日々ブログ MORIMORI @宮崎県

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スピーカー BOSE(ボーズ)101MMをヤフオク落札 天井埋め込み用グリル加工して車載

Posted morimori / 2020.01.03 Friday / 23:36


現在、車の後部スピーカーは、普通の家庭用ミニコンポのスピーカーを搭載(ミニバンなので3列目に棚を作ってビス固定)、低域を補う為、30cmのサブウーファーも2列目のフロアに置いて併用している。
現在使用しているリアスピーカーは SONY製(12cm2Way)、車用ではなく普通の家庭向けのものを流用している。
過酷な車載環境下(温度・振動・・)では、家庭向けに設計製作されたスピーカーは劣化も早い?のか、5年程使ったところ、ボーカルなどの中域がいまいち、こもり気味になって来たような気がしたので交換を検討した。

今回は、耐久性、中音域での評価も高いBOSE(ボーズ)のスピーカー101MMに交換してみることにした。

BOSE(ボーズ)101MMの仕様

ユニット構成 11.5cmフルレンジドライバー×1
インピーダンス 6 Ω
許容入力 45 W rms(IEC268-5)、150W(peak)
出力音圧レベル 86 db
再生周波数帯域 70Hz〜17KHz
幅x高さx奥行 232x154x152 mm
重量 2.1 kg

BOSE 101MMは35年程前(1982年10月)に発売開始、現在はディスコン

BOSE 101MMは、今から35年程前、1982年10月に発売開始、10年程前に既に製造を終えている。
よって、現在、購入する場合には、中古品の購入となる。
(ちなみに、発売当時の定価:¥40,740円(新品安値が¥34,000円程)のようでした。)

中古品、劣化のリスクは?

一般的に家庭用のスピーカーは、コーンのエッジの部分が劣化して(特にウレタンなどを使ったものは)経年劣化で自然に破れたりボロボロになることがありますので、中古のスピーカーに手を出すのは結構リスキー。
しかし、BOSE101MMは業務用も視野に考え設計されているだけあって、コーンのエッジは耐久性のある布製、箱の樹脂含め使用されるパーツは耐久性を十分考慮され作られた製品、よって、経年劣化に関するリスクは他のスピーカーと比べ少ないのかも知れません。

中古も高値が続く・・

BOSE(ボーズ)101MMを求め、市内の大きなリサイクルショップ/インターネット ヤフオク/メルカリで中古品を探すが、いまだ人気があるようで、中古市場も結構高値で推移しているようです。

インターネットで商品説明に「音出ました」などと良くみかけますが・・大きな入力で、歪なく音が出るのかは不明、こういった素性が知れない、流通中古品に手を出すのは、ある意味「賭け」だったりします。(実はカメラ関連で痛い目にあった事がある。)

程度の良さそうな一般的なグリルのBOSE101MMは、ほぼ5,000円以上するので、今回私は店舗などで使用された、天井埋め込み仕様のBOSE101MMを割と安くヤフオクで落札しました。
スピーカー・エンクロージャー自体は同じですが、通常のBOSE101MM用フロントグリルでは無く、天井埋め込み用の一回り大きな化粧平面パネル型のグリルとなっているものです。

BOSE(ボーズ)101MM 天井埋め込み仕様

天井埋め込みで使っていれば、使用環境(温度・湿度・紫外線など)もそれなりに優位かも?
店内放送とかBGM用途とすれば、使用音圧もそれ程大きくないだろうし、過酷な使用はされてなさそうな感じがする。
フロントのグリルはそのまま使えないが、見てくれはどうでも良いし、最悪グリル無しでも良いし、金網の部分だけ取り外して加工して取付けられればラッキーといった考えでの落札でした。

数日後到着。

スピーカー BOSE(ボーズ)101MM 

目視チェック:コーン、エッジ部分の状態の目視確認を行った結果、劣化、変色などは殆んど見受けられない。

スピーカー BOSE(ボーズ)101MM 

エンクロージャー(箱)は、傷などはありますが、まあまあ綺麗(個人的には前面以外の見てくれはどうでもいいと思っている。)。
天井埋め込み用化粧パネルは、凹み汚れなどあり汚いが、使用しないので問題無し。

音出し動作チェック:出力を10W程度?入れて音出し、音質・歪などのチェック。正常っぽい。
 



スピーカーの3本の+ネジを外し、一応内部もチェック。

御開帳 内部は当然綺麗。

スピーカー BOSE(ボーズ)101MM 

BOSE独自のラウドネス効果を生む基盤

実はBOSEのスピーカー内部には、以下のような基盤が入っている。

BOSEのこれは、入力に応じて変わる抵抗(電球を代用)、R(セメント抵抗)L(空芯コイル)、C(コンデンサ)で構成された回路で、人間の耳の特性に合わせて、低い音圧の際には、低音高音部を増強する為の、ハイパス・ローパス? ミッドカット? フィルター? イコライザー? が挿入されているとのことです。

スピーカー BOSE(ボーズ)101MM パッシブダイナミックイコライザー基盤

スピーカー BOSE(ボーズ)101MM 回路


1H100BP と表示されたものはネット上の画像などを参照すると。おそらくコンデンサと思われます。
製造年?ロット?などにより、縦型のコンデンサも使用されているようです。
ランプの形状も異なるものがあるようです。

パッシブダイナミックイコライザー

BOSEでは、この低音圧時の補正回路を「パッシブダイナミックイコライザー」と呼んでいるようです。
以下は、公開特許公報(BOSE申請特許文より一部引用したもの)

人間の聴覚の周波数感度特性は可聴周波数範囲にわたって平坦ではなく、大きく変化する。そのような特性は、フレッチャー・マンソンやロビンソン・ダットソンの等ラウドネス曲線、あるいは国際的規格のISO226によって示されている。人間が等しい大きさに感じる音圧レベルを周波数の関数として示す等ラウドネス曲線図によれば、人間の聴覚は低い周波数領域と高い周波数領域で感度が低下する傾向にある。特に、200Hz以下の低周波数領域と10kHz以上の高周波領域では、音圧レベルが低くなるほど人間の耳の感度は非常に低下する。しかし、スピーカー単独の出力音圧周波数特性は、等ラウドネス曲線を考慮して設計されていないので、スピーカーが再生する信号の周波数特性と人間がそれを聞いて実際に感じる信号の周波数特性とは異なることになり、特にスピーカーの再生音圧が低くなるとその差異が顕著になる。


ラウドネススイッチの回路のようなものかと・・

今のステレオはどうかわかりませんが、昔のステレオには、低い音圧で聴く際、低域広域を持ち上げる「ラウドネススイッチ」がありましたが、あの“ラウドネス効果"を、BOSEはスピーカー内部で、電源無しで"パッシブに"行っているようです。
それにしても、電球(実際には特性の均一な安定したものでしょうけど)を使うというのは、面白い発想ですね。

より詳しい説明はこちら(PDF)をご覧ください。

天井埋め込み仕様グリルの移植加工

天井埋め込み仕様のマウントパネル部を分解、取り付け金具、BOSEのロゴ、ネットを外しました。
(工具はプラスドライバーだけ、殆んどは手の指で外れた。)
ネット自体は、ほぼスピーカーと同じサイズなので、角を金切バサミで丸く切るだけの加工、黒(艶なし)で数回塗装した。
グリル(金網)の取り付けは、黒塗装した木片をスぺーサーにして両面テープで張り付けた。
グリルは一度付けたら取り外す事も無いし、脱着方式にすると音圧によるビビリなども気になるので、半恒久的取り付けを選んだ。

bose_101_7.jpg

今回、スピーカーは縦置きで使うので、BOSEのロゴを縦位置で両面テープで取り付けた。

bose_101_8.jpg

黒一色、飾り気の無い、どこかPAスピーカーっぽくって、この流用オリジナルグリルの意匠お気に入り。(自己満足)。
天井パネルについていた取り付け固定金具は、黒塗装の上、2枚重ねにして、左右スピーカーの固定用に再利用した。

いろいろなジャンルの音楽を視聴した感想

特に生ギターなどのアコースティック系の中音域は一つ一つの音が生々しく響き、ボーカルなどもリアル、音の立ち上がり(アタックとでも言うのだろうか)も鋭い、今まで聞えなかった旋律までもが聞えるような気がする。高域もそこそこ出ている。流石シングルコーン、定位も抜群。
耳に入り安い、聴きやすい音なので、長時間聴いても聴き疲れない音とでも言うのか、車載にはうってつけなのかも?。

低音域は流石にこのサイズに期待するのは無理がある、30cmサブウーファーで重低音域を補うと、車内全体が豊かな音場となった。

さすが、往年の名器とうなずける音、値段も安く、購入して良かったと思う一品でした。

ブランドによる「ブラセボー効果」でも無かったようで一安心

車に取り付け途中で、試験的に 私の愛聴盤(実際にはCDをナビのHDDで記録再生)Sadeのベストアルバム ザ・ベスト・オヴ・シャーデーを音出ししていた際、たまたま忘れ物を車に取りに来て、その音を聴いたカミさんが一言、「このスピーカー 耳障りの良い イイ音するよね」一言。
中古のスピーカーに変えた事は言っていたが、何も知らない第三者の意見で、私の単なる"プラセボー効果"では無かったようで一安心。

以下はYoutubeより「Sade - Hang On To Your Love (Official Music Video)」






【 1/16 追記 】ボーズが欧米や日本、豪州で展開する合計119の直営店をすべて閉鎖することが15日(日本時間16日)、明らかになった。
日本には東京や大阪などに約20の店舗がある。
閉鎖は数カ月間で行われ、今後はインターネット通販を中心に販売を続けるとのこと。
 


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