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「ISAワールドサーフィンゲームス」最終日@宮崎市木崎浜海岸

Posted morimori / 2019.09.15 Sunday / 23:11


宮崎県宮崎市木崎浜で行われていた、サーフィンの世界選手権「ISAワールドサーフィンゲームス」は、55カ国・地域から240人が出場、大会9日目の15日(日)は最終日、観戦してきました。

最終日の写真を少し掲載します。
逆光気味、撮影位置は、会場の一番左端。
(この位置は選手からは遠いけど、光線の具合(海の色乗り)選手の演技方向などを考え選んだ。)
結果的には、はるか遠方から600mm望遠レンズで撮ってさらにトリミングしているので、風によるしぶき、大気の揺らぎ、手ブレなども加わり、いまいちの画質です。雰囲気だけでもと・・


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ISAワールドサーフィンゲームスにて(12mm)


あちこちから大きな波、ホワイトウォーター入り乱れ押し寄せる、悪条件の中でも、そこは世界トップレベルランカー、華麗なライディングが披露されるたびに歓声が沸き起こっておりました。

この日は、期間中最多の約1万8千人が来場したとのことです。

MAN FINAL成績

1位 Italo Ferreira(BRA)17,77
2位 Kolohe Andino(USA)17,06
3位 Gabriel Medina(BRA)14,53
4位 村上舜(JPN)11,74

男子優勝はブラジル代表のイタロ・フェレイラ選手

この日行われた男子決勝で優勝したのはブラジル代表のイタロ・フェレイラ選手、豪快な「離れ業」、10点満点のライディングを見せるなど、完璧なライディング。難易度の高い技を次々と成功させ、見事、優勝を果たしました。

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イタロ・フェレイラ(ブラジル)
灯台は青島の灯台です。(600mm+トリミング)


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イタロ・フェレイラ(ブラジル)


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イタロ・フェレイラ(ブラジル)


実は、イタロ・フェレイラ選手、来日直前にパスポートを紛失、参加が危ぶまれていたようです。
宮崎空港に到着したのは、なんと自身がエントリーしているヒート開始の数分前、ボードなど荷物を受け取る暇もなく会場へ、ヒートは既にスタート半分を過ぎていた・・そこから前のヒートを終えたフィリッペ選手の板で出場。わずか3本だけのライディングで、ラウンド1を1位通過したのでした。

詳しくは以下の記事をご覧ください。
 奇跡のストーリー!パスポート紛失のイタロ・フェレイラ来日までの経緯(World Surf Travel)

あきらめなければ、運さえも引き寄せられるといった感じですね。
これ、ドラマになりそうなストーリーですよね。
昔、フジTV系で放送していた「アンビリバボー」とかでも取り上げられそう(^^;)

村上舜選手がアジア勢トップの4位、五輪出場に大きく近づく

日本勢では、敗者復活戦から村上舜選手が勝ち残り、決勝へ進出、アジア勢トップの4位(カッパーメダル)と健闘しました。
二年連続の4位、しかも今年はあの、レジェンド・キング ケーリー・スレーター(5位) より上なのですから、大きな自信となったのではないでしょうか。

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村上舜


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応援する日本選手たち


この大会は、東京オリンピックの代表選考に関わる大事な大会の1つで、村上舜選手は、五輪出場に大きく近づきました。

五輪は五十嵐カノアと村上舜?女子は松田詩野?

東京五輪出場の国・地域枠は最大2
出場要件は優先度の高い順に、
〔1〕プロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)で年間ランキング上位10人(各国3番手以下を除く)
〔2〕来年のWGで、既に〔1〕の要件を満たした選手を除く上位4人〔3〕今大会の大陸別最上位。

CT年間7位に付ける五十嵐カノアは〔1〕の出場が決定的で、来年大会で〔2〕の要件を満たす別の日本勢がいなければ、村上の五輪出場が確定する。

女子は、松田詩野が15位でアジア勢最上位となり、条件付きの東京五輪出場権を得ている。
来年のWGでの他の日本選手の結果次第で、出場の可否が決まる。


参考

2020年東京オリンピックの出場選考基準

以下はTHE SURF NEWS「サーフニュース」より一部引用
競技はメンズ、ウィメンズ共にショートボードのみで各20名、合計40名。
同じ国の選手はメンズ、ウィメンズ各2名が上限。(例外として3名まで)

まず、2019年及び2020年の『ISA World Surfing Games』参加が条件。

メンズ、ウィメンズ各1名はHost Country Place(開催国)として日本代表に確保されるため、「波乗りジャパン」は確実に男女1名ずつ参加出来る。
他国の選手は各19名の枠を争うことになる。

選考基準は優先順位の上位から
1.2019年のWSLワールドツアーのメンズトップ10とウィメンズトップ8。
2.2020年『ISA World Surfing Games』のメンズの上位4名とウィメンズの上位6名。
3.2019年『ISA World Surfing Games』、メンズの上位4名とウィメンズの上位4名(アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニアの男女トップ1名ずつ)
4.2019年『Pan American Games』のメンズ、ウィメンズ共にトップ。
5.開催国枠メンズ1名、ウィメンズ1名。

上記1〜4の選考で、日本人選手が男女各1名でも枠を獲得した場合、開催国枠は返上となり、2020年『ISA World Surfing Games』のランキングから他の国の選手が繰上げで選ばれる。つまり、日本代表は、最低で男女各1名、最大で男女各2名の出場となる。

 



大会期間中の9日間で、6万6千人

大会を運営する団体によると、大会期間中の9日間で、当初予想を上回る6万6千人が会場を訪れたとのことです。
(最初の2日間には、音楽イベントも開催、こちらの来場者の含めての人数と思いますので、純粋にサーフィンの見学者という数ではないと思われます。)

キング ケーリー・スレーター

今大会での話題の的は、この選手でしたね。レジェンド ケーリー・スレーターを一目みようと多くの方がいらしたことでしょう。

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Kelly Slater(ケリー・スレーター)


宮崎はサーフィンパラダイス

16日の宮崎日日新聞によると、"主催した国際サーフィン連盟(ISA)のフエルナンド・アギーレ会長は、閉会式で「歴史を築くことができた。大会を通して、宮崎がサーフィンパラダイスという認識が高まった」とあいさつした。とのこと。"

AbemaTV(ネットTV)でも連日、生中継(無料放送)も行われ、宮崎市木崎浜の変化に富んだ波など、宮崎のサーフの魅力が伝わったのでは?と思います。
それまで、ベタ凪で心配しておりましたが、台風や、熱帯低気圧のもたらすうねりなども加わり、全日程を滞りなく終了、サーフィン天国宮崎をPR出来たのは何よりです。

ただ、残念なのは、こういった、世界大会でもNHKの7時の全国ニュースなどでは一切報道されないということです。
ISAよりYoutubeに今回のダイジェスト動画がアップされております)が(下段掲載)、アクセス数は少ない印象。

世間一般的にはサーフィンは、まだまだマイナーなスポーツなのでしょう。
来年、五輪で日本人がメダルをとるようなことになれば、一気に火が付くと思うんですけどね・・。

これだけの豪華CTメンバーをそろえた競技(内容の濃さでは五輪以上と言っても過言ではないでしょう)を見れたことに感謝!
ボランティアの皆様含め、関係者の皆様、お疲れさまでした。


今回観戦して、唯一残念だったのは、私たちが観戦していた場所では、会場のアナウンス、実況が全く聞こえなかったこと。
次回、こういた大きな大会の際は改善して欲しいものです。



成績 結果

TEAM POINTS

1位 ブラジル
2位 USA
3位 日本
4位 ペルー
5位 南アフリカ
6位 オーストラリア
7位 ニュージーランド
8位 コスタリカ
9位 スペイン
10位 カナダ

男子

04位 村上舜(22)
11位 大原洋人(21)
13位 五十嵐カノア(21)

女子

15位 松田詩野(17)
21位 前田マヒナ(21)
41位 脇田紗良(16)

アロハカップ

1位 オーストラリア
2位 南アフリカ
3位 USA
4位 日本

上記は、日本関連のみピックアップしました。
結果は、公式サイト内 WSG_2019_final_results.pdfをご覧ください。

スケジュール

9月07日(土)パレード・オブ・ネイションズ/オープニングセレモニー 午後 競技(WOMEN)
9月08日(日)競技(WOMEN)
9月09日(月)競技(WOMEN)
9月10日(火)AlohaCup(アロハカップ)・競技(WOMEN・MEN)
9月11日(水)競技(WOMENファイナル・MEN)
9月12日(木)競技(MEN)
9月13日(金)競技(MEN)
9月14日(土)競技(MEN) 
9月15日(日)競技(MENファイナル)/競技終了後クロージングセレモニー






今回、駐車場のあるKIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園の駐車場に着いたのは、7:30頃でした。
混雑することもなくスムーズに駐車。この時間帯だとサンマリンスタジアム側の駐車場を含めると全体の半分も埋まっていない印象でした。
いつもの野球キャンプ見学の乗り(キャンプは9時過ぎスタート)で、皆さまスロースタートだったのかも?(上写真)

駐車場
ドライブレコーダーよりキャプチャした写真


帰りは、競技終了後から料金所で大渋滞すると思ったので、セレモニーなどを見てゆっくりしてきましたが、それでも駐車場を出る車は料金所から数珠つなぎ。後尾に並ぶと料金所まで30分位はかかりそうな感じでしたので、サンマリンスタジアム宮崎近くにある、北側の料金所へ向かいました。(下写真)
こちらはあまり知られてないので、それ程待たずに料金所を通過することが出来ました。
北側の料金所は、こういった大きなイベントの際、帰りの時間帯だけ混雑緩和の為に臨時開設されますので、憶えておくと良いですよー。

〔関連TV番組の情報〕
みやざき熱時間 /波の上の華麗なる戦い(仮)〜2019サーフィン世界選手権in宮崎〜
みやざき熱時間

(宮崎県内限定の放送)
総合テレビ 9月20日(金) 午後7:30〜7:55
総合テレビ 9月21日(土) 午前7:35〜8:00(再)
来年の東京五輪の正式種目になり注目が集まっているサーフィン。五輪出場の選考会を兼ねた世界大会が宮崎で開催。 波を相手に、ダイナミックで華麗な技を競うこの大会。トッププロサーファーが繰り広げる“世界最高峰の戦い”をお届けします。


当サイト内「2019 ISAワールドサーフィンゲームス」関連ページ



余談ですが・・
こういった観客の多い中での日傘は迷惑なのでご一考を・・。
この日ではありませんが、たまたま前の方がシルバーの反射系の日傘さしてて、まぶしい・・反射も加わり結構日焼けしました(^^)

【 追記 】

BS1スペシャル「世界サーフィン選手権2019」 /ROAD TO TOKYO !

BS1 10月20日(日) 午後10:00〜11:50 ※途中、ニュースあり
東京五輪への関門「サーフィン世界選手権2019」が宮崎で開催されました。世界のトップサーファーを迎え撃つのは「波乗りジャパン」の男子3名、女子3名。同時に代表資格(男女とも2名)を賭(か)けたチーム内での競争も熾烈(しれつ)です。彼らはどう戦ったのか。事前取材を交え、五輪を目指す若きサーファーたちのありのままの姿を伝えます。

【 追記 】

国内PR効果、約46億円

宮崎県は12月3日、国内のメディアを通じた情報発信によるPR効果は、約46億円に上ると試算をあきらかにした。
海外向けのPR効果は試算中で、来場者の宿泊や消費に伴う経済効果は今後まとめる方針との事。(情報元:2019/12/4付 宮日新聞より)

【 追記 】

経済効果 約15億9000万円、PR効果 約84億5000万円

県のまとめによると、大会開催による経済効果は、約15億9000万円。
メディアなどの露出を、CM、広告料金に換算したPR効果は、約84億5000万円。
県では、「観客数が想定より多かったことや、日本人選手の活躍などもあり、これだけの経済効果につながったのではないか」と分析しているとの事。(情報元:2020/3/8 MRTテレビニュース)

【 追記 】
その後書いた関連記事  「ソラシドエアサーフィンセンター木崎浜」宮崎市木崎浜に2022年4月開設
  


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