宮崎県はえびの高原硫黄山付近を通る、県道1号に迂回新ルート検討中
Posted morimori / 2019.02.20 Wednesday / 07:06
【 追記 】県道小林えびの高原牧園線(県道1号)硫黄山付近の新ルート6月にも着手(2019.4.24)
【 4/18 追記 】 気象庁は、4月18日島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)へ引下げた。その後のブログ記事 / 追記おわり
霧島連山・硫黄山(1317m)の火山活動はやや高まった状態が続いており、規制(噴火警戒レベル2・火口周辺概ね1Km規制)解除のめどは立っていない状況ですが、通行止めが続く、えびの高原の県道小林えびの高原牧園線(県道1号)について、宮崎県は規制解除された場合、すぐに、県道1号沿いの噴気地を迂回(うかい)する新ルートの着工を検討しているようで、2019/2/20付 宮崎日日新聞一面に報道されておりました。
一帯は「霧島錦江湾国立公園」のため、環境省など関係機関との協議に向け、昨年7月ごろから新ルート実の策定作業に乗り出しており、既に航空写真を使った測量も始め、複数のルートを検討しているようです。
一方、規制範囲は半径1キロあることから、ルート全体を見直すような道路整備は、時間や費用面から困難と判断しているとのこと。 / 以上、宮崎日日新聞掲載概要でした。
噴気地帯を迂回するしかないので、次なる手立てを準備しておくことは当然と言えば当然の話なのですが、こういった記事が地元紙とは言え、一面に掲載されるということは・・、レベル引き下げも近いのかな?とか想像したりも。
ミヤマキリシマの頃までには引き下げられると良いのですが・・噴火予知できない火山が相手だけに何とも・・。
一帯には、今回噴気したところに限らず、過去の噴気口跡も多くありそうですので、火山性ガスの発生地帯など含め、迂回ルートを検討しているのではないでしょうか?
迂回新ルートの私的想像
以下は、当方が想像した、噴気地帯迂回コースです。火山ガスは発生地帯もあるので、不動池近くの駐車場のあるところあたりからのショートカットルート(距離約400m)が、噴気地帯や、近年の火山性ガス発生地帯なども避けられ、良さそうな感じもしますが、どうでしょうね。
GoogleMapに当方で「予想」(妄想?)を追記したもの
(ベースの空撮画像 © 2019DigitalGlobe、地図データー © 2019 ZENRIN)
(ベースの空撮画像 © 2019DigitalGlobe、地図データー © 2019 ZENRIN)
県道1号沿いの噴気地帯
硫黄山が250年ぶりに噴火した、2018年4月10日の翌日、県道1号から数メートルのところに噴気口が出現した。硫黄山 4月 県道1号近くに噴気口がいくつも出来た(MRTカメラ映像)
これらの噴気口は、今回新たに出来たものでも無く、以下の(今回の噴気が出る前の)過去のGoogleMapをみても、過去から噴気をあげていたところと思われます。
(空撮画像 © 2018Google. 地図データー © 2018Google.ZENRIN)
ここが県道1号沿いの噴気点周辺 ➡ Gogoleストリートビュー
昔は、この辺りから盛んに噴気があがってたのでしょうね。
(1)県道1号道路沿いにこんなに点在しているのは・・
あえて観光目的道路として、噴気のところを通るようにした?
(2)噴気孔は、道路を作った後に出現した?
どちらでしょうね。
おそらく同じ頃に開発されたであろう、鹿児島県側の県道1号沿い硫黄谷あたりの噴気を見る限り、(1)なのかなぁ・・とか考えたりも。
過去の噴気跡、火山性ガス発生地帯なども考慮しつつ、迂回ルートを決めるのではないでしょうか?
関連リンク
➡ (えびの高原(硫黄山)周辺)の火山観測データ
当サイト内関連ページ
➡ 硫黄山
2/22 NHK宮崎のニュースでもこの話題が報じられておりました。
ニュースでは当方が想像したルート図中、二番目と三番目が例として掲示されていた。
➡ NHKニュース記事(NHKニュース記事は期間限定、数日で消えると思います。)
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