新燃岳 2025/7/3 噴煙は5000m 火山灰で鹿児島空港では45便以上欠航
Posted morimori / 2025.07.04 Friday / 05:46
2025/7/3 噴煙は5000mに
6月27日から観測している噴火は、7月3日15時現在も継続中。3日13:49には噴煙が火口縁上5000mまで上がり、南へ流れた。
また、噴煙量増大時に周辺山麓で鳴動を確認。
現地調査では、鹿児島県霧島市牧園町の一部で、道路の白線が見えなくなるほどの多量の降灰を確認。
また、霧島市の一部における聞き取りによる調査では、鳴動が聞こえたとの情報。(全文は下段気象台発表を参照)
火山灰の影響で、鹿児島空港では3日は45便以上が欠航。
霧島連山周遊バスは、当面の間、運休。
霧島神話の里公園・道の駅「霧島」は降灰の影響により、7月4(金)から当面の間、臨時休業。
宮崎県は えびの高原 硫黄山周辺の県道小林えびの高原牧園線(県道1号)の、土日限定の通行開放を、7月5、6日 中止すると発表した。立ち入り規制基準を超える濃度の火山ガス(二酸化硫黄)が継続して検知されたようです。通行開放の中止は昨年9月15日以来。
小林土木事務所によると、新燃岳と今回の火山ガス濃度の関係性は不明とのこと。(宮崎県サイト)

新燃岳では7月2日も噴火が続いた。
7月2日 午前11時43分、午後9時28分噴煙の高さ2800m。霧島市牧園で多量の降灰を確認。 観光地の霧島温泉郷では、火山灰のために急遽、出店の営業を取りやめるところも。
この日、鹿児島空港を発着する計65便が欠航した。
気象台によると、噴火で生じる空気の揺れ「空振」も観測されたようです。
高原町では噴煙の噴出音も聞かれた。
午後10時までに火山性地震は154回、火山性微動は22回を観測。
以下は、28日KYT(鹿児島読売テレビ)で放送されたヘリからの火口内の中継映像です。
(以下の動画が枠内で見られない場合、Youtubeリンク先でご覧ください。
6月28日 KYT(鹿児島読売テレビ)
2025年6月27日夕刻(継続噴火)(UMK新燃岳映像より)
(6/27鹿児島ニュースKTSより)
この後、マグマの噴火に移行することは、今の山の状態から間違いないと思う。
それがこの後すぐ来るのか、1週間後なのか1年後なのかは分からない、
「今の噴火に注意」ではなく「長い戦いになるかも」と理解してほしい。/ 井村隆介准教授
風下側では気管支系に障害のある人は、発作が出る可能性もあり、注意が必要とのことです。

➡ UMKライブカメラ(高原町役場設置)

➡ KYT(鹿児島読売テレビ)のライブ配信(霧島市方面から)


➡ 大浪池カメラ 過去データー表示
➡ 神武の里カメラ 過去データー表示
新燃岳で 6月26日 噴火 3回
6月26日、朝、12:50、15:07 3回の噴火があったようです。確認された2回の噴火はいずれも約1000メートルにのぼったということです。- 6月26日(木)16:00 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表続報より
本日(6/26)12:50、乳白色の噴煙が火口縁上1000mまで上がり、東側へ流れるのを確認。
現地調査及び聞き取りによる降灰調査では、宮崎県高原町で少量の降灰を確認。
- 6月26日(木)09:05(火山の状況に関する解説情報 第53号/ 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表より)
本日(5/26)7:58頃に、降灰があったと高原町役場より通報。
気象庁が設置している監視カメラでは、雲のため噴煙や新燃岳火口周辺の状況は不明。噴火に伴うと考えられる空振は観測されていない。
高原町では 6月26日 朝から火山灰が降っていたらしい・・
気象庁発表 噴火予知はおろか噴火を知る情報も目視しかないのだろうか・・?
(6/26am更新) 6月22日(日)に7年ぶりの噴火が確認された霧島山・新燃岳では、7年ぶりの噴火後の5月23日に、火山ガス(二酸化硫黄)が4000トンと急増、24日・25日はそれぞれ2100トンと多い状態が続く。
新燃岳の南東約3Kにある観測点では23日から継続して山体の膨張を示す傾斜変動を観測。
一旦減少していた地震の回数においては 24日は845回、25日は342回と再び増加。
25日には火山性微動も午後10時までに9回観測されている。
専門家は、2011年のようなマグマ噴火に発達するかは不明としているようです。(予知できないのが実情)
火山活動は活発化しており、6月22日の小噴火(水蒸気噴火)より規模の大きな噴火が発生する可能性はありますので、(火山性地震がおさまるまでは)しばらくの間、不要不急の周辺へのレジャーなどは控えた方が良さそうです。
最近の新燃岳噴火活動の推移
- 7月2日 午前11時43分、午後9時28分噴煙の高さ2800m
航空各社は、鹿児島空港発着便などを相次いで欠航
気象台によると、噴火で生じる空気の揺れ「空振」も観測
高原町では噴煙の噴出音も聞かれた
午後10時までに火山性地震は154回、火山性微動は22回を観測。
- 2025年6月28日(土) 噴火の継続を確認。噴煙1600m
- 2025年6月27日(金) 噴火を確認。噴煙300m。火山ガス1日あたり放出量4000トン
- 2025年6月26日(木) 4日ぶりの噴火。噴煙は火口から約1000m
- 2025年6月25日(水) 火山性地震343回観測
- 2025年6月24日(火) 火山性地震845回観測 火山ガス1日あたり放出量2100トン
- 2025年6月23日(月) 火山ガス1日当たり放出量4000トン。噴火警戒レベル3に引き上げ
- 2025年6月22日(日) 午後4時37分ごろ、気象庁が7年ぶりの噴火を朝測。同5時5扮ごろ停止か(噴火警戒レベル2を維持)
- 2025年 5月27日(火) 噴火警戒レベル3から2へ引き下げ
- 2025年 3月30日(日) 噴火警戒レベル2から3へ引き上げ
- 2024年12月12日(木) 噴火警戒レベル1から2へ引き上げ
➡ 霧島山の噴火警戒レベル・火山活動等の経緯
➡ 霧島山の火山活動に関する情報提供 宮崎県 2025年6月23日)
※3K圏外でも小林市・高原町からの登山道は、退避ルートなど総合的に安全面を考慮した上で自治体独自に規制している登山ルートもありますのでご留意を。
➡ 火山性地震 日別回数表(気象庁)
➡ 火山観測データー(気象庁)
➡ 霧島山(新燃岳)の活動状況(気象庁)
➡ えびの高原付近の登山道・道路規制区間(えびの市)
➡ 2011年新燃岳噴火時系列(当時のニュース記事などを時期列で当方が記録したページ)