新富町 新田神楽 (にゅうたかぐら) 宮崎県無形民俗文化財に指定
Posted morimori / 2020.09.14 Monday / 07:41
宮崎県教育委員会は、9月4日、新富町の「新田神楽」について、県の無形民俗文化財に新たに指定する事を発表した。
県文化財保護審議会が8月6日付で指定を答申、同27日の定例教育委員会で決定。9月中句に正式に指定する予定とのこと。
(追記:令和2年9月14日付で指定されたようです。)
県の無形民俗文化財の指定は、2017年の日之影神楽(日之影町)以来。
新田神楽
新田神楽は、新富町の新田神社を中心に伝わる神楽で、宮崎県中央東部春神楽の代表的な「昼神楽」です。神楽舞は三十三番あり、2月17日午前5時より新田神社拝殿にて神事を執行の後、神楽奉納がはじまり、その後、日の出後(概ね8時〜9時頃)、境内横に設えられた、御神庭に移動、神楽は夕刻5時頃まで舞い続けられます。
特に見応えのあるものが、面を使っての鬼神舞、荒神舞で、最も人気があるものに「八岐の大蛇」伝説に基づいた 神楽(綱切ともいう) 通称「蛇切り」があります。これは真剣を手に舞う勇壮なもので長さ7m・太さ20cmの大蛇に見立てた大縄を一刀両断する場面がこの神楽で一番人気のある番付。
鹿児島県薩摩地方から伝わったとされる「大神神楽」などもある。
現在は、新田神楽保存会(新名正坦会長)が地元小中学校と連携した後継者育成など地域一体となった保存・伝承活動にも取り組んでいる。