昨日、MBS毎日放送(宮崎はMRT) で放送された「プレバト」という番組に、元宮崎県知事の東国原氏が出演されておりましたが、コメントや映像で違うんじゃないかなぁ?と思う部分がありましたので書きます。
ひまわりと青空のイメージで一句というお題で、元宮崎県知事の東国原氏が「向日葵や 眠るむくろに 頭垂れ」と詠みました。
番組での東国原氏談
「僕は宮崎県知事時代、※2011年に口蹄疫というのがあって家畜の牛豚29万頭を殺処分して、それを埋設、埋めなきゃならなかったその埋めた上にひまわりを植えたんです。
それで毎年一回ひまわりが咲くとひまわりが追悼、鎮魂をしてくれるんですね。
年に一回、御霊を明るく元気に癒してくれるその想いをこの句にこめた。」
間違いでは?と思う内容
口蹄疫は2010年です。(うる覚えだったのでしょう)
埋却地は、家畜伝染病予防法で3年間の発掘が禁止されるため、3年間はその土地を耕すことはできません。
よって、埋却地の近くならまだしも、上という表現が?
〜 放送されたテレビ映像をキャプチャしたもの 〜
「宮崎県某所」と書いても、これほど大規模なひまわり畑は無い、わかります。
映像に出ていた、高鍋のひまわり畑は、夏の間は、緑肥としてひまわりを育てておりますが、ずーっと作物を作り続けている、農地・畑です。
この写真の場所には、殺処分された家畜は埋却されていないと思います。
あたかもここに埋却されたのような写真とテロップは「風評被害」の元となりかねません。
ここになぜ 日本最大規模のひまわり畑があるのか・・
「ひまわり」は、元々は景観も良いことから一部の農家が2006年に植え始めたのが始まりとのことですが、規模も大きく本格的に始まったのは2010年のことです。
2010年(平成22年)4月、宮崎県内で発生した家畜伝染病「口蹄疫」の際には、高鍋町でも町内のすべての牛・豚を殺処分するなど、甚大な被害となり、それまで使っていた牛や豚の堆肥も移動制限等により、早い時期より使えなくなりました。
堆肥不足の対応、同時に、未曾有の大惨事により、町全体が悲しみ・活気をなくした中、みんなを元気にすることはできないかと考えた農業後継者らが中心となり、緑肥として使用でき、景観の向上にも寄与すると考えられたひまわりヒマワリの植栽を発案、2010年8月、県道沿いの38ヘクタールの畑に約500万本のヒマワリを植栽したのでした。
一面に開花した「ヒマワリ」に誰もが勇気付けられ年々、染ヶ岡地区のひまわり畑は広がって行ったのです。
~ 日本一のひまわり畑(高鍋町染ヶ岡地区) ~
現在は同地区環境保全協議会(橋本重美会長、150人)が取り組んでおり、2013年には約30戸の農家が75ヘクタールに約1000万本のヒマワリを植えるまでに規模を拡大、2014年からは80ヘクタールに1,100万本までになりました。
NPO法人や商工団体、町観光協会、地元建設会社などと連携して、仮設の花見展望台(高見台)を設けたり、ひまわり迷路(2012年は3コース・総延長約1キロ)を作ったり、「きゃべつ畑のひまわり祭り」を開催するなど、地区をあげて盛り上げております。
➡高鍋町染ヶ岡地区のひまわり