コロナの影響で、令和二年度(2020年)宮崎県内の夜神楽奉納は・・
Posted morimori / 2020.10.30 Friday / 23:25
狭野神楽(高原の神舞)にて
宮崎日日新聞の、デジタル夕刊プレミヤ(全文は会員のみ閲覧可)で、今年度の夜神楽奉納予定について“県内夜神楽自粛動き ネット配信新たな試みも”といった記事が報じられておりました。
自粛などの動きは、大勢の見物客で会場が密集状態となるなど、新型コロナウイルスへの感染リスクが避けられないため。
今回の記事は、国指定の夜神楽、米良神楽(銀鏡神楽)・高千穂の夜神楽・椎葉神楽・高原の神舞(狭野神楽、祓川神楽)について書かれておりましたが、“神楽の実施について、県神社庁(庁長・本部雅裕宮崎神宮宮司)は7月末に約650の神社に対し、感染対策の徹底や自粛の検討も求める通知を出した。”との事ですので、おそらく、他の県内の神楽も同様、もしくは何らかの影響があるのだろうと推測します。
令和二年度の夜神楽、自粛・地元のみ・無観客奉納など
- 【銀鏡神楽】:参加者を地区住民に限って奉納、地区出身者の帰郷も自粛を呼び掛ける。当日はインターネットの動画投稿サイト・ユーチューブで奉納の様子を初めて生配信する計画。
➡ 【公式】宮崎県西都市 銀鏡神楽2020ライブ配信【独占】(東米良創生会)
- 【高千穂の夜神楽】:大半の地区で自粛が検討される。多くが神事のみとなる見通し。
- 【椎葉神楽】:椎葉村の26地区の保存会でつくる椎葉神楽保存連合会(尾前秀久会長)は、夜神楽の自粛を要請。
- 【高原の神舞】:
狭野神楽:無観客で全33番を奉納、周辺民家での振舞い等も中止。
祓川神楽:狭野神楽と同様の対応を検討。
銀鏡神楽は、Youtbeで生配信とか・・(私の中では)厳格なイメージの銀鏡神楽が、ライブ配信するとの記事に、正直驚きました。
こんな感じの映像が流れるのでしょうかねー。
インターネット配信情報(随時追記)
渡川神楽(美郷町)11月13日(金)➡ 渡川神楽ライブ配信 / 渡川神楽保存会(Youtubeへリンク)
天岩戸 下永の内神楽 11月14日(土)
➡ 天岩戸下永の内神楽(Youtubeへリンク)
銀鏡神楽 12月14日(月) 16時30分から15日(火)昼ごろまで
➡ NPO法人東米良創生会(Youtubeへリンク)
記事より 関係者のお話のみ抜粋引用
椎葉神楽保存連合会 尾前秀久会長(65)
「苦渋の決断だが、大勢の観客が訪れ、地区には重症化リスクの高い高齢者も多い」とした上で、「県内外からの注目が高く舞手の励みになっていた。継承に影響が出なければいいが」
高千穂町 浅ケ部神楽保存会 甲斐晃一郎会長(85)
「感染への懸念が強い。住民の意見をまとめ慎重に決めたい」
銀鏡神社 上米良久通宮司(66)
「400年続く神事。結束して感染防止を徹底する」
狭野神楽保存会 坂口行男会長(66)
「神様へ感謝をささげるという原点に立ち返り、純粋な気持ちで奉納したい」
詳細は10/31付宮日新聞朝刊
インターネットはプレミヤ記事(全文は会員のみ閲覧可)をご覧ください。
高千穂町観光協会サイトには
今年度の神楽はほとんどの地区で神事のみを執りおこない、夜を徹しての神楽舞いは一般公開を行ないません。
西都市観光協会サイトには
令和2年度の銀鏡神楽は新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、一部の関係者のみで行われることになりました。一般の方の見学はできませんので御理解と御協力をお願い致します。
と書いてありますが・・。
おそらく、情報を知らずに県外から神楽見学の計画を練っている方もいらっしゃると思います。
当日、知らずにいらっしゃる方もいると思います。
現地での混乱を招かない為にも、周知徹底した方が良いと思います。
一度途絶える事による、士気の低下、継承に影響が出なければ良いのですが・・・
【 追記 】
西都市観光協会サイト(11月13日)より引用
毎年多くの皆さまに訪れていただく神楽奉納の季節となりました。
しかしながら、銀鏡神楽(国指定)、尾八重神楽(国選択)をはじめ、本年度西都市内の各神社にて行われる例祭及び神楽奉納につきましては、新型コロナウイルス感染防止の観点から規模の縮小、感染防止対策を徹底した上、地区内の関係者(地区内の居住者や一部の氏子など)のみでの実施となっております。
つきましては、当日ご来場いただいてもご観覧できませんので、お知らせ致します。
皆さまの御理解の程、よろしくお願いいたします。
なお、銀鏡神社にて12月14日から15日に行われる神楽奉納につきましては、NPO法人東米良創生会HP(外部リンクへ移動)にてYouTubeライブ配信される予定ですので、是非、ご鑑賞ください。
疫病から守る神様「山中様」(高千穂 尾狩)
山中様
向山地区尾狩公民館は、尾峰・狩底という二つの小集落で構成された、世帯数11戸の集落。
鎮守社の「山中神社」のご祭神は、山中坊という修験者が人神として祀られている。
山中神社 山中様
伝えでは、山中坊は隣村の秋元集落から旧正月13日の夜に狩底の観音堂に移り住んだが、やがて重い病気にかかり、心配した4集落の里人が交互に飲食を運び、死水をとって往生させたという。
山伏は「この集落の人々の親切は忘れない。死後、吾を祀ったら、疫病の流行から必ず私が護り、法力をもって末永く村を守るので、観音堂より床を低くして祀るが良い。参拝は観音様をまず拝すること。」と臨終のことばを残したという。
村の人達は山中様として祀り、以後、流行病から守る神様として霊験あらたかで信心を集めたそうです。
関連ページ :山中神社神楽(尾狩神楽)
※平成30年度より、山中神社神楽(尾狩神楽)は「日神楽」となっています。
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