秋の風物詩 今年(2021年)も都城市の金御岳(472m)でサシバ(鷹)の渡り見学
Posted morimori / 2021.10.02 Saturday / 22:02
都城市の「金御岳」(472m)で、今年も サシバ(鷹の一種)の南への渡りが連日見られるようになりましたので、早朝から午前中見学して来ました。
サシバの館 ぼんちくん
サシバ(タカ科)は3月中頃から、数羽から数十羽の群れで夏鳥としてやって来て、本州、四国、九州に渡来し、標高1000m以下の山地の林で繁殖した後、冬を過ごすために中国南部、東南アジアやニューギニアへ9月20頃から10月30日にかけて大規模な群れをつくって南下します。
最近のカウント数(追記)
09/30 2,397羽
10/01 2,306羽
10/02 1,132羽(今回見学した日)
10/03 1,502羽
10/04 1,471羽
10/05 1,456羽
10/06 1,297羽
10/07 818羽
10/08 219羽(累計15,220羽)
サシバの渡り 金御岳にて(過去の撮影)
日本でのサシバの渡りのコースで有名な地は長野県白樺峠、愛知県伊良湖岬、鹿児島県佐多岬、そしてここ宮崎県都城市の金御岳です。
今日は、下段リンク記載カウンターグループの方のカウントによると1,132羽確認されたようです。
カウンターの方のカウント数は、高い遠い細かい粒のようなものもカウントしておりますので、実際に我々が双眼鏡で確認出来るにはその数割位と考えていた方が良いです。肉眼だとさらに減って1割程度でしょうか。
私が見学していた山頂では、3度程、小規模(数十羽)の鷹柱を肉眼で見る事が出来ました。
サシバの渡りの見学に行くのは、毎年1・2回ですが、2006年から16年間通っております。(いわゆる「サシバ症候群」です。)
以前は、昔の体育の日(10月10日)頃が金御岳でのサシバの渡りのピークでしたが、最近はピークの時期が少し早まっているような気もしますので、もうじきピークがくるかも知れません。
いつもは、三脚を構え、写真を撮っているのですが、今日は、双眼鏡でのんびりウォッチ&見学でした。
今日の写真は無いので、以下は過去に撮影したものから掲載しております。
一部の写真は拡大します。
頂上の東屋?展望台? 金御岳にて
サシバの渡り 金御岳にて
サシバの渡り 金御岳にて
最近は、稀に左側 霧島側近くを飛ぶ「はぐれ行くサシバ」(順光)を狙っては撮っておりました。
サシバの渡り 金御岳にて
サシバの渡り 金御岳にて
金御岳山頂は、風光明媚、サシバ以外にも楽しめます。
霧島連山が目の前に広がります。中央の山が「高千穂峰」です。
余談ですが、「霧島」で思い出しましたが、先日、霧島酒造から本格芋焼酎『SUZUKIRISHIMA』が発売されました。
県内先行販売ですが、ネット販売で購入出来ると思います。
「フルーティーな香り」という宣伝文句に誘われ、1本購入してみたのですが、芋焼酎はあまり飲まない私にとっては、他の銘柄とさして変わらぬ「芋焼酎」だった(^^;)以上、個人的感想でした。
金御岳頂上からは桜島も見えます。
夜は、都城市街地の夜景も綺麗です。金御岳の夜景は「夜景100選」にも選ばれています。
県の緊急事態宣言は9月30日で終えましたが、 宮崎県より、当面の間、県外からの来県自粛、県民の県外往来自粛要請が出ております。
おそらく、各県同様に県外往来自粛要請が出ていると思いますので、自粛されている方が殆んどなのでしょう。
(【 追記 】 10月10日をもって、宮崎県の 来県、県外往来自粛要請は解除されそうです。)
10月9日(土)に予定していた「2021金御岳サシバ観察会」も新型コロナウイルス感染防止のため中止となりました。
今が大切な時期ですし、仕方ないですね。
見学時、近くに他の見学者がいらっしゃる時は、マスクを付け、大声での会話も慎みたいものです。
今日、代わる代わる頂上にみえた方は、山歩き目的の方含めおそらく100名程でしょうか? 県外の方は、(すぐ近くの鹿児島県を除き)、某県からいらしたというご夫婦位でした。
日光を浴び、サシバを探しつつ、いらした方とお話したり、のんびりできました。
今までの経験上、近くで確認出来る「サシバの渡り」の群れは、ほぼ お昼ごろで途絶えますので、弁当を食べ、昼過ぎには現地を後にしました。
日本各地から南を目指し、ここへ立ち寄ったり、ここを通過する おびただしい数のサシバ達が 金御岳付近で都城盆地から吹き上がる上昇気流をとらえ、頭上を旋回しながら高く高く天高い秋空に昇り、やがて南へと佐多岬を目指し流れて行く その姿は実に感動的です。
いつだったか、はるか上空を天の川のように次から次へ帯となって流れゆくサシバの群れを見た時は「鳥肌モノ」でした。
全工程で一度飛び立ったら、一気に渡らなければならない距離としての最長は、沖縄本島と宮古島間、320kmの海超え(5時間を越える)との事。
渡りきれず海洋上で力尽きてしまうサシバもいると聞く、秋空を南へ流れ行くサシバ達に まだまだ続く長旅に「がんばれよ」と心の中で叫んだ。
想えば、私がサシバを知るきっかけとなったのは、当時私と同じ、デリカスペースギアに乗っていた、県文化財課の某氏から、私的メールで一度行かれてみては?と情報を頂いたのが由縁だった。
鷹一つみつけてうれし伊良子岬 /松尾芭蕉
松尾芭蕉が貞享4年(1687年)11月、伊良湖崎を訪ねたときに詠んだ句との事です。
今朝は例年より冷え込みがなく、半袖で大丈夫な位でした。地表近くに出る霧(雲海になる)は殆んど出て無い割には、全体的に霞がかかったような感じで視界がクリアで無かったのが残念。
帰りは、遠回りになりますが、来た道を帰るのもつまらないので、サシバ林道起点を右折、国道222号(飫肥街道)を日南方面へ向かい、農道等を経由、北郷町〜田野町へ抜けるルートで帰りました。
途中に、➡ 小布施の滝 ➡ 日南ダム ➡ 坂元棚田(黄金色の棚田)、道の駅酒谷などがありますので、時間い余裕があれば、寄り道すると良いでしょう。
今回は「道の駅酒谷」店先の産直コーナーで「日南みかん」を購入。極早生の出始めの頃は結構酸っぱいのですが、この時期になるとだいぶ甘みも増して来ておりました。
北郷町〜田野間は、現在 宮崎−日南を結ぶ海岸沿いの➡ 国道220号が10月下旬まで、土砂崩れの復旧工事で通行止めの為、迂回路となっているので、いつもより車も多く感じられました。
関連参考リンク(金御岳サシバカウンターズ(日本野鳥の会宮崎県支部有志・他))
※上記より本日分を引用させて頂きます。
当サイト内関連ページ
➡ 金御岳サシバの渡り
霧島連山が目の前に広がります。中央の山が「高千穂峰」です。
雲海と霧島 金御岳にて
霧島 金御岳にて
余談ですが、「霧島」で思い出しましたが、先日、霧島酒造から本格芋焼酎『SUZUKIRISHIMA』が発売されました。
県内先行販売ですが、ネット販売で購入出来ると思います。
「フルーティーな香り」という宣伝文句に誘われ、1本購入してみたのですが、芋焼酎はあまり飲まない私にとっては、他の銘柄とさして変わらぬ「芋焼酎」だった(^^;)以上、個人的感想でした。
金御岳頂上からは桜島も見えます。
桜島 金御岳にて
桜島と夕日 金御岳にて
夜は、都城市街地の夜景も綺麗です。金御岳の夜景は「夜景100選」にも選ばれています。
夜景(金御岳にて)
コロナの影響で例年より県外者の見学が少ない。
例年なら、この時期、関東・関西など、県外からの泊まり込みの見学者も多く訪れ、「サシバの館」前にあるメインの見学場所横の駐車場は夜明け頃から満車になるのですが、土曜というのに今年は見学者も少なく、駐車場も空きがあったようです。県の緊急事態宣言は9月30日で終えましたが、 宮崎県より、当面の間、県外からの来県自粛、県民の県外往来自粛要請が出ております。
おそらく、各県同様に県外往来自粛要請が出ていると思いますので、自粛されている方が殆んどなのでしょう。
県外との往来自粛のお願い 9月29日 河野知事会見資料より
県内の感染拡大の連鎖リスクは随分低下している。今警戒すべきは、まだ十分に下がりきっていない県外から持ち込まれるリスク。特に10月1日以降は全国の緊急事態宣言が解除され、解禁宣言と受け止められて県外との移動が拡大し、感染防止対策が緩む状況を招きかねないという危機感を持ってほしい。だからこそ県外との往来は当面、原則自粛をお願いしている。県外からの来県された方との感染防止対策を徹底していく。そこに集中していただきたい。
9月29日 河野知事会見より一部引用
(【 追記 】 10月10日をもって、宮崎県の 来県、県外往来自粛要請は解除されそうです。)
10月9日(土)に予定していた「2021金御岳サシバ観察会」も新型コロナウイルス感染防止のため中止となりました。
今が大切な時期ですし、仕方ないですね。
見学時、近くに他の見学者がいらっしゃる時は、マスクを付け、大声での会話も慎みたいものです。
最近は頂上でのんびり見学してます。
私はここ10年程、専ら頂上の方で見学してますので、頂上へ通じる別の空地に駐車して急斜面の作業道?を頂上へ登り、東屋やその付近で見学しております。概略マップ (Hはハンググライダー滑走施設)
今日、代わる代わる頂上にみえた方は、山歩き目的の方含めおそらく100名程でしょうか? 県外の方は、(すぐ近くの鹿児島県を除き)、某県からいらしたというご夫婦位でした。
日光を浴び、サシバを探しつつ、いらした方とお話したり、のんびりできました。
今までの経験上、近くで確認出来る「サシバの渡り」の群れは、ほぼ お昼ごろで途絶えますので、弁当を食べ、昼過ぎには現地を後にしました。
自然界の営み・サシバの魅力
金御岳は日本有数のサシバ観測点と言われるだけの事はあります。日本各地から南を目指し、ここへ立ち寄ったり、ここを通過する おびただしい数のサシバ達が 金御岳付近で都城盆地から吹き上がる上昇気流をとらえ、頭上を旋回しながら高く高く天高い秋空に昇り、やがて南へと佐多岬を目指し流れて行く その姿は実に感動的です。
いつだったか、はるか上空を天の川のように次から次へ帯となって流れゆくサシバの群れを見た時は「鳥肌モノ」でした。
全工程で一度飛び立ったら、一気に渡らなければならない距離としての最長は、沖縄本島と宮古島間、320kmの海超え(5時間を越える)との事。
渡りきれず海洋上で力尽きてしまうサシバもいると聞く、秋空を南へ流れ行くサシバ達に まだまだ続く長旅に「がんばれよ」と心の中で叫んだ。
サシバ症候群
一度サシバの渡りを見てしまうとその感動を忘れられず、渡りの時期になるとソワソワ、毎年訪れるようになるという・・俗に?「サシバ症候群」 と言うのがあるらしい・・どうも私もそれに感染してしまったようです・・2006年以降・・2021年現在毎年(笑)想えば、私がサシバを知るきっかけとなったのは、当時私と同じ、デリカスペースギアに乗っていた、県文化財課の某氏から、私的メールで一度行かれてみては?と情報を頂いたのが由縁だった。
鷹一つみつけてうれし伊良子岬 /松尾芭蕉
松尾芭蕉が貞享4年(1687年)11月、伊良湖崎を訪ねたときに詠んだ句との事です。
行きは国道269号(山之口町経由)、帰りは日南市北郷町経由で
行きは、いつものように宮崎市から山之口町経由 国道269号〜県道12号〜都城盆地朝霧ロード〜国道222号(飫肥街道)〜サシバ林道(入口に「ぼんち君の看板」)で向かいました。今朝は例年より冷え込みがなく、半袖で大丈夫な位でした。地表近くに出る霧(雲海になる)は殆んど出て無い割には、全体的に霞がかかったような感じで視界がクリアで無かったのが残念。
帰りは、遠回りになりますが、来た道を帰るのもつまらないので、サシバ林道起点を右折、国道222号(飫肥街道)を日南方面へ向かい、農道等を経由、北郷町〜田野町へ抜けるルートで帰りました。
途中に、➡ 小布施の滝 ➡ 日南ダム ➡ 坂元棚田(黄金色の棚田)、道の駅酒谷などがありますので、時間い余裕があれば、寄り道すると良いでしょう。
今回は「道の駅酒谷」店先の産直コーナーで「日南みかん」を購入。極早生の出始めの頃は結構酸っぱいのですが、この時期になるとだいぶ甘みも増して来ておりました。
北郷町〜田野間は、現在 宮崎−日南を結ぶ海岸沿いの➡ 国道220号が10月下旬まで、土砂崩れの復旧工事で通行止めの為、迂回路となっているので、いつもより車も多く感じられました。
関連参考リンク(金御岳サシバカウンターズ(日本野鳥の会宮崎県支部有志・他))
- ➡ サシバの渡り情報(都城市金御岳の渡りのカウント数)
- ➡ 金御岳サシバコメント(都城市金御岳におけるサシバの渡りの様子をお伝えします。)
※上記より本日分を引用させて頂きます。
2021年10月2日(土)
快晴
気温 19℃(6:00)
南西の風・弱
6:00〜16:00
5時50分着。意外。車はわずか4台。山から見る盆地は刷毛でそっと薄い墨を塗ったように朝もやがたなびき、しっとりとした感じで綺麗。
6時26分、日の出。
6時34分、正面(北東)・ピーク奥からサシバが朝もやを突いて4羽、4羽と左(西)・市街地側へ。気がつくと宮崎県、鹿児島県の常連ウオッチャーの顔がほとんど揃っている。ピークから右(東)へ続く稜線にサシバが7羽。ピーク奥の左(西)へ続く稜線に15羽のサシバが留まっている。
7時台…16羽。
8時8分、御出立の合図か、ピックィーとサシバの声。
8時18分、お泊まり組本隊のサシバがバラバラと動き始めた。羽が透けて見事。
8時台…43羽。
9時台…82羽。
10時、サシバの川の上流40kmの宮崎市高岡町の天ヶ城公園からサシバ情報「9時〜10時、382羽」との電話。金御岳の10時台は320羽だが近い個体は無し。
11時台…181羽。快晴の青空高くサシバは行く。しかし上昇気流があるのか、頂上上空に集まって次々と南下した。その数142羽。
12時台…280羽。
サシバ 1,132(累計 8,397) ノスリ 1、クマタカ 2
引用おわり
当サイト内関連ページ
➡ 金御岳サシバの渡り
− 秋の風物詩 今年(2021年)も都城市の金御岳(472m)でサシバ(鷹)の渡り見学 −
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