宮崎市などで震度5弱の地震/宮交ボタニックガーデン青島の大温室のガラス落下、割れる
Posted morimori / 2019.05.10 Friday / 23:56
2019年5月10日午前8時48分ごろ、日向灘を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生。
この地震で宮崎市と都城市で震度5弱を観測しました。
宮崎県内各地の震度
震度5弱:宮崎市、都城市
震度4:日南市、小林市、西都市三股町、高原町、国富町綾町、高鍋町、新富町、川南町、美郷町、高千穂町、椎葉村
震度3:延岡市、日向市、串間市えびの市、木城町、都農町門川町、五ヶ瀬町
※下記に掲載した図は、いずれも下段リンク記載した気象庁報道発表資料より抽出したものです。
図中、震度5強の色が付いたヶ所は、おそらく都城市高崎町東霧島あたりでは?と思います。
当地は震度5弱だったのですが、棚の上にあったもの(不安定な軽い落ちやすいもの)が一個落下した位でした。
震源に近いからか、緊急地震速報が鳴った時は既に揺れ出しておりました・・。
この地震の少し前に一度、震度3の地震があったので心構えというか気がはっていたのでそれ程慌てずに済みました。
詳細は以下をご覧下さい。
➡ 令和元年5月10日08時48分頃の日向灘の地震について(気象庁)
➡ 報道発表資料
被害は殆んど無し
幸いこの地震による、けが人や家屋への大きな被害などの情報は入っていないようです。宮崎県 危機管理局のまとめによる発表では。
主な被害状況(令和元年5月10日18時00分時点)とのこと。
(1)人的被害:なし
(2)住家被害:なし
(3)非住家被害:なし
(4)その他:えびの市で約150戸が停電しましたが、現在復旧しています
一方、NHK宮崎の夜のニュースでは、以下が報道されておりました。
【配水管が破裂】
宮崎市の吉村町にある原見橋では、橋の下に取り付けられている直径10センチの配水管が破裂し、下の川に向かって水が勢いよくあふれ出しました。
宮崎市水道局によりますと修理のため、付近の20世帯ほどが一時、断水しましたが、午後3時までにすべて解消されたということです。
【屋上のレンガ塀 一部が落下】
震度5弱の地震があった都城市山之口町の飲食店では、屋上のレンガ塀の一部が崩れて、およそ3メートル下の路上に落下しました。
当時、歩行者などはおらず、けが人はいませんでした。
店のオーナーは「まさかこんなことになるとは思っていなかった。今回壊れなかった部分も危ないので、すぐにフェンスに代えようと思います」と話していました。
【温室のガラス割れる】
宮崎県内の代表的な観光地、宮崎市青島にある青島亜熱帯植物園によりますと、地震の影響で園内にある温室のガラスのうち1枚が割れたということです。
二件は、老朽化したもの揺れで外れたりしたものだろうと思いますが、青島亜熱帯植物園の「温室のガラス割れ」に関しては後半に記載します。
交通機関への影響
JR地震発生直後から午前11時半ごろまで日豊本線の高鍋〜日向住吉間と山之口〜霧島神宮間、吉都線の都城〜高崎新田の間で徐行運転。
日豊本線の特急列車と普通列車で上下合わせて23本が運休、27本に最大で79分の遅れ。
高速道路
東九州自動車道と宮崎自動車道の一部区間で安全確認のため50Kの速度規制、午前11時20分に解除。
空の便は通常通り運航。
宮交ボタニックガーデン青島(青島亜熱帯植物園)大温室のガラス回廊に落下、割れる
宮崎市青島にある青島亜熱帯植物園では、地震の影響で園内にある温室のガラス1枚が回廊に落下一面に破片が飛び散ったようです。ガラスは、縦1.4m横1.1m、開館前で、スタッフ2人が清掃作業を行っていましたが、けが人はいませんでした。
➡ Yahoo!Japanサイトリンク(宮崎日日新聞)(写真あり)
宮交ボタニックガーデン青島 大温室(過去に撮影したもの)
➡ 青島亜熱帯植物園公式サイトによると、植物園では、緊急メンテナンスを実施、安全確認ができるまで、大温室は休館としておりましたが、当日の内には点検は完了したようで、5月11日より通常開館との発表がありました。
大温室では過去にガラスの自然ワレが2回発生している
実は、宮交ボタニックガーデン青島の大温室の強化ガラス(約1m四方、厚さ5mm)は、リニューアルオープンした2016年当時、6月、10月と2回に渡り自然にガラスが割れ、過去に当ブログでも話題にしたことがあります。ガラスかどうかは分かりませんが、他にも何度か閉館して緊急メンテナンスを行ているようです。
家屋の被害は殆んど出ていない、今回の揺れ程度で割れるのは?
単にあの時、見逃した不具合のあるガラスが今回の揺れで割れ落ちたのでしょうかね。
設計通りの耐震性になっているのだろうか? 先々心配。
過去に書いた関連記事
宮崎県立青島亜熱帯植物園 大温室ガラス割れ調査・対策(2016年10月28日記)
宮交ボタニックガーデン青島の大温室、(2016年11月)17日再開?(2016年11月16日記)
宮交ボタニックガーデン青島では、5月12日(日)までブーゲンコレクション2019開催中。
正門前では、マリーゴールドの太陽の毛氈花壇がお出迎えし、ブーゲンビリア65鉢のブーゲンマウンテンが園内を鮮やかに彩っています。
ガラスが落下した回廊付近
ブーゲンビリア(過去に撮影したもの)
ブーゲンビリア(過去に撮影したもの)
高千穂峡のボート 終日休業
高千穂町は震度4でした。高千穂峡のボートは、安全点検の為だろうと思いますが、地震(震度4)の為、終日休業となったようです。点検マニュアルに沿って安全点検、運行上の転石・緩み石除去等の実施を行なった後に営業再開されるものと思われます。(期間未定)
ボートには乗れませんが、人工物(ボート)を入れずに渓谷美を撮影するなら今がチャンスかも。
ただし、高千穂峡は崩れやすい柱状節理などの壁面に囲まれたところなので、しばらくは余震にも注意が必要です。
【 追記 】 ボートは5月11日朝、営業再開したようですが、8:59に発生した地震(高千穂は震度3)で再び休業。
点検の結果問題無いようで、5月12日は朝から再開するようです。
非常持ち出し袋(防災グッズ)の再点検をした結果・・種々発覚
良い機会なので、我が家の非常持ち出し袋(防災グッズ)の点検を行った。非常食は賞味期限を過ぎないよう、適時新しいものへと更新しているのですが、他のものも含め、今回全部出してチェックしてみると、使えなくなっているものもありました。
乾電池の液漏れ
電灯およびラジオ用の乾電池を本体は別に専用ケースに入れていたのですが、液漏れを起こしておりました。
乾電池も食料同様、定期的に更新交換した方が良さそうです。
電池なしで、手回し発電充電できる防災ラジオ(USB充電出力付き/ライト装備)のラジオのチューニングダイヤルが空回りして使えなくなっていた。外ケースのラバー樹脂はベタベタになっている。
購入して、動作チェックしただけなのに、一度も使わず、こんな状態になっているとは思いもよらなかった。流石●●クオリティーと納得。
毎年、3月11日と防災の日に、しっかりチェック確認しておかなければ。
【 追記 】
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート(地上43階建て)では8台のエレベーターすべてが2時間にわたり停止。
2台が復旧するまで約2時間一切使えなかったとか。(宮日新聞)
GW(大型連休)中では無く、なによりでした。
道の駅フェニックスでは、2階にあるレストランの厨房の壁に亀裂が入り、表面が剥がれ落ちたほか、建物のガラスにひびが入るなどの被害が出た。
地震が発生した際、1階の物産店は営業中で、店の中と外にあわせて約50人の観光客がいましたがけが人はなく大きな混乱もありませんでした。(情報元:UMKニュース)
【 追記 】
5月11日午前8時59分頃、日向灘を震源とする地震があり、延岡市で震度4、高千穂町で震度3などを観測しました。
5月11日、ここのところ落ち着いていた新燃岳で火山性地震が増加しております。
気象庁は"火山性地震はやや増加していますが、他の観測データに火山活動の活発化を示す兆候は認められません。"との事。
今までの推移から考えるに、一日20回程度の火山性地震なら騒ぐほどの事ではないと思いますが、今回の地震と連動していそうで、いやな感じです。
5月12日午後3時過ぎ、日向灘を震源とする地震があり延岡市と高千穂町で震度2を観測。
小心者の私は・・しばらく様子見、一週間程度は海沿いとか、火山近くには行かない予定。
【 5/14 追記 】
5月13日、気象庁で開かれた南海トラフ沿いの地震に関する定例の検討会では、今回の日向灘での地震についても議論され、今回の一連の日向灘での地震について、南海トラフ沿いのプレート境界の固着状況に特段の変化を示す現象ではないと、結論付けられたとのこと。
委員会の委員長で、東京大学地震研究所の平田直教授は・・
「日向灘では南海トラフの巨大地震とは別にマグニチュード7を超える地震がたびたび起きていて、今後発生する可能性は高い。
南海トラフの巨大地震が起きる可能性も変わらず高い状態で、沿岸部に住む方々は津波に対する備えをふだんから進めてほしい」と話しています。(情報元:NHKニュースより)
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