲンビリア空港内3階 エアポートギャラリー
時間 6:30~20:30
国文祭・芸文祭みやざき2020プレイベント
藤城清治「愛 生きる メルヘン展」
開催中! 5/26(日)まで
会場:宮崎県立美術館2階企画展示室
ステンドグラスにいろいろ発見
山幸彦がワニ(フカ)に乗って海神の国から帰って来るシーンも。獅子舞も描かれておりますが、この獅子舞は、日本で唯一、海幸彦を祀る「潮嶽神社」の獅子舞に似ているなぁ~とか考えたりも。
ステンドグラスを建物内と一緒にバランスよく撮るのは難しい。
rawでステンドグラスが白飛びしないよう、アンダー気味に撮っておけば、後でHDR加工などででなんとかまとまるかな?と考えていたのですが、空港ビル内との明るさとのバランスがうまく取れない・・。結局、一部の写真については、ステンドグラスと空港内をそれぞれ最適な明るさで現像の上、最後に合成するしかなかった。
買い物・飲食すれば、駐車場は2時間まで無料です。
宮崎空港駐車場は、空港ビルで飲食、もしくは買い物をすれば2時間無料。今日は、鶏のささみ燻製(雲海物産)、と、最近?発売されたゴボチの兄弟「キャロチ」を空港内ショップで購入。
〔感想〕
「鶏のささみ燻製」いつもはオーソドックスな、塩味でしたが、今日は「ゆず胡椒の味」を購入。酸味が程よく美味しい。"しょちゅくれ"のつまみに最適(笑)
「キャロチ」は九州産ニンジンを使用したもの、美味しいけど、少しぼやけた味、「ゴボチ」の方が個人的には好みかなぁー。
その後書いた関連話題。
➡ 宮崎ブーゲンビリア空港、知られざる?もう一つのステンドグラス
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