中之又神楽 担い手育成の為 宮崎市のボランティア団体などが包括連携協定締結
Posted morimori / 2023.04.23 Sunday / 07:54
昨日(4/22)のMRTニュースで「中之又神楽」関連のニュースがありましたので情報提供(全文引用)
木城町の中之又神楽の担い手育成を 宮崎市のボランティア団体などが包括連携協定締結
国の重要無形民俗文化財に指定されている木城町の中之又神楽の担い手育成を目指して宮崎市のボランティア団体と木城町の神社などが包括連携協定を締結しました。
22日は、木城町の中之又鎮守神社や宮崎市のボランティア団体「さわやか宮崎」などが協定の締結式を行いました。
協定では、中之又神楽の舞い手が宮崎市内でも練習できるよう稽古場を確保するなど担い手の育成に取り組むことなどが盛り込まれています。
(中之又鎮守神社・中武春男 代表)「中之又地区を知ってもらって徐々に神楽のほうも色んな方に興味をもって継承していただけるといいかなと思って
「さわやか宮崎」では稽古場での体験や見学も随時受け付けているということです。
/ 引用 おわり
以下は 4/30 宮崎日日新聞 夕刊Todayより一部引用追記
国指定の重要無形民俗文化財「米良の神楽」に含まれる中之又神楽(木城町中之又地区)の存続を目指して、地域住民と宮崎市の民間団体「さわやか宮崎」(初鹿野聡代表)が連携に乗り出している。
舞手の多くが県央部に暮らしているため、同団体の宮崎市の事務所を稽古場として提供。神楽に関わりやすい環境をつくり、伝統の継承につなげる。後継者不足に悩む県内の神楽保存会は多く、関係者は「伝統を守るための新たなモデルをつくりたい」と見据えている。/ 引用 おわり
関連リンク ➡ 木城町中ノ又地区との連携協定(九州つなぎ隊)
中之又神楽
中之又神楽が継承されている中之又地区は、宮崎県中央部に帯状の地形をなす木城町の北部山間部、西都市との境に位置する小さな集落です。神楽は、中之又鎮守神社の例大祭(毎年12月第二土曜 - 日曜)に夜を徹して33番が奉納されています。
宮崎の神楽(山口保明著)を参考に、現状にあわせ作図
大社舞(中之又鎮守神社御祭神出現の舞)令和4年撮影
現在、中之又神楽は社家と集落で暮らす氏子を中心に、中之又小学校(廃校)に赴任していたS先生や当時 山村留学していた時に神楽を修得した子どもたちが成長し、現在でも祭りの日には宮崎市や日向市などから戻り奉納しています。
上記ニュース動画で、舞っているのは「四人神崇舞」という四人で太刀を持ち舞う番付で、元 山村留学生たちが担っています。
以下は昨年(令和4年)の中之又神楽より
四人神崇舞(元 山村留学生達)
中之又神楽 四人神崇(よったりかんすい)舞 令和4年撮影
中之又神楽 四人神崇(よったりかんすい)舞 令和4年撮影
中之又神楽 中央之舞(舞上) 令和4年撮影
手力男之舞(S先生)
手力男之舞 令和4年撮影
平成28年(2016年)中之又神楽は高齢者も多い事より、試験的に奉納を午後1時から始め夜中までの奉納に早めたことがあります。
平成28年(2016年)奉納 中之又神楽 大社舞
この年だけで、翌年は再び夜を徹しての夜神楽に戻りました。
(明るい内の大社舞はある意味貴重な一枚?)
当時、神楽を舞える人は 25人(地区住人は8人程) 高齢者も多いことから 実際は 10人程度が担っている状況でした。
宮崎県文化財課よると、令和3年(2021年)現在、神楽保存会を中心とした約60名で、夜を徹しての祭りが行われており、公演等にも参加し神楽の保存継承につとめているとの事でした。
S先生親子(奥様は笛を担当)をはじめ、元 山村留学生たちは多くの舞や楽を担っています。
県内の多くの神楽において、舞い手が高齢化、後継者不足により、継承が危ぶまれているのが実情です。
笛の奏者が継承出来ず不在となったり、番付を減らしたり、夜神楽が、半夜神楽になったり・・
さらにコロナで奉納が数年にわたり奉納が途切れたところなどは、今年、元のように奉納出来るのか心配です。
今回の「包括連携協定」は、先を見据えた一つの形なのかもしれません。
「中之又神楽」は、今年「米良の神楽」の一つとして、国指定重要需要無形民俗文化財に指定されました。
「米良の神楽」
米良神楽(銀鏡神楽)の指定内容を変更し、尾八重神楽、中之又神楽、西米良神楽(越之尾神楽・村所神楽・小川神楽)の3神楽を追加する形で「米良の神楽」の総称としたものです。
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