【 追記 】2024/11/7
10月2日、宮崎空港の誘導路で不発弾が爆発したことを受け、国土交通省は、ほかにも不発弾が埋まっていないかを調べる広域的な磁気探査が11月6日夜から始まった。
磁気探査は、平日に運航に支障のない時間帯で行われ、対象は滑走路と誘導路の路肩と隣接する緑地部分の片側35メートルの範囲。
【専門家 “完全な形で爆発していたら甚大な被害の可能性”】(NHK宮崎NEWSWEB 11月07日 19時23分)
以下一部引用
宮崎空港で起きた不発弾の爆発について、県内の戦争の歴史に詳しい郷土戦史研究家の稲田哲也さんは、もし旅客機が近くを通ったタイミングで完全な形で爆発していたら甚大な被害が出ていた可能性があるという見方を示しました。
稲田さんによりますと、爆発現場に広がっていた黄色い粉末のようなものは「さく薬」と呼ばれる火薬だということです。
これについて、稲田さんは「さく薬が燃え切れずに飛び散った状態だ」と指摘しました。
また、不発弾が250キロ級の爆弾だされていることから、「もし完全に爆発していたら、穴はもっと深い2メートルから5メートルくらいのすり鉢状になっていたはずだ。完全には爆発しきれなかったのではないか」と指摘しました。
その上で、仮に旅客機が近くを通っている時に完全な形で爆発していた場合、機体がひっくり返ったり、燃料に引火したりして甚大な被害が出ていた可能性があるとして「不幸中の幸いだった」と述べました。
また、今回、宮崎空港で行われている不発弾の調査では、地中2メートルの深さまで金属を探知できる装置が使われています。
これについて、稲田さんは「戦時中、250キロから1トンの爆弾が上空5000メートルから落とされている。当時の地盤は軟弱なので、5メートルから10メートルの深さに不発弾が残っているおそれがある。2メートルでは浅いのではないか」と話し、調査の有効性に疑問を呈しました。
【 追記 】2024/11/2 宮崎空港不発弾、時限式の信管とみられるもの確認 「不完全な爆発」と防衛省 宮崎日日新聞プレみや(2024年11月01日 22:05更新)
宮崎空港(宮崎市)の誘導路で不発弾が爆発した事故で、現場を調査した防衛省は1日、時限式の信管とみられるものが確認されたと明らかにした。爆発地点の周辺には火薬の一部が残っていたことから、「不完全な爆発と推定される」との見解も示した。完全に爆発していた場合、被害はさらに広範囲に及んだ恐れもある・・・以降割愛
【 追記 】2024/10/2010/23夜からの掘削調査の結果、
宮崎空港の地中の磁気異常は「大量の砂鉄」と判明したようです。
10/23夜からの掘削調査の影響で宮崎空港を発着する全日空、日本航空、ソラシドエアは20日の始発便で一部の欠航を決めているとのこと。
10月20日 国土交通省 航空局航空ネットワーク空港技術課によると
宮崎空港のS6誘導路ショルダー周辺の試掘結果について
宮崎空港において、10月19日(土)夜からS6誘導路ショルダー周辺の磁気異常点1箇所の試掘を行った結果、局所的に大量の砂鉄があったことが磁気異常の要因と判明しました。当該箇所の安全が確認できたため、試掘部分の埋め戻し等を行い、20日(日)午前7時30分より通常通り運用を開始する見込みです。
10/21付 宮崎日日新聞によると
国土交通省宮崎空港事務所によると砂鉄が局所的に大量の砂鉄が埋まっていた詳しい原因は不明
とのこと。
下記 リンクを参照すると、今回の地点は戦後、砂浜を埋め立て滑走路を延長した部分のように見えますが・・
この探査では一般的に砂浜に含まれる砂鉄程度で、異常を検知するものではなさそうですし、不発弾が爆発した付近の1.6メートルの地下に局所的に砂鉄が埋まっていたかは「謎」です。
爆弾に砂鉄が入っていたと考えるのが自然な気もするが・・・妄想?
〔参考〕
➡ 宮崎航空基地(外部リンク)
【 追記 】2024/10/19 宮崎日日新聞などにによると 宮崎空港での不発弾爆発を受けた 10月16日夜〜17日朝の行われた爆発した誘導路付近の地中の磁気探査で、1カ所の磁気異常を確認。磁気異常が確認されたのは2日の爆発で陥没した範囲内で、深さ約1.6メートル地中。現時点で大きさは不明。
19日午後10時頃より自衛隊の専門チームが試掘し確認予定とのこと。
この影響で航空各社は20日の始発便などの欠航を決めていて、結果によっては、20日の便にさらに欠航や遅れなどの影響が発生する可能性があるとしています。
先日、磁気探査が行われたのは35m×50mの範囲のみです。
空港全体の再調査が望まれます。
宮崎空港 2024年10月16日の不発弾探査報道資料の一部抜粋
【追記】2024/10/9
➡ 【宮崎日日新聞】再点検「万全を」宮崎空港、不発弾爆発から1週間デジタル夕刊プレみや(2024年10月9日)では・・
空港を管理する同省宮崎空港事務所による情報発信は不十分さが目立った。公式な情報が提供されたのは、発生から約8時間後の記者会見が初めて。それまで一般市民は各メディアの独自報道に頼るほかなく、その会見でも「資料が確認できていない」と繰り返す場面が多かった。
当時の工事記録が残っていない中、「整備時に安全が確認されている。不発弾がある可能性は低い」という根拠に乏しい“安全宣言”も会見を紛糾させた。
【追記】2024/10/8 宮崎日日新聞によると
宮崎空港(宮崎市)で不発弾が爆発した事故を受け、
斉藤鉄夫国土交通相は8日の記者会見で、同空港での
不発弾の有無を確かめる再点検を、来週中に始める見通しだと明らにした。
国土交通省航空局空港技術課によると、
再点検は爆発した誘導路付近の磁気探査から着手。緊急性を踏まえ、すでに行われている維持管理工事の一部として組み込む形を取る。
航空機の運航に支障がない早朝や夜間に行い、点検期間は数日程度とみている。滑走路やそのほかのエリアに関しては、今後一般競争入札を経て実施する見通し。とのこと。
【追記】2024/10/2 宮崎空港の誘導路で米国製の不発弾が爆発した事故を受け、斉藤国土交通大臣は4日の閣議のあとの記者会見で、「負傷者はいなかったものの、航空機の運航の安全に影響を及ぼしかねない事案だった。速やかに磁気探査を実施するよう指示を出した」と述べました。
宮崎空港のほか仙台、福岡、那覇など過去に不発弾が発見されている各空港でも、改めて点検するよう指示したようです。
爆発の起きた、10月2日 宮崎空港で行われた 国土交通省 宮崎空港事務所 加藤浩介空港長による記者会見では、
空港全体を再確認するやり方も一つあるかも知れないが、利便性というバランスを考えて、陥没した部分の埋め戻しが完了でき次第空港の運用を再開したい。
今回の事案を踏まえ 空港全域にわたる確認の必要性の有無や方法については 関係期間と早急に検討を進めたい。
との事でした。
同省によると、国内空港で不発弾が爆発したのは初めて。爆発があった誘導路は当日4便が通過。事故の数分前に使用していた機体もあり、大惨事につながりかねない事態だった。
宮崎空港滑走路 不発弾爆発箇所
宮崎空港で不発弾が埋まっていたのは誘導路の縁側で、滑走路や誘導路と比べてアスファルトの厚さが薄いショルダーと呼ばれる場所。
国土交通省によると、誘導路は1978年に造られ、98年に路肩部分の拡張工事が行われていた。
いずれの工事でも磁気探査が行われていたとみられるが、正確な資料は「精査中」という。(結局 確固たる資料は残っていなかったようです。)