特別警報級の台風14号(2022年9月18日鹿児島県上陸、爪痕を残す)
Posted morimori / 2022.09.20 Tuesday / 23:20
この度の台風14号により 被害を受けられた皆さまに 謹んでお見舞い申しげます。
一日も早い復興をお祈りいたします。
【追記:9/20】
観測史上「最強クラス」の台風14号は鹿児島に上陸、九州全域を暴風域に巻き込み、2日がかりでゆっくり縦断した。
県内では
最大瞬間風速:9月18日 小林市南西方で41.1mを記録。
総雨量(15日午前0時から19日午後4時まで):美郷町で985mm、えびの市で933.5mm、諸塚村で804mm。9月の平年の1カ月雨量の2倍程度にあたる大雨が降った。
宮崎県内各地で被害が出ております。
雨による増水やがけ崩れなどが要因の被害が多く、死者3名、負傷者は少なくとも23人、床上床下浸水計900戸以上、道路が寸断、孤立した地域も数多く出ております。
床上床下浸水などは「調査中」の自治体もあり、今後かなり増えるものと思われます。
冠水による道路の通行止めは、徐々に減って来ておりますが、倒木による通行止めはまだ各地で残っております。
お出かけの際は、道路情報のご確認を。
➡ 令和4年台風第14号について(宮崎県)
停電はピーク時(9/19未明)約11万4550戸、22日午前10時時点で、18の市町村の約3670戸で停電が続いているということです。
(九州電力によると24日午後6時18分までにすべて復旧したということです。)
県のまとめによると、21日午後3時時点で、約7260戸で断水などが続いている。
観光地関連
(9/21時点での情報です。)- 鵜戸神宮の楼門の屋根を覆う銅板が剥がれ落ちた。
- 都城島津邸では国の登録有形文化財「都城島津家住宅御門」が暴風で崩壊した。
- 高千穂峡では真名井滝近くの滝見台から上流700〜800mの遊歩道の手すりは殆んど流出、現在遊歩道一帯は立入禁止となっている。
遊歩道 2022/09/22 6:10am
- 【9/21更新】天岩戸神社公式サイトによると、"天安河原は現在台風14号の被害の復旧中です。
通行は出来るようになりましたが、手すりの破損や土砂の堆積があり、川への落下や足元の悪い危険な箇所もありますので、ご自身で十分にお気をつけてご参拝ください。
また、地盤が緩んでいる箇所もありますので、落石や崖崩れにも十分にお気を付けください。との事です。
- 日向市方面から椎葉村へ向かう国道327号は諸塚村七ツ山塚原ダムのところで約40mにわたり崩落、国道327号は村民にとっては生活を支える主要な道路で、通行できなくなると、日向市に向かう場合、迂回ルートを使うと1時間以上余計にかかるようです。
復旧にはかなりの期間がかかるものと思われます。
椎葉村は、他の主要道路も通行止めとなっており、村全体が孤立した状態となっていたが、20日 五ヶ瀬町に繋がる国道265号の土砂が撤去され通行が可能となった。
偶然、今回崩壊した国道327号のヶ所から塚原ダムを撮影しておりました。落石注意の看板がありました。
国道327号 諸塚村七ツ山塚原ダム
- 椎葉村中心部の耳川沿いにある民宿「森の宿三越」では地盤が大きくえぐられ建物の半分が宙に浮いた状態になった。災害発生時建物には宿泊客や従業員は居なかった。(台風時には土砂災害の恐れがある為宿泊は断っていたとのこと。)
椎葉平家橋のところにある民宿です。前の耳川にダムみたいなのがありますので何か関係しているのかも知れません。
➡ 椎葉村の道路・インフラ状況(9/24時点)
【 9/29追記 】令和4年(2022年)の椎葉平家まつりは 11月12日・13日に3年ぶりに開催予定でしたが、台風14号の被害により中止が決定しました。
- 諸塚村では2ヶ所あるガソリンスタンドがどちらも被害に遭い、現在村内ではガソリン供給が出来ない状態。
- えびの高原へ向かう 主要地方道30号 えびの高原小田線 白鳥展望所付近で道路決壊・通行止め。(9/22 17:00解除されたようです。)
えびの高原にある「ホテル・ピコ・ラナイ・えびの高原」(旧えびの高原荘)では、鹿児島県側の道路も倒木で通行止となっていた為、一時、従業員19人が孤立した状態でした。(幸い宿泊客は無し)
- 道の駅酒谷(日南市)では停電の為、20日の営業再開を断念。
- 9/22現在、JR吉都線と日南線の青島〜志布志間で終日運転を見合わせ。日豊本線は本数を減らして運行
- 五ヶ瀬ハイランドスキー場 アクセス道 土砂崩れで今期営業絶望的
- 綾の照葉大吊橋への通行が困難となっており、照葉大吊橋は9月20日より臨時休園。再開については綾町サイトで告知とのこと。
- 直接的なものではありませんが・・9/24日午前から青島海岸(青島海水浴場)でボードに立ってパドルをこぐ「SUP」のスクールに参加していた40代男性が行方不明。(その後の台風も加わりうねりとか波が残っていた?)
【追記:9/18 21:30】
測定地点:宮崎空港
9/18 21:00 969hPa 風:東南東 27m/s 瞬間風速37m/s
9/18 19:00 969hPa 風:東南東 27m/s 瞬間風速34m/s
9/18 17:00 972hPa 風:東南東 24m/s 瞬間風速32m/s
9/18 16:00 974hPa 風:東南東 24m/s 瞬間風速33m/s
9/18 15:00 974hPa 風:東 23m/s 瞬間風速31m/s
9/18 14:00 976hPa 風:東 22m/s 瞬間風速31m/s
9/18 13:00 979hPa 風:東 20m/s 瞬間風27m/s
9/18 12:00 981hPa 風:東 24m/s 瞬間風33m/s
9/18 11:00 984hPa 風:東 25m/s 瞬間風35m/s
9/18 10:00 987hPa 風:東 26m/s 瞬間風33m/s
9/18 09:00 989hPa 風:東北東 20m/s 瞬間風28m/s
高千穂峡(五ヶ瀬川渓谷)もかなり増水、濁流となっておりました。
遊歩道の手すりは殆んど流出してしまったようです。
9/19現在、遊歩道は立入禁止になっております。
➡ 2022年 台風14号 高千穂峡の遊歩道は濁流で甚大な被害(立入禁止)
追記:18日
16:00現在、宮崎市など22の市町村で約47,430戸が停電
【追記:9/18 8:00】
8:00現在 宮崎市は、断続的に15m/sほどの強風が吹いておりますが、雨は時折降る程度。本格的に影響が出始めるのは昼過ぎからだろうと思います。
(あくまで宮崎市の場合です、宮崎県内では大雨が降っているところもあります。)
宮崎市内の暴風は、以下を参照すると、今日(18日)18時頃から21時頃がピークなのかもしれません。
宮崎 の空港の天気 - METARとTAF 宮崎空港 ( RJFM / KMI ) より一部引用
※いずれも JST(日本時間)
発表時間: 9/18 02:12
予報対象時間 と風向風速抜粋引用
18日4時 〜 18日6時 に徐々に
風向・風速 東北東 26m/s 瞬間風速 33m/s
18日18時 〜 18日21時 に徐々に
風向・風速 南東 28m/s 瞬間風速 36m/s
19日0時 〜 19日3時 に徐々に
風向・風速 南 21m/s 瞬間風速 26m/s
19日3時 〜 19日6時 に徐々に
風向・風速 南南西 18m/s 瞬間風速 26m/s
【追記:9/17 11:30】気象庁は、9月17日午前11時から緊急記者会見。
台風14号の動きが気になります。
今回、予想されている九州西側をかすめて北上する進路は、東に位置する宮崎県は、大雨に加え、東の風が猛烈に吹くパターンなので強烈な風も心配しております。
9/16 18:00 宮崎 NEWS WEB(NHK宮崎) より一部引用
3連休という事もあり、旅行を計画されていた方も多い事でしょう。
この進路だと、多くの公共交通期間は運休になると思いますし、暴風雨で観光どころではないと思います。
宮崎市〜日南市へ抜ける国道220号線は、連続雨量が170mmに達した場合、又は、落石の恐れがある場合通行止めになります。
通行予定の方は適時下記へアクセスして情報取集を。
➡ 道路規制情報(国土交通省宮崎河川国道事務所)
昨年の大雨では、宮崎市内海地区で大規模な土砂崩れが発生しております。
奇しくも「台風14号」のもたらした大雨の影響、崩落したのは今日「9月16日」でした。
土砂に巻きこまれた人・車両等が無かったのは幸いでした。
台風14号に伴う大雨の影響で、2021年9月16日午前11時55分ごろ、宮崎市 内海で幅約100メートル、高さ約70メートルにわたって斜面が崩落
夜を徹して復旧工事が行われました。
国道220号が全面通行出来るようになったのは34日後、JR日南線が復旧したのは12月のことでした。
➡ 当時書いたブログ記事
この前の年、2020年9月には、椎葉村で男女4人が犠牲となる土砂崩れが発生しました。
➡ 当時書いたブログ記事
➡ 当時(2005年)書いたブログ記事
➡ 平成17年台風第14号(wikipedia)
台風14号、十分な備えを!
自治体から「避難指示」が出たら、その時が避難のタイミング。
まだ大丈夫、などと思わず速やかに行動しましょう。
気候変動は「今までは大丈夫だったから」は通用しなくなっています。
測定地点:宮崎空港
9/18 21:00 969hPa 風:東南東 27m/s 瞬間風速37m/s
9/18 19:00 969hPa 風:東南東 27m/s 瞬間風速34m/s
9/18 17:00 972hPa 風:東南東 24m/s 瞬間風速32m/s
9/18 16:00 974hPa 風:東南東 24m/s 瞬間風速33m/s
9/18 15:00 974hPa 風:東 23m/s 瞬間風速31m/s
9/18 14:00 976hPa 風:東 22m/s 瞬間風速31m/s
9/18 13:00 979hPa 風:東 20m/s 瞬間風27m/s
9/18 12:00 981hPa 風:東 24m/s 瞬間風33m/s
9/18 11:00 984hPa 風:東 25m/s 瞬間風35m/s
9/18 10:00 987hPa 風:東 26m/s 瞬間風33m/s
9/18 09:00 989hPa 風:東北東 20m/s 瞬間風28m/s
高千穂峡(五ヶ瀬川渓谷)もかなり増水、濁流となっておりました。
遊歩道の手すりは殆んど流出してしまったようです。
9/19現在、遊歩道は立入禁止になっております。
高千穂峡 2022/09/18(17:50頃)
➡ 2022年 台風14号 高千穂峡の遊歩道は濁流で甚大な被害(立入禁止)
追記:18日
16:00現在、宮崎市など22の市町村で約47,430戸が停電
【追記:9/18 8:00】
8:00現在 宮崎市は、断続的に15m/sほどの強風が吹いておりますが、雨は時折降る程度。本格的に影響が出始めるのは昼過ぎからだろうと思います。
(あくまで宮崎市の場合です、宮崎県内では大雨が降っているところもあります。)
宮崎市内の暴風は、以下を参照すると、今日(18日)18時頃から21時頃がピークなのかもしれません。
宮崎 の空港の天気 - METARとTAF 宮崎空港 ( RJFM / KMI ) より一部引用
※いずれも JST(日本時間)
発表時間: 9/18 02:12
予報対象時間 と風向風速抜粋引用
18日4時 〜 18日6時 に徐々に
風向・風速 東北東 26m/s 瞬間風速 33m/s
18日18時 〜 18日21時 に徐々に
風向・風速 南東 28m/s 瞬間風速 36m/s
19日0時 〜 19日3時 に徐々に
風向・風速 南 21m/s 瞬間風速 26m/s
19日3時 〜 19日6時 に徐々に
風向・風速 南南西 18m/s 瞬間風速 26m/s
【追記:9/17 11:30】気象庁は、9月17日午前11時から緊急記者会見。
9/17 11:00am 気象庁記者会見資料より
/ 追記 おわり
台風14号の動きが気になります。
今回、予想されている九州西側をかすめて北上する進路は、東に位置する宮崎県は、大雨に加え、東の風が猛烈に吹くパターンなので強烈な風も心配しております。
2022年台風14号 (Nanmadol) 台風進路関連リンク(定番リンク)
最新版は、各リンク先でご確認をお願いします。- 気象庁の進路予想
気象庁
- 各国の進路進路予想
Integrated Multi-Agency Tropical Cyclone Forecast
(Western North Pacific and South China Sea)
- 米海軍の進路予想
Joint Typhoon Warning Center (JTWC)
より Super Typhoon 16W (Nanmadol) → TC Warning Graphic参照
9/16 18:00 宮崎 NEWS WEB(NHK宮崎) より一部引用
台風周辺の暖かく湿った空気の影響で、県内では17日予想される1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで50ミリとなっています。
また、
17日(土)夕方までの24時間の雨量は多いところで200ミリ、
18日(日)夕方までの24時間の雨量は多いところで400ミリから600ミリと予想されています。
風や波も強まるおそれがあります。
17日(土)予想される最大風速は、
南部平野部の海上で23メートル、
北部平野部の海上と南部平野部では20メートル、
北部平野部では18メートル、
山沿いで12メートルで、
最大瞬間風速は25から35メートルです。
18日(日)はさらに強まり、
最大風速は30から40メートル、
最大瞬間風速は40から60メートルとなる見通しです。
海上ではうねりを伴うこところがある見込みで、
17日(土)の波の高さは南部で10メートル、北部で9メートル、
18日(日)は12メートルと予想されています。
3連休という事もあり、旅行を計画されていた方も多い事でしょう。
この進路だと、多くの公共交通期間は運休になると思いますし、暴風雨で観光どころではないと思います。
- JR九州:17日 日南線・吉都線 午前10時から、日豊線 午後6時ごろから運転を見合わせ。
- 航空各社:17日 宮崎空港発着の計30便(午後9時現在)欠航。
- 宮崎カーフェリー:17日・18日の宮崎・神戸発両便を欠航。
宮崎市〜日南市へ抜ける国道220号線は、連続雨量が170mmに達した場合、又は、落石の恐れがある場合通行止めになります。
通行予定の方は適時下記へアクセスして情報取集を。
➡ 道路規制情報(国土交通省宮崎河川国道事務所)
昨年の大雨では、宮崎市内海地区で大規模な土砂崩れが発生しております。
奇しくも「台風14号」のもたらした大雨の影響、崩落したのは今日「9月16日」でした。
土砂に巻きこまれた人・車両等が無かったのは幸いでした。
台風14号に伴う大雨の影響で、2021年9月16日午前11時55分ごろ、宮崎市 内海で幅約100メートル、高さ約70メートルにわたって斜面が崩落
夜を徹して復旧工事が行われました。
国道220号が全面通行出来るようになったのは34日後、JR日南線が復旧したのは12月のことでした。
➡ 当時書いたブログ記事
この前の年、2020年9月には、椎葉村で男女4人が犠牲となる土砂崩れが発生しました。
➡ 当時書いたブログ記事
2005年(平成17年)宮崎県に大きな被害をもたらした台風も14号
思えば、2005年、宮崎県に大きな被害をもたらした台風も14号でした。この台風で高千穂鉄道の鉄橋は流され、TR高千穂鉄道は廃線に追い込まれました。2005年台風14号で流出したTR高千穂鉄道鉄橋
➡ 当時(2005年)書いたブログ記事
➡ 平成17年台風第14号(wikipedia)
台風14号、十分な備えを!
自治体から「避難指示」が出たら、その時が避難のタイミング。
まだ大丈夫、などと思わず速やかに行動しましょう。
気候変動は「今までは大丈夫だったから」は通用しなくなっています。
- 台風情報(気象庁ホームページ)
- 宮崎県の気象警報・注意報(市町村一覧)(気象庁ホームページ)
- 土砂災害警戒情報(宮崎県)
- 宮崎県道路規制情報(宮崎県)
- 宮崎県の雨量・河川水位観測情報(宮崎県)
- リアルタイム防災情報(宮崎河川国道事務所 リアルタイム観測データ)
- 風水害に関する心得(宮崎県)
- 宮崎県内停電情報(九州電力)
− 特別警報級の台風14号(2022年9月18日鹿児島県上陸、爪痕を残す) −
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