御池(みそぎ池)のスイレン(宮崎市)
Posted morimori / 2019.06.04 Tuesday / 20:02
「古事記」のお話を少し・・
世界のほとんどの神様は天地創造をします。
日本の場合・・伊邪那岐命、伊邪那美命は、まず淡路、四国を産み、 次に隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡を産み、 さらに本州を産んで、 大八島国という名ができました。
世界を構成するあらゆる 神を産んだ伊邪那美命は、 最後に火の神である迦具土神を産み、 やけどを負って死んでしまう。 これを嘆いた、伊邪那岐命は、 妻を黄泉の国まで追っていくが、そこで汚れを受け、あわてて逃げ帰り、史上初めて「禊」を行う。
阿波岐原森林公園 御池(みそぎ池)
みそぎの時に産まれたのが、 高天ヶ原の支配者となる太陽の神・天照大御神、 それに八岐の大蛇を退治した荒ぶる神・須佐之男命、 夜の世界を治める神である月読命など。尚この時生まれたのは全部で30柱程だそうです。
その場所が、 神事の前に必ず行われる祓の時に唱えられる祝詞(祓詞)に残る。
「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」 。
筑紫は九州、日向はもちろん宮崎のこと。
阿波岐原はこの付近一帯の地名。
そしてこの御池が「みそぎ池」と伝わる。
近くには伊邪那岐命を祀る江田神社が鎮座する。
現存する日本最古の書物、「古事記」はある意味、当時の政治的な意図から書き記された天皇を中心とする伝承の集成だと思いますが、純粋に、古人の書き記した物語の舞台の一つと伝えられる所を訪ねてみるのもまた良いのではないでしょうか。
以下は Youtubeより 三貴神誕生〜宮崎の神話〜 / mctmisshi
御池(みそぎ池)のスイレン
御池(みそぎ池)のスイレン(亀は本物です)
宮崎市阿波岐原森林公園 市民の森 東園の御池(みそぎ池)では5月末頃より、黄色のスイレンが咲きはじめ6月、7月頃まで見頃となります。
御池(みそぎ池)は4000平方メートル、池の底からのわき水が水源の天然の池。
スイレンの品種はセントルイス。宮崎市が植栽したもので、延べ約4,000本が咲き誇り、神秘さに花をそえています。
花が開く早朝の時間帯が最も美しいです。
昼過ぎになるとだんだん閉じてしまいますので午前中がオススメ。
和名の「睡蓮」は、夕方になると眠る(睡)ように花を閉じることが由縁のようです。
阿波岐原森林公園 御池(みそぎ池)のスイレン
スイレンは、朝に咲き、夕方には閉じてしまう事と、放射状に広がる花姿から、古代エジプトでは太陽のシンボルとされているとか。
太陽神 天照大御神が生まれた「みそぎ池」に黄色いスイレンはまさにピッタリですね。
阿波岐原森林公園 みそぎ池のスイレン
東園入口にある駐車場から「みそぎ池」へ向かう道中、「あじさいの道」があり、アジサイも咲いているのですが、木々に覆われ日照不足なのか最近は、元気がない感じもします。
御池(みそぎ池)だけの目的でしたら、下地図左側(北側)の[P]に駐車するとすぐです。
(駐車台数は少ないので満車の場合は東園入口駐車場へ)
「はなしょうぶ」もまだ見頃ですので併せてどうぞ。
その他の お花便り
国富町 籾木池のアジサイが見頃になったようです。
門川町 桃源郷岬のアジサイも見頃のようです。
日南市 道の駅なんごうのジャカランダもほぼ見頃のようです。
追記:荒平山(宮崎市)のアジサイは今年は殆んど咲いておりませんでした。今年は咲かないでしょう。
アジサイって放っておいても翌年それなりに花をつけてくれるんですけど、花が殆んどついてないのは何でだろぅ?
宮交ボタニックガーデン青島(青島亜熱帯植物園)にある大きなジャカランダの木も今年は全く花を付けておりませんでした。
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