ひなた宮崎県総合運動公園で津波避難施設の一部となる「盛り土高台」の工事
Posted morimori / 2020.04.25 Saturday / 07:49
【 追記 】
➡ 景観的にも優れた ひなた総合運動公園の津波避難施設「盛土高台」
最近、自粛モードで運動不足、先日、ひなた宮崎県総合運動公園で散歩をと、出かけたところ、ひなた陸上競技場前で広範囲な工事が行われておりました。
女王ヤシ並木の女王ヤシなども一部切られ、水路沿いのジャカランダなども無くなり、更地になっておりました。
津波避難施設の一部となる「盛り土高台」の工事が始まったようです。
この「盛り土高台」の事業費は約28億円、2020年度中の完成を目指すもの。

ひなた宮崎県総合運動公園「盛り土高台」イメージ
南海トラフ地震など、最大クラスの地震による津波の発生した場合に、近年の大規模イベント時の利用状況や津波到達までの避難可能距離(500m 以内)等を考慮すると、既存津波避難施設(ひなたサンマリンスタジアム、ひなた陸上競技場、青島青少年自然の家)のみでは避難スペースが不足するため、新たな津波避難施設の整備を行い、総合運動公園利用者の更なる安全を確保する計画の一部です。
この場所に「盛り土高台」を作る情報は地元新聞のニュース記事などで知ってはおりましたが、毎年6月になると楽しみに見ていたジャカランダや、周辺の景観を司っていたヤシの木などが無くなり更地になった光景を間の当たりにすると、やはり寂しい思いでした。
中央広場付近

中央広場(過去の撮影)
ひなた陸上競技場前にある中央広場は、さながらヤシの木見本市、フェニックス(カナリーヤシ)、ワシントニアパーム、女王ヤシ、ビロウ、ソテツなどが植栽され、個人的にお気に入りの景観・空間でした。
こちらでは現在、敷き詰められたタイルを剥がす工事が行われておりましたが、今後、周辺のヤシ類はすべて撤去されるものと思われます。


防災の為ですから、致し方ないのですが、防災と共に、景観的にもすぐれた、宮崎ならではの「盛り土高台」が作られることを期待します。
宮崎県総合運動公園は、第34回国民体育大会(1979年)に向け整備されたものですので、多くのヤシ類はその頃(約40年前)に植栽されたものなのでしょう・・。
第81回国民体育大会(2026年)は、宮崎県で開催される予定です。
女王ヤシ並木付近

女王ヤシ並木(過去の撮影)

女王ヤシ並木(過去の撮影)
ジャカランダの木が10本程あり、毎年6月に観察に来てました。

ジャカンダの花(過去の撮影)
ジャカランダやソテツは跡形も無く無くなっていた・・

当初の計画では陸上競技場東側の松並木側に
当初、宮崎県は陸上競技場東側の松並木1万2千平方メートルに盛り土高台を整備する計画を進めておりましたが、意思疎通が出来て無かったようで、土地を所有する地元3自治会が、松林を伐採して整備することに反対。結果的には、用地買収を断念、今回の場所に変更になったという経緯があります。全体の津波避難施設工事
ひなたサンマリンスタジアムを中心とするAエリアには、避難デッキ2基や連絡橋(約11億円)ひなた第一陸上競技場を中心とするBエリアには、盛土構造の避難高台(約28億円)やメインスタンドデッキ2基(約8億円)
テニスコートや運動広場を中心とするCエリアには、避難デッキ2基(約13億円)
をそれぞれ整備する計画です(カッコ内は県のし試算額:合計約60億円)。
余談ですが・・。
ヤシ類には年輪が無い
下の写真は「女王ヤシ」の切断面です。ヤシ類には年輪がありません。
意外と細い根
根の部分です。背丈の割りに意外に細いのでビックリしました。背は高い割りに細身で葉は少なく、風の抵抗を受けにくく、しなったりするので、根もこの程度で済むのかも知れません。

女王ヤシとワシントニアパームの見分け方
スリムなヤシ「女王ヤシ」と「ワシントニアパーム」は非常に似ておりますが、葉を見れば一目瞭然です。すらっと伸びた、涼し気な葉は「女王ヤシ」

うちわみたいに広がった葉は「ワシントニアパーム」です。

220号などの道路沿いに植えてあるものは、ほぼ「ワシントニアパーム」です。
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