椎葉神楽(大河内神楽)を宮崎県総合博物館椎葉の民家で見学
Posted morimori / 2021.03.06 Saturday / 23:22
宮崎県立総合博物館 民家園で 椎葉神楽(大河内神楽)を見学、撮影して来ました。
先日紹介した「宮崎県総合博物館」開館50周年の記念行事の中での公演です。
今回舞われたのは、
(1)一神楽(剣の手)
(2)鬼神
(3)かんすい
(4)一神楽(花の手)
約1時間半程でしたが、セリ唄含め久々神楽を楽しみました。
WebPageも作成しましたのでご覧ください。
披露された場所は、民家園の中にある椎葉の民家
感染防止策として、家屋内は大河内地元関係者のみ、一般は外に設けられたイス席での見学でした。
大河内地区は椎葉の南西部に位置
椎葉村大河内地区は、椎葉村南西部、西米良村との村境、宮崎県と熊本県との県境にあたり、かつては熊本の人吉藩が支配する地域でした。大河内神樂
大河内神楽は、椎葉神楽の中でも最も古い形をとどめているとも言われているとの事。神楽は12月第一土曜日、大河内八幡神社の社殿内で17時〜22時頃にかけて奉納。
4年に一度「注連の願(しめのがん)」として夜を徹して奉納する「夜神楽」が奉納されます。「注連の願」は藁で編んだ大蛇が登場する舞などの特別な演目が追加されたり、特殊は飾付けがされたりする事でも知られています。
「かんすい」は、地域により「かんしい」とか、漢字で「神粋」「神師」などと表したりするところもありますね。
高千穂の夜神楽などの「岩くぐり」もそうですが、剣を使ったアクロバチックでスリリングな4人舞、熟練を要する難しい舞です。
最初に御神屋に入って来る姿や、4人 3人 2人舞となり最後は1人で舞い上げるところなども見所の一つです。
見ての感想、その他
笛の節回しがなんとなく、米良系の神楽にも似ているように感じたのは私だけだろうか・・。考えてみれば、大河内地区は椎葉の南西に位置し、西米良と隣接、西米良村中心部から約20K程度の距離。共に元人吉藩、なんらかの交流があっても不思議ではないですね。
ちなみに、かんすいの中入の時、出ていた焼酎は熊本県人吉市 高橋酒造の「白岳」でした。
孟宗竹とか、御神屋などの飾り付けは良かった。
折角の機会ですから、椎葉神楽(大河内神楽)そして今回の番付の簡単な説明をコピーしたものを来場者に配って欲しかったです。
面舞である「鬼神」の頃は一眼+望遠を持った方も10名以上いらしてたと思いますが、最後の舞いの頃は殆んど帰られてました。
「写真」同様、「神楽」にも興味を持って頂だけると良いのですけどね・・。
WebPageを作成しましたのでご覧ください。
大河内神楽の花の手について、ネット検索していたところ、J-STAGEサイトで、椎葉神楽全般の採り物について興味深いページを発見したので備忘録的にリンク記載しておきます。
神遊びの採物舞
板谷 徹
舞踊學
1987年 1987 巻 10 号 11-23
発行日: 1987年
公開日: 2010/04/30
神遊びの採物舞 板谷徹(PDF・13P)
余談ですが・・
この読売新聞「50周年記念し神楽 県総合博物館 きょうまで催し」記事の写真、後ろの板壁部分がソラリゼーションみたいな感じで変ですね。現像の失敗かなぁ?
先日紹介した、民家園前のヤマザクラはほぼ散って葉桜でした。ヤマザクラは散るのが早いですね。
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