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えびの高原硫黄山の硫化水素等のガスに関する規制

Posted morimori / 2016.02.17 Wednesday / 23:53


国、鹿児島県、宮崎県と霧島山周辺の自治体で作る「霧島火山防災連絡会」は、えびの高原硫黄山の硫化水素ガスの滞留するくぼ地などの一帯を立ち入り禁止にすることを16日、決めた。今後、災害対策基本法に基づき、えびの市が最終決定を行う予定とのこと。

硫黄山規制図 2016年2月19日
〜 規制図 2016年2月19日更新 PDF(えびの市) 〜


宮崎日日新聞によると、えびの市長は、「規制の開始時期は出来れば一週間程で決定したい」と述べたとか書いてありましたが、なんでそんなに時間がかかるのだろう?というのが素朴な疑問でした。
看板・バリケード等の手配調達に時間がかかるのでしょうかね?

(追記)結果的には・・2月19日15時より規制となりました。
   → えびの市サイト内関連ページ
 /追記おわり

NHKニュースによると、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、
「火山性微動が増えていることだけで噴火するかどうかは判断できない。一方で現在の状態からは、噴気が出ている周辺では火山ガスの濃度が高まったり、火山ガスや熱水が突然噴出するおそれがあるので地面の温度が高いところには決して近づかないでほしい。今後、活動が高まった状態がどの程度続くのか、活動の推移を見る必要がある」

と話しているとのこと。

余談ですが・・硫黄山は北海道にもあり、あちらの方が有名でして、「硫黄山」をネット検索しても、えびの高原の硫黄山はなかなか出てきません。
北海道の道東にある、硫黄山(正式名:アトサヌプリ)はあちこちから噴気あがっておりまして、著名な観光地となっております。

北海道の硫黄山(正式名:アトサヌプリ)
〜 北海道の硫黄山(正式名:アトサヌプリ) 〜

北海道の硫黄山は、駐車場から歩いて5分程で噴出口付近まで行けました。凄い音と湯気、匂い、大地の鼓動を感じ、感動的でした。

アトサヌプリ」(硫黄山)は3月23日から「噴火警戒レベル」の運用が始まるようです。

そういえば、えびの高原の硫黄山も昭和の頃は、あちこちで噴気あげていたかと思います。
10年ほど前は、少し下ったところにえびの市営の露天風呂もあって、いい湯で好きでした。ボイラー施設がないので、湯温が下がった為、閉鎖となりました。

関連情報リンク

火山ガス事故防止のために
  └ 有毒な火山ガスから身を守るやめの手引き(環境庁自然保護局)

えびの高原(硫黄山)の火山活動が活発に・・・。

Posted morimori / 2016.02.10 Wednesday / 18:50


硫黄山
〜 硫黄山 現在の噴気孔の位置 〜

えびの高原にある硫黄山の火山性微動がここのところ続いています。

火山名 霧島山 火山の状況に関する解説情報(臨時)第7号 /(平成28年2月10日18時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

5日 火山性地震 2回
6日 火山性地震地震 1回  
7日 火山性地震地震 8回 / 火山性地震微動 1回
8日 火山性地震地震 1回 / 火山性地震微動 1回
9日 火山性地震地震 1回
10日 火山性地震地震 6回 / ※火山性地震微動 2回
※1日2回の火山性微動が観測されたのは現在の観測体制となった2013年3月以降では初めて。

噴火警戒レベル1から突然噴火、58人の犠牲者を出してしまった「御嶽山」のこともありますし、安全を考えると、落ち着くまで、なんらかの規制が出るのかも知れません。

(経済・観光面などもあり、判断の非常に難しいところだと思います。)

火山活動がさらに増え、硫黄山火口周辺1Km規制が出た場合・・・

えびの高原の硫黄山は、2014年10月24日〜2015年5月1日までの間、火口周辺1Km規制を行っておりました。
硫黄山からの1km距離
〜 前回の規制基準イメージ 〜

この際は、硫黄山火口跡の比較的東側を中心とした周囲1Km円の規制でしたので、えびの高原の三叉路手前付近までで済みましたが、もし今回、1Km規制となると・・・以下のようになろうかと思われます。

硫黄山1Km圏
〜 噴気孔から1Km(画像 © 2016Google. 地図データー © 2016Google.ZENRIN) 〜

噴気孔が出来ているところが円の基準となると思いますので、えびの高原の三叉路は当然のこと、「えびのエコミュージアムセンター」、「足湯の駅 えびの高原」などの主要施設も1Km圏内に入ると思われます。
県道1号/30号も規制で完全に寸断されることになり、えびの高原経由の鹿児島と宮崎の車の行き来は出来なくなります。観光・経済的にはおおきなダメージとなることが予想されます。


ジオサイト案内板
〜 ジオパーク・ジオサイト(硫黄山)案内板 〜
この案内板の中の写真は、当方撮影提供


硫黄山火口跡
〜 硫黄山火口跡(直径100m程度) 2015.05撮影 〜


硫黄山の噴気(県道より1月撮影)
〜 硫黄山の噴気(県道1号より)2015.01撮影) 〜
この噴気の写真は、1月に県道沿いから撮影したものです。風向きにもよるのでしょうが、すぐ下を通る県道1号にも硫化水素の臭いが立ち込めておりました。硫化水素の濃度は大丈夫とは思いますが大事をとって撮影後速やかに移動しました。
現在、噴気は火口内の南西側と火口南側斜面二ヶ所より出ており、最大約10mの高さまで上がっているようです。


「登山者の安全確保」を考えると・・・、火山性微動・地震・硫化水素の濃度等々が落ち着くまでは、とりあえず、硫黄山一帯の立ち入り禁止(噴気孔に近い付近の韓国岳登山道含む)にしたほうが良いのではないかなーと考えたりもしますが・・、諸事情等で、即実行という訳には行かないのでしょうね。 何事も無くマグマの動きが収まることを祈ってます。

当サイト内関連記事

新燃岳噴火時系列(硫黄山活動もあり)

霧島火山防災マップ / 環霧島会議作成

環霧島会議の「霧島火山防災マップ」を参照すると、現在、噴火が想定されているのは、「新燃岳」「高千穂峰の御鉢」「えびの高原周辺(硫黄山)」「大幡池」のようです。以下の防災マップに一度目を通しておくことをお奨めします。

霧島火山防災マップ・表面(霧島市サイト内)
(内容:噴火レベル2及び3(新燃岳・御鉢)、入山危険時(大幡池・えびの高原周辺)においての立入り禁止区域を図示など。)

霧島火山防災マップ・裏面>(霧島市サイト内)
(内容:規模が大きな噴火が起こった場合の災害予測区域について、各火山が火口となった場合を想定して、軽石流(火砕流の一種)、火砕流、熱風(火災サージ)、噴石の飛ぶ恐れのある範囲等を図示。)


ブログ筆者 お薦め本「死都日本」の紹介(是非読んでみてください。)

死都日本霧島山の地下にある加久藤火山(加久藤カルデラ)が巨大噴火を起こす様子を描いたもので500ページを越える大作。。主人公(黒木伸夫・日向大学工学部助教授)らが、霧島噴火、えびの高原〜宮崎自動車道〜田野〜大戸野を超え、220号線〜鵜戸〜日南へと火砕流を逃れながら逃げ延びて来るというストーリーは場所、地名を良く知っているところという事もあり、手に汗握る大迫力。精密にシミュレートした自然災害をテーマとした近未来長編小説は実にリアリティーあふれるものとなっています。おすすめです。
(宮崎や霧島連山、登場人物の姓(黒木・岩切)などかなり地元に精通した内容に驚きましたが、作家の石黒耀氏は宮崎医科大学(現・宮崎大学)に在学していたとのことで納得。)

→ Wikipadiaでの紹介

死都日本 (講談社文庫) 文庫
石黒 耀 (著)
文庫: 644ページ

西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)
amazon ¥967

硫黄山は「仮面ライダー」のロケ地

余談ですが・・硫黄山は、仮面ライダー第40話 「死斗! 怪人スノーマン対二人のライダー」のロケでも使われました。(放送は1972年(昭和47年)札幌・ミュンヘンオリンピックの年)
“ショッカーのスイス支部から死神博士が日本支部に着任。霧島と桜島の間に地下トンネルを掘って霧島火山帯を爆発させる計画を立てた。本郷猛は、2人の助手・エミとミカを日本へ送るが、死神博士の怪人スノーマンに捕らわれてしまう。2人を救うために現れた仮面ライダー2号。そして仮面ライダー1号も日本に駆けつけた!・・・ ”
ネット検索で写真見つけましたが、宮崎の民放MRTではおなじみの「藤岡弘さん」(本郷猛役)若い!! 
当時の「サイクロン号」は「ホンダ SL350K1」を改造したものだったようです。
 


桜島が久々爆発 NHK7時のニュースでは20分間も報道・・・

Posted morimori / 2016.02.05 Friday / 23:22


桜島 火映 2009年撮影
〜 桜島 火映 2009年、道の駅たるみずより撮影 〜

午後7時のNHKのニュース番組中速報で桜島噴火が報じられた。その後ニュースは桜島噴火に急遽切り替わり20分近く報じられました。
これほどまでに大きく取り上げるのは、さぞ大きな噴火だったのだろう思いましたが、ニュースのネットワークカメラの映像を見る限り、通常の噴火ですし、噴煙の勢いもそれほどでもない。
定点カメラの映像を見る限り、一昨年頃、毎日爆発・噴火してた頃はこの程度の規模の噴火は日常茶飯でした。
桜島は、昨年9月16日から約5ヶ月間、爆発していなかったので、おそらくシステム上?、取り決め上?、速報テロップ〜急遽構成切替報道という流れになったのでしょう。

我が家は、桜島から直線で80Km程離れた宮崎市内なのですが、一昨年、桜島が毎日爆発してた元気な頃は、数日に一回程度は爆発に伴う空振で窓の揺れなどを体感しておりました。静かな夜中などはボン!やドカン!という音も聞こえてきます。風向きが北東方面だと、火山灰も降り、洗濯物などは外に干せません。
自然が相手なので、こればっかりはあきらめるしかないですね。
桜島噴火 2009年撮影
〜 桜島噴火 2009年撮影 〜

ネットを見ているとと気になることが・・。
NPO法人桜島ミュージアム理事長でもある福島大輔氏の発言です。

桜島の噴火警戒レベルが3になりました。
個人的には、これから頻繁に噴火するんじゃないかと楽しみに来ています(^^)
噴火の写真がいっぱい撮れるようになるかなぁ?

桜島が久々に噴火しましたが、いつもの小規模な噴火です(^^)
さてマスコミはどんな騒ぎ方するのかな?

風評を払拭すべく書いたものと察しますが、一般的に見れば、顔文字含め、「楽しみに来ています」などは不謹慎な発言と思います。

私もそうですが、日常茶飯の出来事に感覚が麻痺してしまってるのではないか?と思った今日のニュース、反応を見ての自問自答。
今までがそうだったから明日もそうとは限らない、先のことはわからない、火山噴火の予知は未だ出来ないのです

2011年新燃岳噴火の時からチェックしている、井村隆介鹿児島大学准教授(火山学)の(個人的)twitterでは、
今回の噴火を受けて「特に何か」ということはないが、「いつも起こっているような噴火だから心配ない」というような表現は感心しない。

小さな噴火を繰り返していれば、大きな噴火がないというわけではありません。

と書かれておりました。まさにその通りだと思います。

※今回掲載した写真は2009年に撮影したものです。
 関連ページ 桜島観光

 

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