令和7年 春分の日 宮崎市 古城神社の古城神楽を見学
Posted morimori / 2025.03.23 Sunday / 23:58
先日、平成7年3月20日(春分の日)宮崎市の古城神社に伝わる春神楽「古城神楽」を見学して来ました。
古城中央公民館屋内での神楽奉納でした。
昨年までは、屋外に注連柱を立て、4地区の持ち回りで奉納していたのですが、諸事情により今年からこの公民館での室内奉納に決まったようです。
鬼神
古城神楽 鬼神
地割鬼神
古城神楽 地割鬼神
杵舞い
「まね面」と称される「杵舞い」に使われていた、この面は、一見して歴史ありそうに見えました。
古城神楽 杵舞いにて
逆の位置にいた 杵舞いの人は、この面でした。
古城神楽 杵舞いにて
嫁女面
舞は、船引神楽の「神体舞」、米良系の神楽や新田神楽などで舞われる、神和(かんなぎ)にも非常に似ている。
森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館 高見乾司氏によると
米良山系、宮崎平野、霧島山麓、日南海岸の神楽などに分布するこの舞は、「天鈿女命の舞」「神和」「山の神」「神体舞」「嫁女面」などと呼称は伝承地により異なるが、いずれも若く美しい女面を付けた舞である。とある。
古城神楽 嫁女面
興味深かったのは、「嫁女面」の途中で、
『霧島の峰より奥の雲晴れて はるかに拝む天の逆鋒鉾』と唱えていたこと・・。
霧島信仰が色濃く残るようです。
笛の音も 霧島の「高原の神舞(かんめ)」と通じるものがあるようにも感じました。
当日の古城神楽の番付は以下
若い方たちが活躍しておりました。
- 奉社舞(湯浅要作)
- 鬼神舞 高3
- 一本剣 小2(2人)・小4・小5
- 弓正護 中3(2人)
- 二本剣 中1(2人)
- 矢立て 中2(2人)
- 地割鬼神 高1
- 杵舞 高3(1人)+2人
- 三本剣 中1(2人)
- 薙刀舞 高3
- 三人剣 中1(3人)
- 輪くぐり 中3
- 嫁女面 1人
- 四人剣 中1(1人)・高1(1人)・高3(2人)
- 田之神2人
例年だと、「弓正護」の後に、「太玉」なのですが、今年は割愛されたようです。
今回は、面の写真だけ抜粋、掲載しましたが WebPageも作成しました。
今回のWebPageのタイトル背景は、「三人剣」にしました。
きょうは、Youtubeや、Googleのnote で 宮崎の神楽を発信されていいて、私も参考にさせていただいている 宮崎民俗学会の Watanabe Kazuhiro氏にお会いすることができた。
【追記】
3月29日(土)、古城町鎮座「大将軍神社」の桜を撮影に出かけた。
大将軍神社は、古城神社の外宮のひとつでして、立派な桜の木が境内にある。
その後、古城神楽の時、参拝出来ずにいた、古城神社にも足を延ばした。
偶然、ご奉仕中の宮司よりお声がけ頂き、神楽の事など含めいろいろお話することが出来ました。
先の「太玉」のことも伺いました。
やはり担い手不足ということもあり、ここしばらく舞われていないようです。
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