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西都原古墳群の「ひまわり畑」今年(2024年夏)は休止のようです。

Posted morimori / 2024.06.19 Wednesday / 07:33


西都市観光協会サイトに6月15日、以下の告知が掲載されておりました。

2024年 西都原古墳群のひまわり休止
2024年 西都原古墳群のひまわり休止

西都市商工観光課からのお知らせです。
毎年夏の風物詩としてお楽しみいただいている西都原の「ひまわり畑」ですが、本年度は「土壌回復作業」のため休止します。
楽しみにお待ちいただいていた皆さまには大変申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくおねがいします。
なお、秋季のコスモスは例年どおり育成いたします。


緑肥としての40日ヒマワリ「種まきのタイミングを逸した?」

西都原古墳群のひまわり」は、40日ヒマワりという背の低い緑肥に使われる品種で、種まきから40日程で開花するヒマワリです。
例年5月末頃に種をまき、7月中旬頃に満開見頃となります。

当初より「土壌回復作業」計画で休耕とするならば5月にはその旨 発表されていたはずです。

それが、6月半ばでの発表・・
もしかすると、なんらかの要因(雨による影響とか?)で、播種(種まき)のタイミングを逸してしまったのかも?知れません。

ヒマワリの花の見頃が終えた後、1〜2週間でヒマワリは緑肥として畑にすき込まれ、次のコスモスの為の緑肥となります。
緑肥として地中での分解期間は気温・降雨などの条件が良ければ3−4週と聞きます。
その後、9月初めにコスモスの種をまくのですが、ヒマワリの開花が遅れ、すき込みが遅れると緑肥としての効果が薄れてしまいコスモスの生育にも影響するのかも知れません。

西都原古墳群のコスモス」は11月第一週に開催される「西都古墳まつり」に見頃になるよう、種まきの時期を調整しておりますので、今年は、40日ヒマワリの種まきのタイムリミットを過ぎ、休ませることにしたのかも?と想像したりします。

今年は一旦、休耕とし土を肥し、コスモスに集中した方が良いのかも知れませんね。

西都原古墳群のヒマワリは 2011年に西都市が、口蹄疫(こうていえき)復興への願いを込め復興の「シンボルの花」として咲かせたのが始りでした。

はたして、来年「ヒマワリ」は見られるのだろうか?
昨年で終わりって事はないですよね(^^;)

西都原古墳群の、菜の花〜ひまわり〜コスモス 1年のサイクル


  • 12/初旬 菜の花播種
    12/中旬〜01/上旬 菜の花の苗を現地に植え付け
     (ボランティアなども公募・参加)
    03/下旬 菜の花見頃
    04/10頃〜 菜の花刈り取り後 休耕

  • 06/初旬 ひまわり播種
    07/中旬 ひまわり見頃
    07/20頃〜 ひまわり刈り取り後 休耕

  • 09/初旬 コスモス播種
    10/下旬 コスモス見頃
    11/初旬 コスモス開花ピーク
    11/10頃〜 コスモス刈り込み後 休耕

※いずれも刈りこみの前に、摘み取り持ち帰り自由の日が設定され、事前に西都市観光協会サイトなどで案内がありました。
いずれも刈り込み時に土にすきこみ「緑肥」としている。


西都原古墳群のヒマワリ(2023年など・過去の撮影)


4Kサイズ(3840Pix)拡大画像(2023年7月13日撮影)
西都原古墳群のヒマワリ(4Kサイズ拡大) 2023年撮影
西都原古墳群のヒマワリ 2023/7/13 撮影(4Kサイズ拡大画像)



西都原古墳群のひまわり
西都原古墳群のひまわり(過去の撮影)
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA


西都原古墳群のヒマワリ 2023年撮影
西都原古墳群のヒマワリ 2023/7/13 撮影


かつて日本一、1100万本の規模を誇っていた「高鍋町染ヶ丘のヒマワり畑」

かつて日本一、1100万本の規模を誇っていた、高鍋町染ヶ丘のヒマワり(キャベツ畑のひまわりまつり)も2019年を最後に全体的な植栽・まつり自体は無くなりました。

高鍋町染ヶ丘のヒマワりも「口蹄疫」に端を発しておりました。
2010年(平成22年)4月、宮崎県内で発生した家畜伝染病「口蹄疫」の際には、高鍋町でも町内のすべての牛・豚を殺処分するなど、甚大な被害となり、それまで使っていた牛や豚の堆肥も移動制限等により、早い時期より使えなくなりました。
堆肥不足の対応、同時に、未曾有の大惨事により、町全体が悲しみ・活気をなくした中、みんなを元気にすることはできないかと考えた農業後継者らが中心となり、緑肥として使用でき、景観の向上にも寄与すると考えられたヒマワリの植栽を発案、2010年8月、県道沿いの38ヘクタールの畑に約500万本のヒマワリを植栽したのでした。
一面に開花した「ヒマワリ」に誰もが勇気付けられ年々、染ヶ岡地区のヒマワリ畑は広がって行ったのです。

2019年、10年目の節目を最後に全体的な「ひまわり」の植栽や「まつり」は終え、現在はそれぞれの農家さんが、緑肥のためにひまわりを植えていますが、開花時期は畑ごとに様々で、かつてのような見渡す限りの一面が咲く感じはありません。

西都原もなくなってしまうと、寂しいですね。
来年は是非、復活して欲しいものです。

都城市 南部ふれあい広場の花園のひまわり

都城市にある、南部ふれあい広場の花園に昨年コスモスを見学に行きましたが、昨夏は「ひまわり」を植栽していたと思います。
ひまわりの数はおよそ40万本、※7月中旬頃に見頃となるようです。
おそらく今年も見られるのではないでしょうか?
※【 追記 】都城市「南部ふれあい広場」のヒマワりは、7月中旬頃までが見頃だったようで7/25現在既に刈り取られているようです。



余談ですが・・・

「古墳の歩き方 まりこふん著 / 扶桑社」 


古墳の歩き方 まりこふん著 / 扶桑社(表紙 西都原古墳群のヒマワリ)

古墳の歩き方 まりこふん著 / 扶桑社(表紙 西都原古墳群のヒマワリ)


一昔前の話ですが・・表紙カバー写真に、当方撮影 西都原古墳群のヒマワリの写真をお使いいたきました。
表紙カバーは本から外すと、裏・折り返し部含め、西都原古墳群のひまわりの大パノラマ写真となります。

(表紙 西都原古墳群のヒマワリ)
古墳の歩き方 まりこふん著 / 扶桑社(表紙 西都原古墳群のヒマワリ)


古墳って世間一般には、結構マイナーな部類なのですが・・、逆に熱烈なるファンは多いです。私も大好きです(^^)。



余談ですが・・・
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で、春季特別展「家形埴輪の世界」で 家形埴輪総選挙というのを行っておりまして、先日、結果発表が行われたようです。

なんと 西都原古墳群の「子持ち家」が一位になったようです。

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 春季特別展「家形埴輪の世界」家形埴輪総選挙 結果発表


  • 1位…宮崎県・西都原古墳群 (423 票)
  • 2位…大阪府・今城塚古墳 (345 票)
  • 3位…栃木県・壬生富士山古墳 (118 票)
  • 4位…奈良県・寺口和田 1 号墳 (115 票)
  • 5位…大阪府・美園古墳 (110 票)

西都原古墳群の子持ち家形埴輪が1位となりました。
四方に小さな家が付くという入り組んだ不思議な構造が多くの方の感性を刺激したのだと思います。

2位の今城塚古墳の家形埴輪は、その堂々とした大きさと、連なる太い柱、そして細かく表現された屋根に圧倒さ
れた方も多かったことでしょう。

3位となった壬生富士山古墳の家形埴輪は、シンプルな壁体部と装飾性に富んだ屋根部というコントラストに、古
墳時代の豊かな表現力を感じられたのではないでしょうか。

得票数から見ると、3位以下は接戦となりました。皆様、推し家形埴輪を決めるのに悩まれたと思います。
これからも、日本各地の家形埴輪に親しみを持って頂き、出会ったときは構造や表現をじっくり観察してみてくだ
さい。ご投票ありがとうございました。  2024年6月18日  (引用元


西都原古墳群から出土した「子持家形埴輪」(子持ち家)(国重要文化財)の実物

「子持家形埴輪」(子持ち家)の実物(レプリカではない)
「子持家形埴輪」(子持ち家)の実物(レプリカではない)

「子持家形埴輪」(子持ち家)の実物は東京国立博物館が所蔵しておりますが、10年前、2014年4〜6月に西都原考古博物館で開催された特別展に、同古墳より出土された「舟型埴輪」(国重要文化財)と共に展示された本物を撮影した写真です。

この埴輪は、全体の3割程度の破片より復元されたものだそうです。
種々遍歴があります。ご興味ある方は以下のページもご覧ください。
 子持家型埴輪


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