日々ブログ MORIMORI @宮崎県

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【7/8更新】えびの高原 県道1号の新ルート 火山ガスで再び通行止めに

Posted morimori / 2023.06.07 Wednesday / 23:51


【2023/12/74 関連情報追記】
2023年12月6日、気象庁は、えびの高原 硫黄山の噴火警戒レベルを「2」から「1」に5ヶ月ぶりに引き下げた。火山ガス濃度が高まり、通行止めとなっていた県道1号(小林えびの高原牧園線)も12月9日から、土、日曜日の午前9時〜午後5時、屋根付きの車に限定した通行を再開する。


硫黄山 えびのエコミュージアムセンターより
硫黄山 / 韓国岳 えびのエコミュージアムセンター2F展望フロアより

【7/8】
えびの高原(硫黄山)で7月7日火山性微動発生、噴火警戒レベル2へ引き上げ

【6/28】
えびのエコミュージアムセンターでも30分おきに周辺の火山ガスの濃度を測定していて、一時、屋内退避の基準となる3ppmまで二酸化硫黄の濃度が上がり、職員が目の痛みを感じたことがあったということです。
センターでは火山ガスの濃度が高い状況が続くことで登山など観光への影響を懸念しています。 2013年6月27日 NHK宮崎ニュースより

【6/20】
6月20日 MRTニュースによると、えびの高原では、高濃度の火山ガスの影響でミヤマキリシマのほかアカマツなど、一部の植物の葉が、枯れているとの報道。
えびの高原 硫黄山周辺 高濃度の火山ガスの影響でミヤマキリシマが変色(2023年6月20日)

県道1号小林えびの高原牧園線 6/3 - 再び通行止めに・・ 

【6/2追記】硫黄山付近の県道1号小林えびの高原牧園線は、昨年11月に、土日、時間、車両などの条件付きで通行再開しましたが、避難情報の基準を超える濃度の火山ガスの検出がが続いている為、6月3日より再び通行止めになります。

宮崎県は、通行止めの解除についての時期は見通せないとの事です。

《えびの高原周辺の立入規制区域内における二酸化硫黄(SO2)濃度が5ppm以上の非常に危険な濃度となっています。立入規制区域や規制されている登山道(エコミュージアムセンターと不動池を結ぶ登山道等)には絶対に入らないでください。火山情報には引き続き注意してください。》

硫黄山周辺の火山ガス濃度測定結果(速報値)(宮崎県サイト)

火山ガス発生場所(6/14更新)

【6/14発表火山ガス濃度測定結果に差し替え】
硫黄山周辺の火山ガス濃度測定結果
6月14日発表されたもの


参考 えびの高原(硫黄山)周辺の火山ガスに伴う立入規制基準

(抜粋)えびの高原周辺における広域的な二酸化硫黄ガスの滞留に伴う規制の実施基準(引用元

区分二酸化硫黄(SO2)濃度が基準値以上となった場合の措置
注意情報0.2ppm以上喘息、気管支疾患、心臓病等の持病のある高感受性の
人々及び乳幼児や妊婦に対して、
二酸化硫黄ガスの危険性について注意喚起する。
警戒情報2ppm以上屋外の観光客等に、防災行政無線等で屋内退避の注意喚起を行う。
避難情報5ppm以上観光客等にえびの高原からの避難を呼びかけ、
避難が完了した時点で観光施設等を閉鎖。
県道1号及び30号は、駐停車禁止を条件に通行可
立入禁止10ppm以上えびの高原一帯を警戒区域に設定(立入禁止)
注意:県道1号(宮崎県、鹿児島県)、
30号(宮崎県)を全面通行止めとする。(人、車の全面通行止め)

火山ガス関連・・・身を守る為の参考になるリンク

霧島連山では、1989年に新燃荘の脱衣所で硫化水素中毒で2名が死亡する事故もありました。
火山ガスの怖さに関して、あまり知られてないと思います。以下を参照してください。

火山ガス事故防止のために(有毒な火山ガスから身を守るための手引き)環境庁自然保護局

火山ガス シンポジウム 1998年(平成10) 9月19日



昨年「暫定開通」した頃のニュース記事ですが、NHK宮崎【期待と不安】小林とえびの高原を結ぶ県道1号線が限定解除へ(2022年11月10日)より
鹿児島大学 准教授のお話
全体として見れば県道1号線が、噴気地帯を横切っていることや火口域のすぐ近くを道路が通っているという状況に変わりはない。
土日に限って通行を認め観光客を集めるのは防災の観点からはあまり良いやり方とは思えない。『行政が通行を認めているから安全』と捉えるのではなく、突然の噴火や火山ガスなどリスクがあることを知った上で通行するかどうか判断してほしい。


硫黄山近くを通る県道1号線 再び通行止めで観光への影響懸念(6月09日 NHK宮崎)

ここまでが、追記・更新した事項でした。



以下より、2023年4月19日に書いた記事です。

2018年4月19日、えびの高原の硫黄山いおうやまが250年ぶりに噴火して 今日で5年です。

今回掲載した以下の画像は、2018年4月に、硫黄山が250年ぶりに噴火(ごく小規模の噴火)した時のライブカメラ映像などの記録スクリーンショットです。

2018/4/19 硫黄山噴火 硫黄山南 気象庁カメラ画像
2018/4/19 硫黄山南 気象庁カメラ画像のスクリーンショット


県道1号道路沿いには噴気口がいくつも出現
2018年4月20日・県道1号脇に噴気孔
2018年4月20日・県道1号脇に噴気孔
活動が活発な当時、設置してあったライブカメラの映像をキャプチャしたもの


この噴火はごく小規模の噴火で、人的被害などは出ませんでしたが、河川の水質が悪化し、一部農家が稲作中断を余儀なくされる被害が出ました。
2021年には水質の改善を受け、4季ぶりに全域で稲作が可能となっています。

えびの高原周辺を中心に、観光関連は大打撃となった。
宮交ショップアンドレストランが運営していた「えびの高原」の観光施設「足湯の駅えびの高原」「りんどう」は、2019年4月から休業となり、えびの市へ無償譲渡された。
同社が指定管理者となっていた、県営えびの高原ホテルの運営も休業が続き、結果的には断念。現在は指定管理者が「株式会社 レジャークリエイトホールディングス」へと変わり「ホテルピコラナイえびの高原」となっている。

噴火以来、通行止めとなっていた県道1号は、噴気孔を避けるルートの工事が完了、2022年11月26日、4年9カ月ぶりに条件付きで通行をようやく再開した。

えびの高原 県道1号の新ルート
えびの高原 県道1号の新ルート(噴気孔回避ルート)


宮崎県 県道1号 規制看板

土日・時間制限、自動車(オープンカー除く)など条件付きで、通行出来るようになりました。

UMKニュースによると、これにより県道1号を利用する行楽客が増え、4月16日の日曜日、えびの高原の駐車場は朝から満車になったとの事でした。
一方、今朝の宮崎日日新聞記事によると、再開区間を走る車は多くはなく、効果は限定的との意見もありました。

以下は 4/19付 宮崎日日新聞 社会面より一部引用
 人気観光地のえびの市・えびの高原と小林市・生駒高原を結ぶルートが条件付きで復活したが、「ホテルピコラナイえびの高原」の大石勝幸総支配人(55)は「再開区間を走る車は多くはなく、効果は限定的。アクセスが命の観光地にとって、平日や祝日も通れない道と、いつでも通れる道の利便性の違いはかなり大きい」と話す。安全確保の重要性に理解を示しっつ、「観光とのバランスをもっとうまく取れないか」と求める。
 県小林土木事務所によると、再開区間では、昨年11月26日以降、今月上旬までに火山ガス濃度が通行止めの基準を超えた日が計7日。佐藤祐之次長は「安全が第一で平日、祝日を含む再開の判断にはその根拠となるデータの蓄積が必要」と説明。追加の規制緩和の時期について、専門家の意見も踏まえ慎重に検討する考えを示す。
 / 引用 おわり

ニーズ(行楽のスタイル)の違いなどあるかも知れませんね。

火山ガスの発生地帯がいくつかあることは着工以前から分かっていたことですが、3案から距離が一番短い今回のルート決定となり、着工、完成はしたものの、結果的には火山ガス発生地帯が障害となり、完全開放は遠のいてしまったようにも思えます。(誰もGOサインは出せないでしょう)
自然は、思惑、期待に沿ってくれません。
火山ガス発生地帯を大幅に避けられる不動池からのショートカットコースにしておけば良かったのではないでしょうか。


県道1号が、土日一定時間、通行できる事を知らない方も多いと思います。
まずは周知してもらう事からでしょうかね。

道路は開通しても、突然の噴火・火山性ガス(硫化水素など)のリスクは拭えない

2018年の硫黄山噴火の際には県道一号付近に噴気孔が出来たり、その後も硫黄山周辺では硫化水素などの有毒ガスが検出されたりしておりました。
最近の状態をチェックしておきましょう。

霧島山の火山活動に関する情報提供(宮崎県サイト)

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の活動状況(気象庁サイト)



以下は4年前(2019年4月)に書いた当ブログ記事の一部引用です。
県道小林えびの高原牧園線(県道1号)硫黄山付近の新ルート 2021年秋着工へより一部引用

えびの高原 新ルート 6月にも現地測量など整備事業に着手

2019年4月23日、宮崎県は6月にも現地測量など整備事業に着手する旨、4/24付、宮崎日日新聞一面トップに掲載されておりました。

ガス発生地帯を通る南側のルート

以前当方は、3つのルートを予想してみましたが、今回発表された道路は、一番南側のルートでした。

下の図は、以前作成したものに、今回発表された新たに整備する県道1号部分を追記したものです。

県道小林えびの高原 県道1号 新ルート

二つのカーブの頂点を約500m直線で結び、県道沿いの噴気孔から半径100mに設定された立ち入り規制区域の外側を通るルートです。

ただし、以下の地図(えびの市 硫黄山周辺の規制図(PDF)より一部抜粋)を見ていただければわかりますが、火山ガスに伴う立ち入り規制に一部入るところです。

硫黄山周辺の規制図(抜粋)に追記


素人の私が考えるに、これから先の硫黄山周辺の噴火活動、今回噴出した噴気孔の位置、火山ガス滞留などを考えると、将来的に一番安心なのは、不動池横の駐車場付近から一帯をショートカットする一番北側のルートが安心なのでは? と思っていただけに、意外な発表でした。

えびの高原 県道1号新ルート予定場所


NHK宮崎のニュースでは
"宮崎県では、県内有数の観光地のえびの高原と小林市の生駒高原などを結ぶ県道1号線の通行止めは観光への影響が大きいとして、複数のう回ルートを検討した結果、整備する長さが短い今回のルートに決めたということです。"と報道されておりました。

県道小林えびの高原 県道1号 新ルート
県道小林えびの高原 県道1号 新ルート(拡大あり)

以上 2019年4月ブログ記事より一部引用


余談ですが・・・
高千穂峡でレッドブル・クリフダイビングワールドシリーズ2023高千穂大会(高飛び込み)が開催される話題を以前ブログで書きましたが。
大会に伴う規制が本日、高千穂町観光協会サイトに記載されておりました。
【道路交通規制】県道 - 高千穂峡間 7/31 - 8/3(4日間)
【高千穂峡のボート営業休止】 7/31 - 8/4(5日間)
※期間については変更がある場合もあるようです、最新情報は、高千穂町観光協会サイトでご確認ください。

平日ではありますが、夏休み期間って事で、高千穂旅行を計画されてらっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんので一応情報迄。

高千穂と言えば・・23日に、 四季見原で「ひむかラリー2023」が開催されますね。


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