新燃岳小規模噴火 警戒範囲を火口周辺2Km→3Kmに拡大
Posted morimori / 2018.03.01 Thursday / 23:50
【 追記・情報 】3月1日11時00分頃発生したと推定される 新燃岳の噴火は 9日1時45分に停止、マグマの動きを示す「火山性微動」も停止したとのこと。(とりあえず)良かった 良かった!!
とは言え・・あくまで、連続噴火の停止であり、一時的なものかも知れませんので引き続き注意が必要です。(3/9 7:40追記)
本日(3月1日)、新燃岳(しんもえだけ)において、午前8時15分頃より火山性微動が発生、午前11時頃、小規模な噴火をしたようです。
新燃岳の噴火は昨年10月以来。
今回の噴火は、視界が悪く有視確認はできなかったうようですが、高原町などで降灰が確認されてます。
低周波地震も増加、1日に実施した現地調査では、火山ガスの放出量は5500トンで前回調査(2月2日)の90トンから大幅に増ているとのこと。
気象台は、新燃岳の直下に多量のマグマが供給されれば規模の大きな噴火が発生する可能性もあるとしており、噴火警戒レベル3を維持の上、16:40 警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね2Kmから概ね3Kmに拡大しました。
夜、ライブカメラで確認すると、この時間帯は落ち着いているようにも見えました。(下画像参照)
霧島連山の登山道はほぼ全面閉鎖
今回の新燃岳の周辺3Km規制に伴い、、御鉢レベル2(周囲1km規制)、えびの高原硫黄山レベル2(周囲1km規制)の活動などで、霧島の登山道はほぼ閉鎖されました。昨日から今日夜にかけ、低気圧通過で、台風並みのかなりの強い風、大きな噴火があれば、風に流された落石が都城市など広範囲に降り注いだことでしょう、小規模噴火でなによりでした。
「新湯温泉霧島新燃荘」「国民宿舎みやま荘」は閉鎖。
「高千穂河原ビジターセンター」は、2日以降閉館。
「県道104号霧島公園小林線」「霧島市牧園町新湯三差路」から「霧島市霧島田口高千穂河原」までの6.8Km区間は通行止。
新燃岳の火山活動が活発化しているため、日曜日に予定されていた「こばやし霧島連山絶景マラソン」は、中止を決めたようです。
霧島方面の観光には大打撃と思いますが、火山の噴火予知は道半ば、御岳や、先日の本白根山などで警戒レべル1から突然噴火、噴石に死亡が続いただけに、規制は致し方ないことかと思います。
現在の新燃岳の様子は以下のライブカメラを参照
➡ 新燃岳ライブカメラ集
➡ 3アングルのカメラを同時閲覧(PCアクセス向き)
気象庁 火山情報関連リンク
➡ 気象庁・火山の状況に関する解説情報
➡ 気象庁・降灰予報
➡ 気象庁・火山に関する発表状況
【 追記欄 】
火山性地震:3月1日 178回 2日 午前6時までに46回。
火山性微動:3月1日 3回、1日の3回目が2日午前7時現在も継続中
火山性地震は多い状況が続いていて、2日も午後4時までに74回観測、このうち浅い場所を震源とする「低周波地震」は、19回観測されたということです。
火山ガスの放出量は、1日あたり2200トンと、1日の5500トンよりは減りましたが、引き続き多い状態。
さらに、新燃岳のある霧島連山の地下深くでマグマの蓄積が続いていることを示す地殻変動も続いているということです。(3/2記)
3月2日、羽田発、宮崎空港行き、東京最終便 SNA63 ANA3763 が、羽田へ引きかえしたのは、新燃岳の火山灰の影響なのかな?
もしそうだとすると、このまま噴火を続けると、明日以降の航空便も乱れそうな気が・・・
3月3日 監視カメラによる観測では午前8時半ごろ灰色の噴煙が火口から高さ800メートルの高さまで上がった。
このページの追記はこれでおわり、以降は以下に記載予定
➡ 新燃岳噴火 宮崎市でも硫黄泉臭と降灰
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