【2023/8/1追記】
2022年の台風14号で土砂災害の被害を受けたスキー場に通じる唯一の道路は1年近く経つ現在も、復旧工事に着手できていない現場が多く、町道が地滑りで最も大きな被害を受けた場所では、これから工事の詳しい設計に入る段階で、復旧の見通しが立っていません。
五ヶ瀬町は昨シーズンに続いて、2023年のシーズンも営業を取りやめることにしたようです。
【 9/26追記 】
五ヶ瀬ハイランドスキー場は、台風で被害を受けた道路の復旧に時間がかかるとして、今シーズンの営業を断念しました。
五ヶ瀬町では、来シーズン以降の復興を目指して取り組んでいくということです。/ 追記おわり
今朝の宮崎日日新聞一面
台風14号 五ヶ瀬スキー場営業絶望的 今冬アクセス道寸断
記事より抜粋一部引用させて頂きます。
台風14号の影響で、五ヶ瀬町 五ヶ瀬ハイランドスキー場につながる唯一の道路で土砂崩れなどが相次いで発生、今冬の営業が絶望的な状況であることが22日、分かった。
町は現地調査の結果を週明けにも町議会に報告して、最終的に判断する見通し。とのこと。
スキー場に続く道路のうち麓の波帰集落の先は大規模な土砂崩れによって寸断されている。
山ののり面が幅約30m南さ約50mの範囲で滑り落ち、道路を破壊。周囲は大量の土砂や倒木で覆われ、下を流れる波帰川の護岸も一部剥がれ落ちている。
町によると、このほかにも複数箇所で崩落したり、土砂に埋まったりしているという。
9/26記事
同社によると、スキー場につながる唯一の町道で大規模な土砂崩れが発生するなど、のり面や道路の崩壊が十カ所以上で確認。従業員が利用する場内の管理道も複数箇所で崩壊しており、復旧のめどは立っていない。スキー場のリフトやゲレンデ、スキーセンターなどは目立った被害はなかった。
この道路は幹線道路ではなく、先に人家も無く、スキー場に行く為のものだけなので復旧工事も後回しになるのかもしれません。
五ヶ瀬ハイランドスキー場(町が100%出資している第三セクター)は、経営赤字が続いていたと思いますが、昨冬はコロナ禍で団体の予約が相次ぎながらも、天候に恵まれ一昨季比5割増の2万4756人が訪れ、スキー場部門単独では4季ぶりの黒字となっていた。
例年、営業期間中は地元を中心に70〜80人を雇用する企業でもあるので、たとえ今季断念しても、なんとか来季継続して黒字を続けていただきたいです。
2005年(平成17年)の台風14号で被災、赤字が続いていた事もあり、助成もされす結果的に廃線に追い込まれた「TR高千穂鉄道」のようなことにならない事を願います。
五ヶ瀬ハイランドスキー場
リフト乗り場付近にて 2020/11/9
(
GoogleMap)
今回掲載した写真は2020年、五ヶ瀬ハイランドスキー場周辺の紅葉を見学に行った際に撮影したものです。
波帰大橋付近から見る周辺の山々の紅葉
五ヶ瀬ハイランドスキー場への道路(波帰大橋付近)
下り方面の紅葉 2020/11/9
(
GoogleMap)
今回、この「波帰集落」から五ヶ瀬ハイランドスキー場に向かう途中の道路沿い斜面で崩落が相ついて発生したようです。