平成30年度 尾八重神楽(宮崎県指定無形民俗文化財)
Posted morimori / 2018.11.25 Sunday / 23:59
【 追記 】
WebPage(全番付8ページ・画像110枚)を作成しましたのでご覧ください。
➡ 尾八重神楽
〔尾八重神楽(柴荒神)〕
明け方(5:45頃)にもなると、観客も一旦少なくなる。
明け方(5:45頃)にもなると、観客も一旦少なくなる。
約900年もの歴史を誇る「尾八重神楽」(夜神楽)を夜通し見学してきました。
尾八重神楽は、保安2年(1121年)、米良山中、尾八重湯乃片に安住の地を求めたた壱岐宇多守幸延(湯乃片神社祖)が神楽伝習所を設けて普及させたと伝えられております。
尾八重神社は永正8(1511)年、当時の自頭 黒木吉英により創建されたもの、後の米良(菊池)氏支配下における例祭(領主主催)に代々神楽は奉納され今日に至ったものとされる。
尾八重神楽は昭和56年3月 宮崎県指定無形民俗文化財指定を受け、平成29年3月には文化庁から「米良山の神楽」(村所・小川・越野尾・尾八重・中之又)の一つとして「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」として選択されており、現在、国指定無形民俗文化財登録を目指しております。
尾八重神楽の特徴は、「ヘンベ」・「カラス飛び」といわれる独特の飛び跳ねる動作。これは、山にこもった修験者が神の使いである「カラス」を崇めたことに由来しているとか。
今回撮影した写真、他の番付含め、いずれ、公開中の「尾八重神楽」のページの写真に加え、更新する予定ですが・・いつになるか?
とりあえず、今回撮った神楽の写真を7枚程掲載します。
今回の写真は、4Kサイズ幅(3840pix)に拡大します。
感度を上げて(ISO3200〜6400)で撮っているので、画質はあまりよくないです。
花鬼神(はなきじん)
壱岐宇多守(いきうたのかみ)(湯之片若宮大明神、尾八重神楽の祖)神面の舞西都市 尾八重神楽 〔花鬼神(かなきじん)〕
宿神(しゅくじん)
湯之片神社面の舞(岩清水正八幡大神)西都市 尾八重神楽 〔宿神(しゅくじん)〕
冠の中におひねりが入ると御利益があるということで、半紙に包んだおひねりを事前に準備の上、何度かトライしてみたのですが、なかなか入りません・・というか・・全然届きませんでした(^^)
神和(かんなわ)
大神様ともいい、下照姫(しもてるひめ)の舞いで天若彦を慰め祀る神面の舞西都市 尾八重神楽 〔神和(かんなわ)〕
尾八重神楽では「神和」は「かんなわ」と読みますが、周辺の神楽では「かんなぎ」と読むところが多いです。
綱神楽(つなかぐら)
素盞鳴尊、八俣乃大蛇(やまたのおろち)退治の舞藁縄で作った八俣乃大蛇(やまたのおろち)を最後に切る勇壮な舞
(今回のものは、藁(わら)ではなく、萱(かや)で作られた縄のようです。)
西都市 尾八重神楽 〔綱神楽〕
※この「綱神楽」は切るまでの所作で、穂北神楽・新田神楽の「蛇切り」のような切断はない。
戸開(とびらき)
戸隠雄明神(とかくしおのみょうじん)、岩戸取り払い神面の舞西都市 尾八重神楽 〔戸開〕
百弐拾番(ひゃくにじゅうばん)
諸々の神、喜びの舞い。参拝者も参加して舞う。(十二支を祀る)幣差の舞西都市 尾八重神楽 〔百弐拾番〕
百弐拾番につきましては、8名の一般参加があり、内緒・お忍びで来てたりして、当写真が元で後々問題になったりするとこまるので、拡大写真は入れておりません。
百弐拾番(ひゃくにじゅうばん)に参加された方へ、メール頂ければ舞の写真の原画DATAをお送りします。
1M以下(ハイビジョンサイズ程度)に縮小したものをお送りしますが、4200万画素原画(一枚あたりデーター量17MB位)が良ければその旨ご連絡を。
舞上(まいあげ)
神楽の終わりを告げる舞西都市 尾八重神楽 〔舞上〕
日時:平成30年11月24日(土)19時〜翌25日(日)お昼頃まで
場所:尾八重小学校跡運動場(西都市大字尾八重859のロ)
詳細は、当サイト「尾八重神楽」をご覧ください。
観客の方については、肖像権・プライバシー権の観点より、お顔が認識出来ない程度に、ボカシ処理を行っております。
保存会の方々は、公のものと解釈し、そのまま公開しております。
「尾八重神楽」は好きな神楽のひとつですが、この時期、用事や神楽が重なったりして、平成19年以来、約10年ぶりほんとうに久々の神楽見学でした。
最近は、神楽の魅力もさることながら、神楽が取り持つ縁で知り合った方々もお見えになってたりすので、久々の再開・情報交換なども神楽の楽しみの一つとなりつつあります。
当日は帰宅後爆睡、この記事は 11/26 バックデートで書いたものです。
未処理の神楽の画像・動画が溜まって、HDDの残量が気になる今日この頃・・
11月28日(水)宮崎日日新聞、地方欄に今回の、尾八重神楽の記事が掲載されておりました。
➡ インターネットでも記事の一部を見られます。
記事中、"24日夜から翌朝にかけ"は? 違和感を感じます。実際は、最後の33番「舞上」終わったのは11時半を過ぎておりましたので、24日夜から翌日のお昼にかけが記事としては相応しいかも知れませんね。
以前見学した平成19年頃は確かに朝まででしたが、お昼頃までかかると言う事は、それだけ内容が充実して来た、ということなのでしょうね。
今週末の夜神楽などの予定
- 12月1日(土)【日之影】一の水 深角神楽 一の水神社 10:00〜15:00
- 12月1日(土)【日之影】楠原 岩戸神楽 楠原神社 14:00〜17:00 楠原公民館18:00〜20:00
- 12月1日(土)【椎葉】大河内神楽 大河内神社 17時〜20時(夕神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【高千穂】三田井(下川登)/逢初天神社/下川登公民館 (夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【高千穂】岩戸(五ヶ村)/歳神社/黒木浩展様宅(夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【椎葉】嶽之枝尾神楽 嶽之枝尾神社 17時〜翌日11時(夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【木城】比木神社(高鍋神楽)夜神楽祭(神事=かみごと)※六社連合大神事を兼ねます。(夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【西米良】児原稲荷神社大祭(越野尾神楽)児原稲荷神社(越野尾地区)(夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【西米良】狭上稲荷神社大祭 狭上稲荷神社(村所地区縄瀬)(夜神楽)
- 12月1日(土)〜2日(日)【高原】高原の神舞(狭野神楽) 狭野神社第2鳥居前(夜神楽)
- 12月2日(日)【日之影】椎谷 岩戸神楽 椎谷秋葉神社 13:00〜17:00 式三番
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