令和5年(2023年) 中之又神楽(国指定重要無形民俗文化財「米良の神楽」)その2
Posted morimori / 2023.12.12 Tuesday / 23:25
12月9日から10日にかけて木城町、中之又鎮守神社例大祭で奉納された「中之又神楽」の写真を3回に分けて紹介します。
「米良の神楽」の総称で国の登録無形民俗文化財に指定され初めての奉納という事もあるのでしょう、多くの方が訪れておりました。
一部、撮影してない番付もあります。
撮影した写真から選んだ75枚程は別途WebPageを作成の上掲載しております。(最後にリンク記載しております。)
【1】一番神楽(奉賛舞)
諸神を勧請しての舞殿清めの舞。【1】一番神楽(奉賛舞)
【2】花の舞(地割)
献饌と結界をあらわす舞。【2】花の舞(地割)
【3】三番神楽(鬼神地舞)
鬼神舞を誘引し、舞殿である御神屋を清める舞。【3】三番神楽(鬼神地舞)
三番神楽(鬼神地舞)では、あまり見ないような大光量のフラッシュを連続して放つ方がいらして・・舞い手も眩しかったのでないでしょうか?
フラッシュ(ストロボ/スピードライト)について
2017年4月に発刊された、みやざきの神楽ガイド / みやざきの神楽魅力発信委員会編 / 鉱脈社(下段で紹介)という本の中の、神楽見学のマナー項目、「カメラ・ビデオの撮影」の項目で、ストロボ(フラッシュ・スピードライト撮影)について、高千穂町文化財保存調査員、中央公民館長 田尻 隆介氏は、"神事芸能であり、ストロボ撮影は舞に支障をきたすこともあるので、控えるべきであろう。"とコメントされておりました。
以前宮崎市で開催された、「みやざきの神楽シンポジュウム」でも、フラッシュが伝統芸能鑑賞に及ぼす影響について、とり上げられたことがあります。
「米良系のとある神楽」では、観客側に向けたリモートのフラッシュが眩しく、辞めて欲しい旨、観客の方からカメラマンに対してクレームがついた一幕もありました。
「銀鏡神楽」では、フラッシュはなるだけ控えるよう、既に数年前から掲示されております。
伝統芸能や、周囲に与える影響を鑑み、他県の神楽や祭りでは、既にフラッシュ類全面禁止となっているところもあります。
個人的には、米良系の神楽は、暗いの中で行われるからこそと思っておりますし、毎年通うような神楽を楽しまれているカメラマンさんはその雰囲気を生かすよう、フラッシュを使うにしてもひかえな光や技法で撮ってらっしゃいます。
他県ですが、こういった取り組みが成されているところもあようです。
➡ 民俗芸能の環境整備に向けて
フラッシュ撮影が与える影響を考える / 南信州民俗芸能継承推進協議会
フラッシュ全面禁止とならないよう、使用頻度や光量など、気を使いつつお互い楽しみたいものです。
【4】鬼神舞
鬼神は新羅万象の起源を説く在地祭神の出現、諸厄を祓い先導役を果たすとされる。【4】鬼神舞
【6】大社舞
主祭神出現の舞 梵天の真下に敷かれた畳一枚分の広さのゴザの上で、はみ出すことなくゆつたりと舞う。【6】大社舞
大社舞が終わると、観客も減って行きます。
神楽ファンには、宿人・天神・鹿倉・稲荷・柴荒神(問答)・四人神崇と、これからが見どころなんですけどね・・
【8】宿神舞
宿神は三宝荒神に由来する地主神とされる。【8】宿神舞
【10】天神舞
天神は農神の神格も付与されているとされる。【10】天神舞
【12】 鹿倉舞
今回の「鹿倉舞」は、中野の八幡、屋敷原の二つの面でした。【12】 鹿倉舞(屋敷原)
【12】 鹿倉舞(中野の八幡)
【13】 稲荷舞
稲荷神は山の神とも作の神ともされている。【13】 稲荷舞
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