高千穂 仰慕窟(ぎょうぼがいわや)別称 天安河原(あまのやすがわら)
Posted morimori / 2021.10.19 Tuesday / 23:50
仰慕窟(別称 天安河原)
10月18日、高千穂町岩戸地区の「天岩戸神社」へ参拝、その後500m程、先にある洞窟 仰慕窟(ぎょうぼがいわや)別称 天安河原(あまのやすがわら)へ向いました。※「仰慕窟」は「仰慕ヶ岩屋」とも書かれるようです。
途中にある「太鼓橋」(結界でもある)
天安河原(仰慕窟)は、溶岩洞が岩戸川の水により溶食されてできたもので、間口40m、奥行き30mの洞窟です。
古事記 日向神話より 天岩戸のお話し
世界の陽性と正義と平和を象徴する太陽の神、天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、弟の荒ぶる神、須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴ぶりに耐えかねて、怒って岩屋の奥に隠れてしまい、世は闇に閉ざされてしまいました。困った八百万(ヤオヨロズ)の神々は、天照大御神に岩戸より出てもらう為に、対策を練ることになります。
八百万(ヤオヨロズ)の神々は「天安河原」に集まって相談した末、岩屋の前で宴会を開くことにします。
芸達者の天鈿女命(アメノウズメノミコト)が賑やかに舞い踊り、それを肴にみなでその周りで宴会を始めました。
その騒ぎに興味をしめした天照大御神が岩戸を少し開いたところを手力雄命(タヂカラオノミコト)が岩戸を開け投げ飛ばし、世に再び光が戻りました。
・・・という古事記にかかれた日向神話の舞台が実在するとするならば、ここではなかろうか、と・・いわれているところです。
スピリチュアルスポットであり、高千穂の観光スポットでもありますが、明治36年に洞窟内から冷泉が発見され、焼き石を入れて使用した石風呂跡もあるなど、以前は村人の憩いの場だったようです。
天安河原 仰慕窟(ぎょうぼがいわや)
天安河原では、おびただしい数の積み重ねられた石を目にします。
石を積み重ねて祈願すると、願い事がかなうとの信仰、慣習は昭和の頃から、始まったようです。