えびの高原設置の「火山ガス自動測定器」冬場、役に立たず。
Posted morimori / 2018.02.02 Friday / 23:50
昨年10月の新燃岳噴火の際、えびの高原スケート場近くなどでも、高濃度の火山ガスが検出されました。
付近にある、硫黄山周辺でも有毒火山ガスが発生しており、宮崎県は、昨年12月1日、「火山ガスの自動測定器」を、えびのエコミュージアムセンター前の駐車場に設置しました。
これは、火山ガスの一つ、二酸化硫黄を自動測定、24時間リアルタイムで濃度を測り、高くなった場合は自動でランプが点灯し、警報音で危険を知らせるシステムです。
2月2日の朝、手動のガス測定器が基準値を超えるも「火山ガスの自動測定器」が反応していなかった為、調べたところ、この「火山ガスの自動測定器」の製品仕様は、屋内仕様(0℃以上で運用するタイプ)で、気温が低く反応してなかったようです。
えびの高原は標高1200メートルにあります。
NHKニュースによれば
"去年、えびの高原では、1年の4分の1を超える96日は午前8時時点の気温が氷点下"だったとのこと。
"宮崎県は「新燃岳の噴火を受けてすぐに入手できるものを設置した。
登山者向け施設が行う手動での測定と合わせれば危険性を把握できるので、取り替える予定はない」と話しています。 "とのこと。
マイナス20度まで使える火山ガスの自動測定器あるようです、なのに、なぜ交換しないのだろう?
"合わせれば"と言っても・・冬場のかなりの時間は作動してないわけで・・
手動とて、四六時中チェックしているわけではないし、しかも人のやること、ヒューマンエラーは出ます。二重チェックは必要です。
二重チェックしたからこそ、今回の不具合が発覚したのだろうと思います。
冬場は、朝からアイススケートで訪れる方もいらっしゃいます。
マイナス20℃仕様となると、桁違い?に高価なものになるのかも知れませんが、予算をとって、後に信頼性のあるものに交換すべきではないでしょうか?
暫定的に、冬場だけ、ヒーターとか追加できないものなのでしょうかね?
〜 えびの高原にて 〜
えびの高原に、富裕者向けホテル誘致のお話がありますが、宮崎県がこのような安全に対する意識、管理体制では、心配です。
以下はNHKニュースより引用
【2月6日追記】
NHK宮崎ニュースによると
宮崎県は「登山者向け施設が行う手動での測定と合わせれば危険性を把握できるので、取り替える予定はない」としていましたが・・・
これについて、河野知事は6日の会見で
「あわてて導入したものが氷点下で機能しない機種だった。この問題の重要性を受け止め、観測態勢のさらなる拡充を図りたい」
と述べ、氷点下でも機能するタイプの測定器を設置するよう指示したことを明らかにしたとのこと。
設置時期などは今後、検討するとしているとか・・。
とりあえず、よかった。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064947221.html
(※上記リンク先は、NHKの仕様で、数日で消えます。)
霧島連山の新燃岳の噴火を受けて宮崎県が去年11月、えびの高原に設置した火山ガスの自動測定器が、気温が氷点下の環境では使用できないタイプで、2日朝、一時的に火山ガスの濃度が上がった際もガスを検知できていなかったことがわかりました。
この自動測定器は去年10月の新燃岳の噴火を受けて、宮崎県が火口からおよそ5キロ離れたえびの高原の登山者向け施設の駐車場に設置したものです。
24時間作動し、火山ガスの二酸化硫黄の濃度が基準を超えるとサイレンで危険を知らせますが、気温が氷点下になる環境では使用できないタイプであることが県への取材でわかりました。
施設の職員が2日午前8時ごろに手動の測定器で測ったところ、注意喚起の基準を超える0.75ppmの濃度を計測し、防災行政無線で注意を呼びかけましたが、自動測定器の表示はゼロを示したままでした。
この施設によりますと2日午前8時の気温は氷点下10度で、標高およそ1200メートルのえびの高原では去年、1年の4分の1を超える96日は午前8時時点の気温が氷点下だったということです。
また測定器のメーカーによりますと、現地に設置されているのは主に屋内での使用を想定したタイプで、これとは別に氷点下20度まで使用できるタイプもあるということです。
宮崎県は「新燃岳の噴火を受けてすぐに入手できるものを設置した。
登山者向け施設が行う手動での測定と合わせれば危険性を把握できるので、取り替える予定はない」と話しています。
【2月6日追記】
NHK宮崎ニュースによると
宮崎県は「登山者向け施設が行う手動での測定と合わせれば危険性を把握できるので、取り替える予定はない」としていましたが・・・
これについて、河野知事は6日の会見で
「あわてて導入したものが氷点下で機能しない機種だった。この問題の重要性を受け止め、観測態勢のさらなる拡充を図りたい」
と述べ、氷点下でも機能するタイプの測定器を設置するよう指示したことを明らかにしたとのこと。
設置時期などは今後、検討するとしているとか・・。
とりあえず、よかった。
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