狭野神楽(高原の神舞・夜神楽)33番が無観客で奉納されたようです。
Posted morimori / 2020.12.08 Tuesday / 23:51
前にも書きましたが、今年、宮崎県下の夜神楽は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、夜を徹しての奉納を取りやめ、規模を縮小して数番を奉納したり、夜神楽は行うが見学は地元の方限定(銀鏡神楽)や、無観客(高原の神舞)での奉納などとなっております。
毎年「神楽」見学に通っておりましたが、今年度は断念しました。
狭野神楽(高原の神舞)無観客で奉納
高原町の、狭野神楽は、祓川神楽と共に、「高原の神舞」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、12月第一土曜日 狭野神楽
12月第二土曜日 祓川神楽
が毎年夜神楽として奉納されておりますが、今年は無観客での奉納です。
月曜日の宮崎日日新聞に、狭野神楽が無観客で奉納された旨の記事が「御酔舞(ごすいまい)」の写真と共に掲載されておりました。
コロナ禍の終息や五穀豊穣を願い、子どもから大人まで約40人が、全33番を奉納したようです。
狭野神楽は、例年、狭野神社参道 第二鳥居のところに御神屋を設えそこで奉納するのですが、今年は無観客ですので、隣にある「北狭野神武ふるさと館」の中での奉納だったようです。
以前撮影した写真ですがその御酔舞(ごすいまい)ごしゅまいとも呼ばれるようです。
舞庭で酒を飲みながら舞う「御酔舞(ごしゅまい)」「瓶舞(びんめ)」とも言う。大人の2人舞。
白笠・白衣・白袴・白足袋を着用し、右手に錫杖・左手に白紙を巻いた焼酎の五合瓶を持って舞う。左手の焼酎は舞の間、左手で常に捧げるように持ち、途中から「オンパシッ」という掛け声とともに舞っては飲んで首を振るという動作を繰り返す。こういった舞は祓川を始め、他の神楽でも見られない。
非常に珍しい舞いだと思います。
途中からだんだん、辛そうに飲むようになって来て、がんばれーと声援も。
御酔舞の番付は25番 朝の5時頃です。
観客の眠気を覚ますような「目覚まし神楽」の意味あいもあるのかも知れませんね。
その他 神楽関連情報
西米良神楽もこの時期ですが、11月末頃に問い合わせたところ、今年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、夜神楽は中止となっており、各神社で、日祭りとして神楽は奉納するようですが、越野尾(児原稲荷神社)以外は、基本的に関係者のみで行うとのことでした。今週、東京で開催予定だった、高千穂の夜神楽公演も予約満席でしたが、県からの県民に対する東京などへの不要不急の往来自粛要請を受け、急遽中止になりました。
来年1月だったか2月だったか?、大阪国立能楽堂での「村所神楽(西米良)」(米良山の神楽)の神楽公演を、県は計画していたと思いますが、まだ発表が無いところをみると、延期か中止なのかも知れません。
現状では、東京や大阪などに出向いて公演出来る状態ではない気がします。
新型コロナウイルスは、民俗芸能の伝承にも大きな影響を及ぼしそうです。
県庁5号館で12月22日(火)椎葉神楽(尾前神楽)の公演
日時:令和2年12月22日(火曜日)午後5時から午後6時30分まで
場所:宮崎県庁5号館(防災庁舎隣)
出演団体:椎葉神楽(尾前神楽保存会)
参加方法:
参加は無料、申込みも不要ですので、当日、会場へお越しください(ただし、先着50名)。
ご来場の皆様へ
体調の悪い方、発熱等の症状がある方は、ご来場をお控えください。
会場内では、マスク着用・せきエチケットの励行等にご協力ください。
➡ 椎葉神楽の公演
英医療調査会社エアフィニティーは8日、新型コロナウイルスのワクチンが各国・地域で普及し、社会が日常に戻る時期を予測した調査結果を発表した。
日本は2022年4月となり、先進国では最も遅いと見込まれた。ワクチン接種の出遅れが響くという。 (時事通信より)
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