1月20日未明(1月19日深夜)JAXA月探査機「SLIM(スリム)」月着陸成功
Posted morimori / 2024.01.19 Friday / 10:49
【追記】 JAXAは1月29日 月面に着陸した月探査機「SLIM(スリム)」の運用を再開したと発表した。
太陽の向きが変わり、電源が復旧したようで、月面での科学観測を開始しているとのことです。
【追記】 2024年1月25日(木)14:00~ JAXAの記者会見。
小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸の結果・成果等にかかる記者会見
LEV-2(タカラトミーの愛称 SORA-Q)が撮影した月での画像
(中央付近の横バーはノイズによるものとか)
(中央付近の横バーはノイズによるものとか)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、世界5カ国目となる月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」について、狙った場所の100以内に降りる「ピンポイント着陸」に成功したと発表した。
これまでの他国の着陸精度は数キロメートル〜数十キロメートルだったが、今回は世界でも前例のない10メートル以内だったと評価した。精度は3~4メートルだった可能性もあるとしている。
上空で検知した月面の障害物を回避したことに加え、機体異常で東側に流され、着陸場所は目標から東に約55メートルの位置。着陸姿勢は計画と異なり、「逆立ち」するように頭側を下にし、主エンジンが上を向いていた。高度50メートル付近までは順調に降下したが、ニつ
の主エンジンの片方に異常が生じ、ノズル部が破断して落下し、推力の大部分を失ったとみられる。
なぜこのような姿勢になったかは「解明中」としている。
斜面に倒れ込むようにして機体の安定を図るはずだった「2段階着陸」は実証できていないとの見解を示した。
スリムは20日午前0時20分ごろに赤道南側にある「神酒(みき)の海」のクレーター付近に降りた。着陸直前に分離した2機の小型ロボットのうち、タカラトミーなどが開発した超小型変形ロボット「SORAIQ(ソラキュー)」が月面上のスリムを撮影した。変形後の車輪も写り込んでいた。
スリムの太陽電池パネルは西側を向いており、太陽光が当たらず発電できていない。バッテリーを使い特殊カメラを操作し、月の起源を調べるために岩石などを撮影した。
太陽光を捉えれば、追加の観測をできる可能性があ各が、JAXAは「確定的なことは言えない」と慎重姿勢を示した。
着陸では、月上空を飛行しながら撮影したクレーターや地形の画像と、事前に入力した月面地図を照合して着陸場所を特定する「画像照合航法」を優った。
スリムは昨年9月7日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から国産のH2Aロケット47号機で打ち上げられた。月面着陸は旧ソ連、米国、中国、インドに続き5カ国目。 (共同通信)
LEV-2の説明
LEV-2の説明
LEV-2の説明
【追記】 小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸の結果について
2024年(令和6年)1月20日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年1月20日午前0:20(日本標準時)に小型月着陸実証機(SLIM)が月面へ着陸したことを確認致しました。着陸後の通信は確立しております。
但し、太陽電池が電力を発生していない状況であり、現在、月面からのデータ取得を優先して実施しています。
今後、取得できたデータの詳細な解析を進めます。今後の状況等につきましては随時お知らせいたします。
テレメトリ(着陸直前)
スラスターを稼働して緊急制御が行われている?
スラスターを稼働して緊急制御が行われている?
テレメトリ(着陸直後)
結果的に意図せぬ方向を向いて着陸、太陽光発電が出来ない状況に陥った。
結果的に意図せぬ方向を向いて着陸、太陽光発電が出来ない状況に陥った。
昨年、9月、都井岬で「H2Aロケット47号機」の打ち上げを見送ってきました。
➡ 都井岬から「H2Aロケット47号機」見学 本体もなんとか見えました
日本初の月着陸船を搭載したロケット!これは「見送り」に行かねばと、早起きしして「都井岬」まで出かけて来ました。
宮崎県の「都井岬」から鹿児島県の種子島宇宙センターまでは110Km程ありますが、種子島まで遮るものは無く、今日は快晴で視界も良く、ロケット本体も良く見えました。
オレンジ色の炎と煙を引きながらグングン上昇して行く姿に、「がんばってこいよ〜」と・・
➡ 打ち上げの中継映像(30秒前あたりから)
H2A 47号 ロケットロード 都井岬より撮影