今年も宮崎県の主催で「みやざきの神話」などに関する連続講座「神話のふるさと県民大学」が開催されております。
これは「記紀編さん1300年記念事業」として、宮崎県民の方々に宮崎県の神話や伝承、神楽などについて知っていただき、次世代へと継承していくため、県内外の多彩な講師によるリレー講座やフィールドワーク、講演会、神楽の公演などを行うものです。
以前書いたブログ記事、「
宮崎県主催「神話のふるさと県民大学」より、神楽関連抜粋」
その第2回神楽講座と、第一回目となる神楽公演が本日行われました。
午前中に行われた神楽講座では、みやざきの神楽魅力発信委員 那賀教史氏を講師に迎え、第一部で西米良神楽の説明、第二部では、西米良の三つの神楽保存会、村所神楽保存会会長(村所八幡神社宮司)渥砂誠二氏、小川神楽保存会会長 中武広幸氏、越野尾神楽保存会会長 漬砂栄一氏を交え、それぞれの神楽の特徴、抱える問題〜将来への展望など、ディスカッション形式で進められました。
那賀教史氏の視点での説明と共に、西米良の神楽3座の保存会代表者の方の生の声を聞け、大変有意義なひと時でした。
お昼をはさみ、午後からは、村所神楽の神楽公演でした。
宮崎県立博物館民家園には、前日からの作業で立派な本番さながらの神庭が作られ、「民神楽」7番が披露されました。
村所神楽ふくめ、3つの夜神楽はいずれも現地で見ております。
昼間だとちょっと雰囲気が違いますね。
やはり、あの深深と冷える中の夜神楽の方が断然良いです。
西米良「村所神楽」幣差(へいさし)
※肖像権・プライバシー権の観点より、観客の方のお顔にはボカシを入れてあります。
本神楽さながらの神庭
西米良村村所神楽
西米良村村所に懐良親王を祭る大王宮御川神社が建立された折、懐良(かねなが)親王が生前好きであった舞を神前に奉納したのが村所神楽の始まりであるとされている。
前半は幻想的な舞である「神神楽」、後半は軽快な笛・太鼓の調子に合わせて勇ましく舞う「民神楽」で構成され、毎年12月に奉納されている。
当日、西米良村 村所神楽保存会により披露された神楽は、以下の7番
(地割など、公演時間の制約もあり、ダイジェスト版 一部カットしていたと思います。)
神水、
地割、
白海、
弓将軍、
手力男命、
幣差、
注連たおし
今回、県の主幹部署に告げたいことが2点あります。
1、もう少し人を呼ぶことを考えて欲しいです。
あれだけの本格的な神庭を作って、あれだけの方々の協力を仰いで、あの程度の観客数では勿体ないです。
2、委託MCされている女性の方は、良く事前に打つ合わせをして、噛まないようにして欲しい、聞いていてこちらが疲れますので(^^;)