2017年 椎葉平家まつり 11月10日(金)・11月11日(土)・11月12日(日)開催
Posted morimori / 2017.09.17 Sunday / 23:00
今年も、椎葉平家まつりが、下記日程で開催されます。
11月10日(金)18:00〜20:45 鶴富姫法楽祭
11月11日(土)8:30〜20:30 本祭
11月12日(日)8:30〜15:20 本祭
椎葉平家まつりの歴史
源氏と平家が戦った壇ノ浦の戦いから800年の昭和60年(1985年)に、平家の末裔「鶴富姫」と源氏の武将「那須大八郎」との悲恋物語を題材に、地域振興と、この伝説を村民の誇りにしようと「椎葉平家800年まつり」を開催、村内外の注目を集め大勢の見物客が訪れ、好評を博しました。これを契機とし、椎葉村では村おこしの一環として、2回目より名称も「椎葉平家まつり」と改め、毎年11月第2週の金・土・日の3日間、毎年行うようになりました。
現在では、人口3,000人に満たない村に、観光客2万人を集める宮崎県下の一大祭りとして定着しております。
私も何度か訪れておりますが、多くの村民の方が祭りを盛り上げていることが、ひしひしと伝わり、とても良い祭りと感じております。
金曜日の夜に開催される「鶴富姫法楽祭」もオススメです。
「椎葉平家まつり」は、 那須大八郎と鶴富姫のお話がベースにありますので、記載しておきます。
壇ノ浦の戦いで平家は全滅、生きながらえた者は全国各地へと逃げてゆきました。
ある一行は、けわしい山を越え、肥後阿蘇路を経て、山深いここ椎葉へとたどり着きました。
いつしかこの事は敵方(源氏)に知れ、源頼朝の命(追い討ち)を受けたのは「扇の的射」で有名な那須与一でしたが、与一はこのとき病に伏せており、代わりに弟の、那須大八郎宗久(なすのだいはちろうむねひさ・当時22)が、平家の落人(おちうど)を追って軍勢を率いてこの椎葉を目指したのでした。
ようやく椎葉にたどりついた那須大八郎、 そこで目にしたものは、戦う気持ちを忘れ、ひっそりと農耕をやりながら暮らす平家一門の姿でした。
那須大八郎は、追討を断念、「椎葉の平家の残党(ざんとう)は一人残らず討ち果たしました」と幕府に偽りの報告をします。
その後、那須大八郎はこの地に屋敷を構え、この場所で生活していこうと決めたのでした。
平家の落人達と共に生活するようになり、やがて、平家の鶴富姫(つるとみひめ)と出会い、二人の間に恋心がめばえます。
二人は源氏と平家のかたき同士、しかし大八郎は愛する鶴富姫と生涯をともにすることを決め、椎葉村に永住することを決意します。
しかし、ある日、幕府から「すぐに兵をまとめて帰れ」との命令がおります。
このとき、すでに鶴富姫のお腹には大八郎の子がやどっておりました。
大八郎は、命令に従い、戻らねばなりません。
椎葉の地を離れる日、大八郎は鶴富姫に「生まれてくる子が男なら私の故郷へ、女の子ならこの地で育てるがよい」と言い残し、刀(あまくにの太刀)と系図を渡し、椎葉村を後にしました。
その後、鶴富姫は出産、生まれた子は女の子でした。
母となった鶴富姫は、その子を大切に育て、その子が成長すると婿(むこ)を取りました。
そして、愛してやまない大八郎の「那須」の姓を名乗らせたといいます。
この大八郎と鶴富姫の住まいが、那須家住宅(鶴富屋敷)であったと伝えられています。
当サイト内「椎葉平家まつり」関連ページ
➡ 椎葉平家祭り
➡ 鶴富姫法楽祭
➡ 2017年椎葉平家祭りチラシ(アクセス・駐車場案内なども)
例年だと、この時期、車で25分程高千穂方面へ走ったところにある仲塔渓谷の紅葉が見頃となります。
上記写真は、以前、「第13回椎葉フォトコンテスト」四季部門で奨励賞を頂いた写真です。
鶴富姫(つるとみひめ)の恋物語
1185年(今から約800年程前)、壇ノ浦(だんのうら)では、平家と源氏の最後の戦いがくり広げられておりました。壇ノ浦の戦いで平家は全滅、生きながらえた者は全国各地へと逃げてゆきました。
ある一行は、けわしい山を越え、肥後阿蘇路を経て、山深いここ椎葉へとたどり着きました。
いつしかこの事は敵方(源氏)に知れ、源頼朝の命(追い討ち)を受けたのは「扇の的射」で有名な那須与一でしたが、与一はこのとき病に伏せており、代わりに弟の、那須大八郎宗久(なすのだいはちろうむねひさ・当時22)が、平家の落人(おちうど)を追って軍勢を率いてこの椎葉を目指したのでした。
ようやく椎葉にたどりついた那須大八郎、 そこで目にしたものは、戦う気持ちを忘れ、ひっそりと農耕をやりながら暮らす平家一門の姿でした。
那須大八郎は、追討を断念、「椎葉の平家の残党(ざんとう)は一人残らず討ち果たしました」と幕府に偽りの報告をします。
その後、那須大八郎はこの地に屋敷を構え、この場所で生活していこうと決めたのでした。
平家の落人達と共に生活するようになり、やがて、平家の鶴富姫(つるとみひめ)と出会い、二人の間に恋心がめばえます。
二人は源氏と平家のかたき同士、しかし大八郎は愛する鶴富姫と生涯をともにすることを決め、椎葉村に永住することを決意します。
しかし、ある日、幕府から「すぐに兵をまとめて帰れ」との命令がおります。
このとき、すでに鶴富姫のお腹には大八郎の子がやどっておりました。
大八郎は、命令に従い、戻らねばなりません。
椎葉の地を離れる日、大八郎は鶴富姫に「生まれてくる子が男なら私の故郷へ、女の子ならこの地で育てるがよい」と言い残し、刀(あまくにの太刀)と系図を渡し、椎葉村を後にしました。
その後、鶴富姫は出産、生まれた子は女の子でした。
母となった鶴富姫は、その子を大切に育て、その子が成長すると婿(むこ)を取りました。
そして、愛してやまない大八郎の「那須」の姓を名乗らせたといいます。
この大八郎と鶴富姫の住まいが、那須家住宅(鶴富屋敷)であったと伝えられています。
2017年(平成29年) 第32回 椎葉平家まつり 会場案内チラシより プログラム
11月10日(金)
- 18:00〜20:45 鶴富姫法楽祭 (鶴富屋敷〜中央ステージ)
鶴富姫の慰霊と、椎葉平家まつりの安全を祈願して行われるものです。
鶴富姫が鶴富屋敷から大八郎の待つ陣屋敷へと向かい、つかの問の逢瀬がかなった後、神事や神楽が行われます。神事、琵琶演奏、神楽。
11月11日(土)
- 8:30〜 むらおこし物産カーニバル (中央ステージ)
- 8:30〜 児童生徒等各種作品展 (開発センター)
- 9:00〜 オープニングセレモニー(中央ステージ)
- 10:00〜15:30 ひろえば街が好きになる運動 (宮崎交通車庫前)
- 10:00〜16:00 ご当地グルメ展 (中央ステージ)
- 10:10〜12:00 やまびこ発表会(中央ステージ)
- 11:00〜 椎葉猪鍋 (熊本震災復興応援イベント)(開発センター)
- 12:00〜12:20 平家琵琶ミニコンサート(鶴富屋敷)
- 12:100〜14:00 郷土芸能披露:ひえつき節保存会・山法師踊り・太鼓演奏(宮崎交通車庫前・宮崎交通車庫前・中央ステージ)
- 12:50〜13:15 平家方お披露目(鶴富屋敷)
- 13:00〜 街頭パレード・大和絵巻武者行列(往路)
- 14:10〜 街頭パレード・大和絵巻武者行列(復路)
- 13:30〜14:00 鶴富姫と大八郎の逢瀬
- 15:00〜15:20 記念撮影(中央ステージ)
- 18:00〜20:30 郷土芸能の夕べ(中央ステージ)
11月12日(日)
- 8:30〜 むらおこし物産カーニバル (中央ステージ)
- 9:30〜10:30 ミニコンサート 宮崎学園高等学校吹奏楽部(中央ステージ)
- 10:00〜15:00 ご当地グルメ展(中央ステージ)
- 10:40〜11:40 平家の里・コンサート MRTラジオ公開録音 〜鳥羽一郎 椎葉に歌う〜(中央ステージ)
- 11:00〜 椎葉猪鍋 (熊本震災復興応援イベント)(開発センター)
- 12:10〜14:00 郷土芸能披露:ひえつき節保存会・臼杵太鼓踊り・太鼓演奏(宮崎交通車庫前・宮崎交通車庫前・中央ステージ)
- 12:50〜13:15 平家方お披露目(鶴富屋敷)
- 13:00〜 街頭パレード・大和絵巻武者行列(往路)
- 14:10〜 街頭パレード・大和絵巻武者行列(復路)
- 13:30〜14:00 鶴富姫と大八郎の逢瀬
- 15:00〜15:20 記念撮影(中央ステージ)
- 15:20〜 閉会行事 (中央ステージ)
当サイト内「椎葉平家まつり」関連ページ
➡ 椎葉平家祭り
➡ 鶴富姫法楽祭
➡ 2017年椎葉平家祭りチラシ(アクセス・駐車場案内なども)
〜 仲塔渓谷の紅葉 〜
例年だと、この時期、車で25分程高千穂方面へ走ったところにある仲塔渓谷の紅葉が見頃となります。
上記写真は、以前、「第13回椎葉フォトコンテスト」四季部門で奨励賞を頂いた写真です。
− 2017年 椎葉平家まつり 11月10日(金)・11月11日(土)・11月12日(日)開催 −