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霧島 新燃岳で軽石流(火砕流の一種) 火口の北西側に溶岩が流れ出る

Posted morimori / 2018.03.09 Friday / 18:58


【新燃岳関連情報追記】
New3月15日 11:00AM 気象庁は新燃岳について、噴火警戒レベル3を維持のまま、警戒範囲を「4キロ」から「概ね3キロ」に縮小。「御鉢」はレベル1へ引き下げると発表しました。/ 追記おわり


気象庁は、新燃岳で、「9日午前10時すぎ、溶岩が火口の北西側に流れ出たことを確認した」と発表。

溶岩の流れ出た新燃岳の火口の北西側には住宅や観光施設がないほか、斜面の角度が緩く、溶岩の流れる速度も遅いことなどから、気象庁は、現時点で避難などの対応は必要ないとして噴火警戒レベル「3」を継続。

溶岩が流れ出ることは、火山・地質学者の先生方の多くが前々から予想していたので、「想定内」かと思います。

だいち画像
〜 国土地理院サイトより 〜


20180309.jpg
〜 鹿児島読売テレビライブカメラより 〜


軽石流(火砕流の一種)の動画リンク追加
 【新燃岳】空撮【MBC南日本放送】(2018/03/09)

上のライブカメラ映像を見ると、風に流された蒸気の流れで早い動きに見えますが、数時間経って見てもほぼ同じ位置でしたので、停まっているようにも見えます。
溶岩の粘性が高いのと、このあたりは斜面が緩やかだからでしょう。

(追記:翌日、夜のNHKニュースでは、200m幅 距離にして6m程先に進んでいるという報道でした。)

幸い、溶岩が流れ下る方向は、大浪池の方ですので、低木の山林です。
新燃岳は昔から噴火しておりましたので、このあたり一帯には人家、施設等はありません。



溶岩を押し出すような噴火が続けば、軽石流(火砕流の一種)は、大浪池鞍部付近まで流れ下るり、方向を南に変え、以下のハザードマップのような感じで流れ下るものと思われます。

新燃岳が大きな噴火をした際のハザードマップ 軽石流(火砕流の一種)の流れ

これから、大きな噴火があり、溶岩が供給され続ければ、軽石流(火砕流の一種)は押し出してゆくことも考えられ、さらに火砕流、山火事などの心配も出てきます。

今日は、今回で一番大きな空振「206.6Pa」を伴う爆発的噴火も発生、噴煙も今年最高の3,200mまで上昇しました。

20180309_1609.jpg

新燃岳斜面に、巨大な多くの噴石が雨のように降り注ぎ、砂煙が立ちました。噴石はおそらく直径数メートル位はあるのではないでしょうか?

新燃岳噴火時の噴石シーン

日時:2018年03月09日15時58分
現象:爆発
有色噴煙:火口上3200m(海抜15200FT)
白色噴煙:
流向:南
---
火口:新燃岳
新燃岳南西最大振幅:656.9μm/s
体感空振:あり
湯之野空振計:206.6Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:新燃岳火口から800m
噴煙量:多量
今年35回目


早くおさまって欲しいものです。

関連リンク


関連情報

第22回龍馬ハネムーンウオークin霧島は中止となりました。
3月17日(土)・3月18日(日)に開催予定の「第22回龍馬ハネムーンウオークin霧島」は降灰が予想される為、中止となったようです。
 霧島市サイト

霧島市では新燃岳の噴火に対する災害警戒本部を3月9日午後4時30分に設置。 


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