県立図書館で特別展「神々の面(おもて)」面師 本井繁意の世界
Posted morimori / 2019.10.28 Monday / 06:58
【 追記 】 その後、見学しました、以下に会場の様子、面の写真などを掲載。
➡ 宮崎県立図書館 特別展「神々の面(おもて)」見学
昨日、県立図書館で入手したチラシ「神々の面」面師 本井繁意の世界 のご紹介。
宮崎県在住の神楽面師、本井繁意氏が制作した12の神楽面と、神楽面制作に用いる道具や面の制作過程を展示。さらに宮崎県内の神楽一覧も展示。
第35回国民文化祭・みやざき2020 第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会プレイベント
記紀編纂1300年記念事業
令和元年度宮崎県立図書館特別展 「神々の面」面師の世界
*脱字がありましたので今回掲載に際し勝手に追記修正
開催日時:2019年11月2日(土)〜2019年12月15日(日)
会期中の休館日:11/5(火)、11/11(月)、11/18(月)、11/25(月)、12/2(月)、12/9(月)
会場:宮崎県立図書館2F 特別展示室(開室時間9:00〜17:00)
平成4年に宮崎県教育委員会が実施した調査によると、本県には、204の神楽の保存継承団体が存在し、約350の集落で神楽が催行されています。国内で200を越える神楽の保存団体が存在する県は、7県しかないことから見ても、本県は、日本有数の神楽伝承地域と言えるでしょう。
本展示会で紹介する面師の本井繁意氏は、これまで500を越える神楽面を制作されてきました。本井氏は、本来の面の特徴を正確に残すために、面の細部を計測して制作にあっています。また、塗料や髭などの装飾品もオリジナルと同じ色や材質を使用し、面によっては、
表面の塗装の落ち具合も正確に再現しています。
今回の展示では、本井氏が制作した神楽面を通して、県内各地に息づく独創的な神々と演目を紹介いたします。また、宮崎が日本有数の神楽伝承地域であることを知っていただけるよう県内の神楽の一覧表も展示いたします。
本井繁意(もといしげい)氏
1942年11月2日生まれ。高校卒業後、宮崎県警に就く。独学で面打ちを習得。平成9、10年西都市美術展特選。平成11年県指定文化財上山路毘沙門天を補修。現在も多くの神楽面の制作を行っている。
主な展示物
県内各地の独創的な神々
- 手名槌の尊(西都市 南方神社)
- 足名槌の尊(西都市 南方神社)
- 金山(宮崎市 大島神社)
- 神面(西都市 寒川神社)
- 山の神(西都市 寒川神社)
- 鬼神(西都市 平郡神社)
- 手力(宮崎市 巨田神社)
- 烏兎鬼神 (西都市 尾八重神社)
- 大神(西都市 宿神社)
- 老舞(西都市 南方神社)
- 宿神(西都市 湯之片神社)
- 注連鬼神(宮崎市 船引神社)
宮崎県神楽一覧
神楽面制作過程
・エ程過程資料
・神楽面制作道具
チラシに記載されている臨時駐車場の位置 (GoogleMap)
図書館までは少し歩きますが、空いてますし、公園内の駐車場より停めやすいです。
開幕まで一週間切っているのに、インターネットを検索してもこういった情報が出ていないのは勿体ない。
(後日、県立図書館のサイトで関連ページを見つけたが、訂正更新されていないようで、若干異なる部分があった。)
神楽ではもう見る事の出来ない(平成元年寒川は廃村となった。)、寒川神社の神面・山の神は貴重。
以前見たドキュメンタリー映画「寒川」の中の神楽で出て来る神面なのかも知れません。
➡ 映画寒川 —予告篇—(2007年)
宮崎市 大島神社の「金山」は10年程前に、大島神社での神楽奉納の後、保存会の方から他の面含め、特別に見せて頂いたことがあります。
〔余談〕
「烏兎」
展示物にある「烏兎鬼神」(西都市尾八重神社)の「烏兎」は、「うと」と読むのでしょう。現在の尾八重神楽では、「烏兎鬼神」といった舞は無いです。
神社から神庭(こうや)へと神様を先導する役目とのこと。
ネットで「烏兎」自体を検索すると、"中国の伝説では、太陽には三本足のカラスが棲み、月にはウサギが棲むとされた。カラスが太陽、ウサギが月で、日月を「烏兎」と表すようになり、「年月」「歳月」の意味でも用いるようになった。"といったような説明もありました。
三本足と言えば、神武東征の時の八咫烏(ヤタガラス)を思い出しますね。
野島(のしま)神楽の「たちから」の採りものにも「烏兎」が描かれておりました。
野島神楽 たちから(岩戸開き)
野島神楽 たちから(岩戸開き)
野島神楽は、宮崎市内海鎮座 野島神社の境内にて、例年11月23日の大祭に昼神楽として奉納されております。
【 追記 】
ディスカバー宮崎サイトに、同展示会の案内が掲載してありあました。
➡ ディスカバー宮崎
展示される面ですが、当方が入手したチラシと違い古いようで、一部記載違い(烏兎鬼神がカラス天狗など)のままのようです。
【 追記2 】 朝日新聞記事リンク
【 追記3 】
烏兎(うと)鬼神(西都市 尾八重神社)について、展示会での説明を引用します。
尾八重神楽は山間部の生活や狩猟の様子を表わした舞いが多く、修験者の山渡りや石跳行によく似た「からす飛び」という所作があります。
また、修験者が修行で山に籠っている時に唯一下界の事を知る手段として烏(からす)を使鳥としていたことから、修行の守護神や神々を先導する神と言われています。
来年のことですが・・・
※予定されている一部をピックアップ
以下は令和2年(2020年)の予定です。お間違い無きよう。
会場:延岡城跡城山公園(延岡市)
「城山かぐらまつり」では、山、海、里の様々な地域の神楽が集結するほか、延岡藩城主であった「有馬」公のつながりにより、姉妹都市として文化的交流もある福井県坂井市から長畝(のうね)日向神楽 特別出演。
※長畝(のうね)日向神楽については(こちらのページを参照)。
県内では、宮崎県北部地域のなかで、普段イベント等への参加が難しい地域の神楽を特別に披露。
特別招待
(1)福井県坂井市丸岡町長畝日向神楽
(2)その他 延岡市 荒平神楽、諸塚村 戸下神楽 南川神楽、 美郷町 若宮神楽、日向市 羽坂神楽
※このほか、市内13団体が地域に伝わる神楽を披露。
➡ 城山かぐらまつり開催要項(PDF)
2020年10月17日(土)13:00〜21:00
2020年10月18日(日)09:00〜15:00
西都市内の神楽保存会
銀鏡神楽・尾八重神楽・神代神楽・穂北神楽・高屋神楽(予定)
市外・県外の神楽保存会
(未定)
物産交流展及び西都の食文化に触れるコーナー
神楽とともに地域に根付くそれぞれの食文化を体感していただく飲食ブースを設置。また、招待神楽保存会の地元にも出展を要請し、相互の食文化交流を図る。
➡ (仮称)西都「神楽」まつり開催要項(PDF)
場所:高原町総合保健福祉センターほほえみ館
1.高原町の神楽:狭野神楽、祓川神楽
2.県外の神楽:1団体(未定)
3.高原町の伝統芸能:棒踊り、奴踊り
➡ 高原町伝続芸能祭開催要項(PDF)
場所:西米良村トレーニング施設
1.開会式(10:00〜10:20分)小学生による神楽体操他
神楽体操…西米良村の小学生が学ぶ、村所神楽の「神水(かんすい)の舞」をアレンジした体操です。
2.みやざきの神楽魅力発信委員会の方1名、各神楽の保存会の代表1名ずつに米良山の神楽についてパネルディスカッションを行なっていただきます。(10:20〜)
3.体験教室(11:30〜)御幣づくり
4.神楽披露(13:00〜)村内の神楽から抜粋して舞を披露します。
越野尾神楽・小川神楽・村所神楽:各40分ずつ
➡ 米良山神楽の祭典〜in西米良〜開催要項(PDF)
会場:椎葉民俗芸能博物館(椎葉村)
「椎葉神楽の世界」展示コーナー
1.神楽用品(面・御幣、椎葉神楽にて実際に使っていたもの等)の展示
2.椎葉神楽の映像
昭和40〜50年頃の貴重な記録写真等の展示
3.弊づくり体験
神楽で使用する弊の作り方を地元の椎葉神楽保存連合会の指導により体験
➡ 椎葉民俗芸能博物館特別展「椎葉神楽の世界」開催要項(PDF)
会場:椎葉村役場横駐車場(平家まつり2020中央ステージ)
1.子どもたちによる民俗芸能発表会
椎葉村内の小・中学生による椎葉神楽、山法師踊りの発表
2.村外の国指定民俗芸能文化財保存団体の招致公演
椎葉村外の国指定民俗芸能文化財保存団体(予定)による神楽などの招致公演
3.村内の民俗芸能文化財保存団体の公演
椎葉村内の民俗芸能文化財保存団体による椎葉神楽やひえつき節の民謡等の公演(予定)
「椎葉平家まつり」(2020年11月6日(金曜日)から2020年11月8日(日曜日)まで)と同時開催
➡ 椎葉民俗芸能の祭典開催要項(PDF)
会場:高千穂町武道館(高千穂町)
1.高千穂神楽を継承する高千穂町内の神楽保存会のほか、地元の子ども達も舞いを披露します。
2.宮崎県内外の神楽団体を招聘し、様々な地域の神楽の舞を披露します。
3.神楽の体験や展示のコーナーを設け、来場された皆さんに神楽を直に感じていただきます。
4.会場内では、町内の障がいのある方が制作した絵画などの作品を展示します。
食のブースでは、高千穂地域の食を楽しんでいただきます。
➡ 高千穂夜神楽御祭開催要項(PDF)
会場:日之影町癒やしの森運動公園
日之影町に伝わる郷土芸能発表大会
九州唯一の農村歌舞伎とされている大人歌舞伎や、本町を代表する農村芸能である、深角団七踊り、更には、大人歌舞伎、団七踊りと共に平成29年に宮崎県無形民俗文化財に指定された日之影神楽を披露します。その伝統を受継ぐ次世代後継者、日之影町文化財愛護少年団による伝統芸能披露もあります。
➡ 日之影町伝続芸能フェスティパル開催要項(PDF)
国文祭・芸文際みやざき2020関連の最新情報は こちらでご確認を
今年の宮崎の神楽の日程・情報などは以下をご覧ください。
➡ 宮崎の神楽
国文祭・芸文際みやざき2020 神楽関連の行事
※予定されている一部をピックアップ
以下は令和2年(2020年)の予定です。お間違い無きよう。
【延岡市】城山かぐらまつり
開催日:2020年11月8日(日)10:00〜20:00会場:延岡城跡城山公園(延岡市)
「城山かぐらまつり」では、山、海、里の様々な地域の神楽が集結するほか、延岡藩城主であった「有馬」公のつながりにより、姉妹都市として文化的交流もある福井県坂井市から長畝(のうね)日向神楽 特別出演。
※長畝(のうね)日向神楽については(こちらのページを参照)。
県内では、宮崎県北部地域のなかで、普段イベント等への参加が難しい地域の神楽を特別に披露。
特別招待
(1)福井県坂井市丸岡町長畝日向神楽
(2)その他 延岡市 荒平神楽、諸塚村 戸下神楽 南川神楽、 美郷町 若宮神楽、日向市 羽坂神楽
※このほか、市内13団体が地域に伝わる神楽を披露。
➡ 城山かぐらまつり開催要項(PDF)
【西都市】(仮称)西都「神楽」まつり
開催日:2020年10月17日(土)13:00〜21:00
2020年10月18日(日)09:00〜15:00
西都市内の神楽保存会
銀鏡神楽・尾八重神楽・神代神楽・穂北神楽・高屋神楽(予定)
市外・県外の神楽保存会
(未定)
物産交流展及び西都の食文化に触れるコーナー
神楽とともに地域に根付くそれぞれの食文化を体感していただく飲食ブースを設置。また、招待神楽保存会の地元にも出展を要請し、相互の食文化交流を図る。
➡ (仮称)西都「神楽」まつり開催要項(PDF)
【高原町】高原町伝続芸能祭
開催日:2020年10月25日(日)場所:高原町総合保健福祉センターほほえみ館
1.高原町の神楽:狭野神楽、祓川神楽
2.県外の神楽:1団体(未定)
3.高原町の伝統芸能:棒踊り、奴踊り
➡ 高原町伝続芸能祭開催要項(PDF)
【西米良村】米良山神楽の祭典〜in西米良〜
開催日:未定2020年10月下旬〜11月中旬予定場所:西米良村トレーニング施設
1.開会式(10:00〜10:20分)小学生による神楽体操他
神楽体操…西米良村の小学生が学ぶ、村所神楽の「神水(かんすい)の舞」をアレンジした体操です。
2.みやざきの神楽魅力発信委員会の方1名、各神楽の保存会の代表1名ずつに米良山の神楽についてパネルディスカッションを行なっていただきます。(10:20〜)
3.体験教室(11:30〜)御幣づくり
4.神楽披露(13:00〜)村内の神楽から抜粋して舞を披露します。
越野尾神楽・小川神楽・村所神楽:各40分ずつ
➡ 米良山神楽の祭典〜in西米良〜開催要項(PDF)
【椎葉村】椎葉民俗芸能博物舘特別展「椎葉神楽の世界」
開催日:2020年10月17日(土)〜12月20日(日)9:00〜17:00会場:椎葉民俗芸能博物館(椎葉村)
「椎葉神楽の世界」展示コーナー
1.神楽用品(面・御幣、椎葉神楽にて実際に使っていたもの等)の展示
2.椎葉神楽の映像
昭和40〜50年頃の貴重な記録写真等の展示
3.弊づくり体験
神楽で使用する弊の作り方を地元の椎葉神楽保存連合会の指導により体験
➡ 椎葉民俗芸能博物館特別展「椎葉神楽の世界」開催要項(PDF)
【椎葉村】椎葉民俗芸能の祭典
開催日:2020年11月7日(土)10:00〜20:00会場:椎葉村役場横駐車場(平家まつり2020中央ステージ)
1.子どもたちによる民俗芸能発表会
椎葉村内の小・中学生による椎葉神楽、山法師踊りの発表
2.村外の国指定民俗芸能文化財保存団体の招致公演
椎葉村外の国指定民俗芸能文化財保存団体(予定)による神楽などの招致公演
3.村内の民俗芸能文化財保存団体の公演
椎葉村内の民俗芸能文化財保存団体による椎葉神楽やひえつき節の民謡等の公演(予定)
「椎葉平家まつり」(2020年11月6日(金曜日)から2020年11月8日(日曜日)まで)と同時開催
➡ 椎葉民俗芸能の祭典開催要項(PDF)
【高千穂町】神話の源流 高千穂夜神楽御祭
開催日:2020年10月24日(土)25日(日)会場:高千穂町武道館(高千穂町)
1.高千穂神楽を継承する高千穂町内の神楽保存会のほか、地元の子ども達も舞いを披露します。
2.宮崎県内外の神楽団体を招聘し、様々な地域の神楽の舞を披露します。
3.神楽の体験や展示のコーナーを設け、来場された皆さんに神楽を直に感じていただきます。
4.会場内では、町内の障がいのある方が制作した絵画などの作品を展示します。
食のブースでは、高千穂地域の食を楽しんでいただきます。
➡ 高千穂夜神楽御祭開催要項(PDF)
【日之影町】日之影町伝続芸能フェスティパル
開催日:2020年10月24日(土)会場:日之影町癒やしの森運動公園
日之影町に伝わる郷土芸能発表大会
九州唯一の農村歌舞伎とされている大人歌舞伎や、本町を代表する農村芸能である、深角団七踊り、更には、大人歌舞伎、団七踊りと共に平成29年に宮崎県無形民俗文化財に指定された日之影神楽を披露します。その伝統を受継ぐ次世代後継者、日之影町文化財愛護少年団による伝統芸能披露もあります。
➡ 日之影町伝続芸能フェスティパル開催要項(PDF)
国文祭・芸文際みやざき2020関連の最新情報は こちらでご確認を
今年の宮崎の神楽の日程・情報などは以下をご覧ください。
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