霧島山・えびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベル1に引き下げ
Posted morimori / 2019.04.19 Friday / 07:40
4月18日(木)11:00 霧島山のえびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルが、2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)へ引き下げられました。
レベル1に戻ったのは、2018年2月20日以来1年2ヶ月ぶりとなる。
レベル2からレベル1への引き下げ基準
噴火の発生がなく、山体膨張や噴気の増加傾向がなくなり、地震・微動が平穏時のレベルに戻った、あるいは戻る傾向が明瞭になる。
ただし、平穏時に戻る傾向が明瞭であると判断してレベル1に下げた後に増加傾向に転じたことがわかった場合は、左記の基準に達していなくてもレベル2に戻す。
防災上の注意事項
気象庁は・・
現在活発な噴気活動がみられている硫黄山の西側500mの噴気地帯からおおむね100mの範囲、及び硫黄山火口内では、熱水・熱泥等が飛散する可能性がありますので注意してください。
火山ガスにも注意が必要です。
また、立ち入り規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。と呼びかけております。
レベル1になっても、諸手を挙げて喜べない実情
またいつ火山活動が活発化するかも知れないということ。(レベル引き下げは「安全宣言」では無いことを認識しておくべきです。
2014年9月、「御嶽山」はレベル1から突然噴火して、57名もの死者を出してしまいました。
種々の観測データーや、過去の活動経緯などをふまえ、レベル1になっても、火口周辺など引き続き立ち入り規制している「現在のえびの高原硫黄山周辺」と「あの時の御嶽山」を同等に比較することは出来ませんが・・火山の噴火予知・規制(判断)を行うのは非常に難しい実情も認識しておく必要があります。
小林市からの県道1号線は、噴気孔部周辺で被害を受けておりますので、新たにバイパス道を整備しないと使えません。
➡ 詳細は以前書いた記事参照
【 追記 】➡ 県道小林えびの高原牧園線(県道1号)硫黄山付近の新ルート6月にも着手(2019.4.24)
レベル変更後の道路・登山道の規制概要
県道1号は小林方面からだと、甑岳登山口付近まで車で行け、不動池近くまで徒歩通行可能となりましたが、それから先は三叉路付近まで規制継続中。道中、トイレも無いし、硫黄山や火山性ガス発生地帯に近いので、あのあたりは駐車して休憩とか心配だし、あまり使う人は居ないかも知れません。
登山道では、えびの高原〜韓国岳〜獅子戸岳 池巡り探勝路は六観音御池から甑岳などが解放されました。
韓国岳にえびの高原側から登れるうようになったのは大きい。大浪池側から韓国岳への登山道(階段)は、単調で辛く・つまらないですから。
池巡り探勝路ですが・・残念ながら不動池からビジターセンター(えびのエコミュージアムセンター)方面への登山道は継続閉鎖なので、周回出来ず、これまで同様往復しかありません。この部分が早く、解放されると良いのですが・・。
詳細は えびの市サイトでご確認を。
レベル1へ下がった安心感は、観光の上で、かなり大きいと思います。
先日、新燃岳もレベル1へ下がりましたので、霧島の火山は「御鉢」含め、すべてレベル1(活火山であることに留意)となりました。