【 追記 】
えびの高原硫黄山周辺の火山性地震(ごく微小な地震を含む)は、一時期に比べ、少し落ち着いてきているが、やや多い状態が継続しているようです。
4/2から4/12までの火山性地震回数の推移
79回(4/2)、47回、45回、41回、28回、12回、28回、16回、17回、14回、14回(4/12)
➡ 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料平成30年4月10日13時00分発表
➡ 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料 平成30年4月7日19時20分発表
本日、えびのエコミュージアムセンターから実施した現地調査では、本日確認された領域からの白色の噴気を確認しました。また、これまでに確認された領域に熱異常域を確認しましたが特段の変化は認められませんでした。
➡ 火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情報 第24号
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台平成30年4月7日16時20分
“本日10時に、えびの高原から実施した現地調査では、硫黄山周辺のこれまでにみられていた噴気地帯の活動に特段の変化は見られませんでした。”
とのこと。/ 追記終わり
今朝、6:45 気象庁より、霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山の状況に関する解説情報が発表されましたので記します。
火山の状況に関する解説情報 第23号 平成30年4月7日06時45分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
上記によると、4月7日午前0時半ごろから、付近に設置している二つの観測点の地震計で振幅が大きくなった。
赤外熱映像装置および監視カメラが、火口の南西側で熱異常域がわずかに広がり、午前2時ごろから噴気が出ていることを確認したとの事です。
〜 気象庁カメラ画像 硫黄山南 〜
硫黄山火口や周辺では「噴気」は以前から出ております。
あらためて「噴気」となると、今までとは違う部分でそれも規模が大きいのかも知れません。
南西部の新たな噴気孔ということになると、以下の黄色の矢印のところ付近なのかも知れません。
〜 気象庁カメラ画像 硫黄山南 〜
場所が、
火口の南西側というと、えびのエコミュージアムセンターなど、えびの高原の主な施設側ですので、位置的に良くないです。
これまでは、硫黄山東側の山頂(噴気孔では無い)から概ね1Kmの範囲を規制しておりましたが、仮に、
本日確認した火口外の噴気域及び熱異常地域から計測すると、えびのエコミュージアムセンター、県道の三叉路などは1Km圏内にすっぽり入るものと思われます。
ここから噴火しない事を祈ります。
(今回の噴気域の図)平成30年4月7日19時20分発表 資料より
Googleストリートヴューに追記
本日確認した噴気域及び熱異常地域からの1Kmの位置
- えびの高原・硫黄山 地震計の振幅増大 (4/07 8:27 MBCニュース)
- 火山性地震の回数
4/2 79回
4/3 47回
4/4 45回
4/5 41回
4/6 28回 ※追記
4/7 12回 ※追記
4/8 28回 ※追記
4/9 16回 ※追記
4/10 18回 ※追記
4/11 14回 ※追記
4/12 18回 ※追記
火山性地震はおおむね多い状態が継続、浅いところを震源とする低周波地震も発生している。(追記:4/6以降減っている)
防災上の警戒事項等
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。